Mercy/Armand Hammer and the Alchemist
TITLE: #Mercy
ARTIST: #ArmandHammerandtheAlchemist
GENRE: #Hip -hop
PRODUCER: #BillyWoods , #Elucid , #DanielAlanMaman
LABEL: #BackwoodzRhymesayers
RELEASE: 2025/11/19
REVIEW
アーティストの紹介
Armand Hammerは、ニューヨーク出身のラッパーbilly woodsとELUCIDによるデュオ。2013年頃に結成し、East Coast/アブストラクト/エクスペリメンタルを横断する語り口でカルト的人気と批評的成功を獲得してきた。Half Measures、Race Music、ROME、Paraffin、Shrines、The Alchemistと組んだHaram、そしてWe Buy Diabetic Test Stripsと、長短のフォーマットで濃密な作品を連発。主宰レーベルはBackwoodz Studiozほか。
アルバムの評論
Mercyは、Haram以来となるThe Alchemistとの第二章であり、We Buy Diabetic Test Stripsから2年を経た帰還作だ。荒涼とした寓話性は保ちつつ、音の間合いに余白が増し、全14曲41分の短編連作で世界を再構築する。批評面でも早くも高評価を集め、二者の関係性が進化していることを示す一枚である。プロダクションは乾いた打音と粘性の低域、朧なサンプルが溶け合う抽象画のような質感。Willie Greenのミックスは微細な残響を際立て、Alchemistの近年でも屈指に不穏で奇妙な色調を精密に定着させる。儀式的な導入のLaraajiから、ミニマルな推進力を持つリード曲Super Nintendoへ。Earl Sweatshirt、Quelle Chris、Pink Siifu、Cleo Reedらの客演は点景として色を差し、物語に陰影を与える。
ユーザーのお気に入りであるCalypso Geneは、SilkaとCleo Reedの声が淡い光沢を添えるハイライト。woodsの冷ややかな独白とELUCIDの跳ねる韻が交錯し、海鳴りのような低音と鈍い打音が安堵と警戒の境目を揺らす。Glue Trapsは粘着する質感のビートに言葉の棘を散らし、Crisis Phoneは空白の多い空間で声の摩擦を聴かせる。California Gamesは陽光と陰影のコントラストが鮮やかだ。総じて、Haramの密室性から視野を広げつつ筆致はより楕円的になり、抽象のなかにメロディとフックが点在する。初聴の入口は多く、集中して聴き込むほど新たな層が立ち上がる。まずはCalypso Geneから、アルバム全体の流れに身を委ねてほしい。
RECOMMEND
Calypso Gene
TRACKLISTS
Laraaji
Peshawar
Calypso Gene (feat. Silka & Cleo Reed)
Glue Traps (feat. Quelle Chris)
Scandinavia
Nil by Mouth
Dogeared (feat. Kapwani)
Crisis Phone (feat. Pink Siifu)
Moonbow
No Grabba
u know my body
Longjohns (feat. Quelle Chris & Cleo Reed)
California Games (feat. Earl Sweatshirt)
Super Nintendo
