「ルーブル」 ”静かなる暴落” vs 「円」 ”静かなる買い戻し”
前稿.「円キャリートレード」の "終着駅" はビットコイン? - 1998年の実例からの ”仮説” |損切丸 で「ル-ブル安」に言及したが、タイミングがいいというか何というか(苦笑)、対ドルで@113台に ”静かなる暴落” 。アメリカが大手行に追加制裁を課したというニュースも流れていたが、それだけでここまで大きくは動くまい。国内の「お金」に何か異変が起きているのは間違いないだろう
2022年2月の「開戦」後、SWIFT(ドルを中心とした国際的な決済システム)からの閉め出し等の制裁によって一時1ドル=@150台まで急落した「ル-ブル」。だがその後 「ルーブル」の ”リアル” Ⅳ。ー こんなに高くなった「ルーブル」を引き受けているのは誰?|損切丸 で*国内銀行の対外的な「ルーブル買い(ドル売り)」を制限(事実上禁止)によって強制的に「ルーブル売り」を回避。@60ドル割れまで急激に戻した。だが "うまい話" には「裏」がある。ー「ルーブル高」の "カラクリ" 。|損切丸
*こういうカラクリを思いつくとは、さすが宇宙開発でアメリカと競った国ではある。確かに「頭がいい」のだろう。彼らにしてみれば自分達より劣るアメリカやヨーロッパ、日本が栄えているのが気にくわないのかもしれない。だがだからといって「力」に訴えるのは「賢い」とは言えない
その後は 続・「ルーブル」の ”リアル” 。ー 人民元安、インドルピー安による「隠れルーブル買介入」。|損切丸 を軸に何とか資金繰りを回してきた。あれだけまあよくもミサイルを撃ち続けるものだと半ば感心していたが、1,000日を超える「戦争」でさすがに限界が来たのだろう。中央銀行も政策金利を@20%超に上げて何とかしようと苦闘していたがそれも限界。これこそ「無理は通っても無理」
1998年のデフォルト(債務不履行)もそうだったが、「資金繰り」の苦況は知らない間にジワジワ進行し、ある日 "突然死" に至る。これは個人も企業も一緒。大体「お金」に困っている人はそんな情報を絶対外には漏らさないし、何なら "大丈夫アピール" で "演技" だってする。独裁国家なら 「ルーブル」の ”リアル” Ⅲ。ー 全力で繕ってきた「プロパンダ」も限界? ガスプロムの「無配転落」が示唆する事。|損切丸 で "装う" のも可能だ
高値の@60ドル割れからすると一気に半値になってしまったが「お金」は正直。このまま「戦争」を続けるのは難しい事を示唆している。今回の「ルーブル安」を引き起こしたのは、まさに 「お金」の "力学" - 「減税」でも「金融緩和」でも「お金」をばらまけば「通貨」は売られる|損切丸
”戦争は大型の景気対策” と言われる所以だが、あれだけ高価なミサイルを撃ち続ければ巨額の「ルーブル」がばらまかれることになる。しかも国内以外で使えないとなれば結果は「通貨安」「ハイパーインフレ」。最近ならトルコやレバノン、パキスタンで起きた事象と根っこは一緒。そもそもアフガニスタン戦争で "崩壊" を招いたのにまた同じ過ちを犯している
一方 ”静かなる買い戻し” が起きている「円」。こちらは7月の「ドル円暴落」の教訓から12月の日銀「利上げ」に備えて「円キャリートレード」を巻き戻しているのだろう(こうやってマーケットは変化していく)@151円割れまで急速に値を戻してきた

日経平均を見ると名目値は下落しているが「ドル建日経平均」では@250ドル台を保っており、7月のような「ドル円」との強い連関性は見られない。だからこそ 「円キャリートレード」の "終着駅" はビットコイン? - 1998年の実例からの ”仮説” |損切丸 と見てBTCの▼5,000ドルもの急落と「ドル円」下落との連関性を注視していたが、そこで別の事態が勃発
そう、「ルーブル」の ”静かなる暴落” だ
ビットコイン(BTC)の成り立ちを語る上で欠かせないのが「キプロス危機」(2013)。高い「預金金利」に目を付けて流入していた「お金」が一気に逃げ出す時に用いられたのがBTCだった。今回も同様の事態が起っていると推定される。何しろ「ドルの世界」から閉め出されているのだから「脱出方法」は限られる。香港にもETFが上場されているようだから ”闇ルート” を使えばいくらでも方法はあろう
これが昨日(11/27)BTCを@96,000ドル台まで+4,000ドル近く押し戻した原動力になっている。「再度10万ドル目指し」など楽観論を唱えるメディアもあるが、筆者の見方は真逆。「危機時の逃避行動」が起こすマーケットの動きはいつも不合理で予測不能。特に逃げ出す必要の無い日本人にとってはあまり深入りしない方が賢明
"面子" とか "権力維持" とか色々 "演技" しているようだが、「お金」の真実が告げているのは「停戦」(あるいは「終戦」)1998年のデフォルトの再現は避けたいのが本音だろう。マーケットの行く末は「楽観」「悲観」の両極端の結末が考えられるのでここは最大限の注意が必要。BTCが ”炭鉱のカナリア” の役割を果たすかもしれない
