「株」と「金利」の "チキンラン"
最近の相場はいつもそうだが一旦「買い」が始まると止まらない。これも1秒間に高速で何回も売買をくり返す「HFT」(High Frequency Trade、高頻度取引)と「AI」プログラムのせいなのだろう。投資銀行業界の都合もあって「実需の買い」を何倍にも増幅させる威力がある
「日経平均」もあっという間に@42,000円に接近。いくら「関税」交渉が妥結したからと言ってもこれは極端だ。もっともこれはビットコイン(BTC)でもドイツDAX指数でも韓国KOSPI指数でも同じ。国内では最近のJ-REITなどもそうかもしれないが、とにかく「実需の買い」が止むまで「買い」相場は止まらない

だから時間をかけてじっくり進みがちな「金利」の上昇など全く意に介さない。秒単位で動く株やFXの「HFT」「AI」とは「時間軸」が違いすぎる




もともとマネーマーケットは銀行間で設定する「信用枠」=「貸出」できる金額の限度、が介在するため「HFT」や「AI」プログラムにそぐわない。だからこそ「マーケットの正直者」として "正気" を保っていられる訳だが、今の状況は「株」と「金利」の "チキンラン" (=2台の車が崖に向かって猛スピードで走り、びびって先にブレーキを掛けた方が負けというゲーム)。それも「スーパーカー」と「軽自動車」の対決だ
どこで「崖」になっているかは定かではないが、猛スピードで突っ走る「スーパーカー」=「株」を「軽自動車」=「金利」が法定速度でトロトロ追いかける。ひょっとすると既に前者は「崖」から飛び出しているかもしれないが、パワーがあり過ぎてしばらく空中を飛んでいる可能性もある
投資銀行業界 ≓「ウォール街」はもちろん「スーパーカー」が大好き。そして「軽自動車」に乗る一般庶民のスピードを上げさせようと煽る。どちらの車に乗りたいかはそれぞれの好みだが、どこかで「崖」になっているのは確か。筆者なら「軽自動車」でゆっくり走り「崖」を確認して確実に止まる
「資金繰り」の実務をやった人なら判ると思うが、 "リアル" な「お金」は秒単位なんかでは動かない。「お金」を動かすには「信用枠」等々それ相応の手続きが必要なので、その動きを反映する「金利」も当然それに沿う。「人」が判断した一昔前の相場なら「金利」を見て逡巡した「買い」が「AI」相場では止まらない。何しろ儲かる間はひたすら突っ走る
そういう前提で相場を見ると、猛スピードで駆け上がる今の「日経平均」は簡単には止まらない。「損切丸」はどちらかというと ”バリュー”(投資価値)重視の ”逆張り型” だがこの状況で「売り」から入るのは危険。「金利」との「時間軸」のずれを認識し「投資」「リスク」を考えねばなるまい
「スーパーカー」はスピードが速すぎて最早どこが「崖」か認識するのは難しく、仮に「崖」を飛び出して空中を浮遊していても気がつかない可能性すらある。だから「落下」は突然やってくる可能性が高い
競技者に死者やけが人が出ないよう監視、指導するのがFRBであり日銀の役目だが、見ている「観客」からは ”もっとスピードを出せ!” ≓「財政支出拡大」という大きな声があがる。レースを盛り上げたい「主催者」≓「国家」もこれに乗じレースは益々加熱 ≓「ポピュリズム」
こうなると "正気" を保つのは極めて難しい。いくら法定速度を守ろうと思っても熱狂に包まれた群衆が猛スピードで「崖」に向かって突っ込んでいけば同調せざると得ない。それを「バブル」と命名しているが、膨らんでいる最中は誰も気がつかないのが難しい所
更によくあるのが苦言を呈する監視者(FRB、日銀)を疎ましく思う「主催者」がルールを変えたり監視者を都合の良い者に交代させたりする事。こうなるもう "チキンラン" は止まらない
こんな note. を書いていて何だが、筆者は ”悲劇” を望んでいるわけではない。むしろその真逆で、特に「投資」でずっと煮え湯を飲まされ続けてきた「日本人」の被害を最小限に抑えたいと切に願っている。「グロソブ」に高利回りの「仕組み債」等々、20年以上そういう構図をさんざん見てきた。今回の「関税」だってそう。「清貧思想」で「お金」に甘い「日本人」は「ゼロサム」を熟知している彼らのターゲットになりがちだ
元々 "天邪鬼" の「損切丸」も「金利」を見ながら必死に "正気" を保とうとしているが、これが結構「忍耐」が要る。思ったシナリオが実現するのに半年とか長い時は2、3年かかったりする。しかも相手はスピード、能力で「人」を凌駕する「AI」。 金利上昇時の「金利」投資の鉄則: ”慌てないこと” |損切丸 を自分でも肝に銘じつつ日々マーケットを見つめている
いいなと思ったら応援しよう!
この記事は noteマネー にピックアップされました

