「予算」を斬る!- 「お金」に関してこの国は崖っぷち
「103万円の壁」問題で▼7兆円程「税収」が減るという財務省試算をきっかけに国民≓納税者の「お金」に対する意識が高まった
"自分の払っている税金は一体何に使われているのか?"
基本的にこれは ”良い兆候” 。日本人がここまで「税」に興味を抱いた事がかつてあっただろうか。それもこれも「インフレ」のお陰。厳しい言い方になるが生活苦に追い込まれてやっと目が覚めた
せっかくなので「国のお金」=「予算」を斬ってみよう
丁度出たばかりの令和7年度(2025)の予算概要がこれ ↓

予算の監督官庁である財務省の気持ちになって解説を試みる:
(参照)01.pdf
1.国債
①税収増のお陰で「歳入」に占める「公債金」の依存度は下げられた
②ただ金利上昇の影響で「利払い」が▼10兆円まで増え依然厳しい
③新規発行を減らしたり(▼20兆円、2023→2025)年限を短期化したり利払い負担を減らすべく努力を続けている

2.社会保障費
①社会保障支出は全体で▼140兆円台にまで膨張
(内訳)年金59.9兆円、医療47.8兆円、介護15.3兆円 GDP比@22%
②「保険料」収入も80兆円強まで増えているがそれでも足りず、一般会計≓「税」による負担は増え続けている
(参考)2024年度社会保障給付 ↓

”まず議員の数を半分に減らして身を削ってからだ!!”
よくこういう意見をネットで見かける。それはその通りなのだが:
国会議員の数693人×平均年収2,530万円 ≓ 175億円
これを仮に半分に削っても捻出できる「お金」はせいぜい▼80億円。兆円単位の穴埋めにはとてもならない。こういう意見を見る度に政治家も官僚も ”どうせ国民には理解できない” とたかを括ってしまう。ここはこちらも「感情」を抜きにして「お金」の話をきちんと理解する必要がある
「年金」に関しては「生存権」の話も絡んでくるので安易に給付引下げは出来ない。筆者が「医療費」(含.介護)の自己負担を1~2割から3~5割に上げるべきと主張するのはこれが理由。*「103万円の壁」を上げて▼7兆円近くを国民の懐に戻すにはそれしかない
*与党と野党が「財源」というレトリック(詭弁)を労してやり合っているのは、この医療費カットをお互いに相手に言わしたいから。これを言い出した方が大量の「老人票」を失うのが目に見えている。官僚も政治家も判ってこんな "三文芝居" を打っているが「お金」の話をまっすぐに国民に説明できないのは情けない限りだ
これは前回与野党の政権交代時にもあったが「仕分け」のやり玉に挙がった「公共事業」もたった6兆円(5%)しかない。防衛費(8兆円、7%)を含め、この辺でどれだけ削っても "ゆりかごから墓場まで" はもう無理。ー 「お金」の事ははっきりさせよう。|損切丸 の対策にはなり得ない
本当にこの国が「変化」を望むなら、国民全体が「お金」のリテラシーを上げるしか無い。官僚も馬鹿では無いから、サービスを受ける側の理解が得られれば財務省も厚生労働省も「医療費の自己負担増」はウェルカム。その対価として「178万円の壁」≓+7兆円の減税を受け取る "覚悟" が要る
それにしても毎年「税」「社会保険料」を各80兆円、計160兆円も国民からむしり取っておいて「年金」「医療+介護」で各▼60兆円、計▼120兆円もの "バラマキ" は異様。これではいくら「お金」があっても足りない
”この国は赤字財政”
ある財務官僚のこの呟きはあまりにも国民を見下している。だが同時に厳然たる "FACT" (事実)でもある。彼らにしてみれば日銀と共同の「低金利政策」で国債の利払いを抑制し、出来る範囲の事はやってきた、との自負もある。だが元次官を総裁にしてまで取り組んだ「XXバズーカ」「異次元緩和」はやり過ぎ。「円安」という市場のしっぺ返しを喰っている
続・「お金」の値段 ≓「金利」が安過ぎる! ー マーケットは常に「中立」を求める|損切丸 で植田総裁が12月に「ハト派」に転じた理由として②「103万円の壁」引上げに伴う減税措置を挙げたが、こうして予算を斬るとその理由がより明らかになる。減税で▼7兆円も減った上に更に「利上げ」で▼数兆円も利払いが増えては堪らない
だがグローバルマーケットはそういう日本の ”個別事情” を汲んではくれない。それどころかそこが "弱点" と判れば徹底的に突いてくる。何しろ ”ゼロサムの原理” ≓ ”他人の損は自分の得” というルール。「円キャリートレード」等、「円安」で失う日本全体の「国富」を貪りに来る
筆者が ”もうさして時間がない” と主張するのはそのため。特に「AI」が高速で動かすマーケットは容赦がない。70代の総裁が「時間的余裕がある」なんて呑気な事を言っていたのはそういう認識に欠けているからだろう。今の市場ではほんの数日で事態は急変する
今回の「予算を斬る!」でも明らかなように、「お金」に関してこの国は崖っぷち。 アルゼンチンが示唆する「日本の未来」|損切丸 が他人事と考えていると、あっという間に転げ落ちることになる。もちろんそうならない事を祈ってはいるが…

いいなと思ったら応援しよう!
この記事は noteマネー にピックアップされました

