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見えているものが全てではない。ー 偽りの「ルーブル高」「逆イールド」。

 「2,000ルーブルで15ドル売ります」

 もう国内の銀行や両替商も扱わなくなった「ルーブル → ドル・ユーロ」。それでも ”闇市場” は存在するようで、飲食店や小売店でこっそり開かれている。  が「交換レート」らしいが、計算すると1ドル=@132ルーブル。メディアやFX業者の ”スクリーン・プライス”(画面上の表示値)@83.95(4/4)と随分違う(▼57%)が、 ”闇市場” こそ "FACT" だ。

 その辺りの "カラクリ" は "うまい話" には「裏」がある。ー「ルーブル高」の "カラクリ" 。|損切丸|note をご参照願いたい。要は国内の中央銀行と民間銀行で人為的に操作された「固定レート」であり、国内取引所が開いている時間にしか動かない例えば邦銀が「円は買わない」と宣言したらドル円がどうなるか、想像してみて欲しい。アメリカもその点を指摘しており、侵略前(2/24)のレートに戻しているのもいかにも不自然ではある。

 目に見えているものが全てではない

 これは「メディア・リテラシー」の一環でもあり、特に「投資」「相場」では「マーケット・リテラシー」が重要になってくる。情報判断のポイントは「既に終わった "FACT" かどうか」

「 "損切丸" さん、それは記事に出来ませんよ(苦笑)」

 ある記者さんと話をしたことがあるが、ほとんどの記事は100%確定したものしか基本書けない、と言う。「損切丸」は半年後、長ければ2年、5年先の "変化" を現状分析から書こうと試みている。書いて2年後にやっと実現しそうな コロナ後の世界 Ⅱ - これから起こりそうなこと。|損切丸|note などが一例だが(手前味噌。苦笑)、そういうのは記事にならない

 だがマーケットでは「将来価値」が常時取引されており、まさに "目に見えていないもの” の方が大事。今回のルーブルの件では "FACT Check" (事実確認)も兼ねているが、①正しい事実認識+②「変化」の先取りが「投資」「相場」の基本だ。例えば:

 「ルーブルより弱い日本円!」

 こういう知ったぶりの記事が、いかに "事実誤認" か。一時@1円を割り込んだルーブルが "見た目" @1.5円まで戻したのを「円安」強調のネタにしたのだろうが、*現在のドル、円とルーブルを比較する事自体ナンセンス

 *海外で保有されていたルーブルドル/ルーブルが@150に跳ねる過程でかなり「損切り」されており、現在それ程多くはない残るは株だが、未だに海外投資家は売買禁止で売るに売れない状態株売りに伴うルーブル売りに対処できるだけの外貨が蓄積するまで待つつもりだろうが、ユーロ債の外貨償還などが進む中でどこまで対応可能なのか、疑問ではある。

 「ガスだけでなく、原油、穀物なども "ルーブル払い" を要求」

 ↑ の理屈を踏まえてこの "ルーブル払い" を読むと、見え方が違ってくる。要は「 "FACT" =実勢より+6割も高いものを買え」ということ。これをドイツ”脅迫” と反発している訳だが、実際はどこまで価値が下がるか判らないルーブルで物を売ってくれる海外の業者は殆どいない。膨らむ風船を次々と隣に回す "バブルゲーム" のような感じだろうか(笑)。

 もう一つマーケットを揺るがしているのが米国債の「逆イールド」

 現在のシミュレーションでは:

 「2023年にかけてFRBの政策金利は4%まで上がるが、2024年にかけて@2.5%まで利下げされる」

 随分ピンポイントな「利上げ+利下げ予報」だが、本当にそんな分析が可能なのか。答えは ”否” 。これでは魔術師や預言者の類いである。

 この「逆イールド」、実は ”読み方” がもう一つある。キーワードは「需給」米国債について、それぞれの年限の主要プレーヤーは:

 2~5年債 銀行
 7~10年債 トレーダー
 20~30年債 保険、年金

 「利上げ」に最も敏感なのが、政策目標のO/N( Over Night、今日~翌営業日の1日物金利)の主要プレーヤーである銀行中央銀行に据置する国債などの「金利ポートフォリオ」の平均年限は3~4年であり、「利上げ」で大量に売りが出る。だから2~5年ゾーンの金利上昇が最も激しくなる

 それに対しトレーダーが殺到する国債先物は10年が主流で、現物渡しの対象となる ”チーペスト銘柄” は7年物国債。ここはリアルな売り物=「需給」よりトレーダーの「思惑」で動きやすく、多数決で決まるFXや株に性格が近い金利上昇が激しい2~5年を軸「利上げ」初期の教科書通り「ベア・フラット」を仕掛ければ、e.g. 5年売り+10年買い、今回のように5年>10年金利の状況が起きやすい

 そして20~30年の超長期ゾーンは ”マッチング・トレード” と言って、20年、30年といった保険、年金等の長期契約に合わせて買うのがほとんど。つまり年金や保険会社はリスクを取っておらず、売りが出るとすれば ”途中解約” だが、損をするのは契約者自身「利上げ」するといってもそれ程売りは出ないし、金利が上がったことでむしろ買いが増える可能性すらある

 「需給」売り(金利上昇)度合い 2~5年 > 7~10年 > 20~30年

 この辺りは銀行や保険会社の "機微情報" でもあり、やはりニュースにはならない。まさに "目に見えていないもの” 「2024年にかけて利下げ」は為にする理屈、いわゆる ”結果論” とも読める。

 「新聞も記事もこんなに読んでいるのに儲からない」

 「投資」の勉強を始めてリスクを取ったが上手くいかない ー そういう声もよく耳にするが、原因は大抵この "目に見えていないもの” 「損切丸」専門だった「金利」を中心に考え方、見方を出来るだけ伝えようと心掛けているので、参考にでもして頂きたい。

 筆者も外資系に20年以上いた割には、個人では失敗ばかり(苦笑)。だから多少の「損切り」を気に病む必要はない。疲れたら「休むも相場」もありだし、諦めずに粘り強く続けることが大事正しく修正していけば必ずどこかで取り返せる。マーケットはずっと続くのだから

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