見出し画像

Habibti/Drake

TITLE: #Habibti
ARTIST: #Drake
PRODUCER: #OVO , #Republic
LABEL: #OVORepublic
RELEASE: May 15, 2026(2026-05-15)

REVIEW
アーティストの紹介
Drakeは1986年トロント生まれのラッパー、シンガー、ソングライターである。俳優活動を経て2000年代後半に音楽へ軸足を移し、Young Money以降、OVO Soundを拠点に活動してきた。ヒップホップ、R&B、ポップを横断し、『For All the Dogs』や「One Dance」「Hotline Bling」で知られる存在だ。
アルバムの評論
『Habibti』は『Iceman』『Maid of Honour』と同時に投下された一枚である。11曲36分という短さは救いだが、第一印象は濃密さより整理不足が勝つ。DrakeのR&B耳は残るが、歌の芯がやや薄い。

音像はスローバーンなR&Bに寄り、低照度のシンセと柔らかなベースが主役だ。「Rusty Intro」から「WNBA」への流れには、室内の空気が急に湿るような切り替えがある。一方で、メロディの既視感と客演配置の噛み合わなさが、曲ごとの輪郭を曇らせる。

「Classic」を軸に聴くと、本作の狙いと限界がよく見える。古いR&Bの構造を借り、アドリブとサンプルを絡ませる作りは明確だ。終盤で声を引き、ビートと素材だけを残す判断には色気がある。ただし、歌詞は孤独と欲望の定型句に戻りがちで、身体より先に記憶が反応する。

本作はDrakeの新局面というより、彼が築いた夜のR&B回路を再点検する作品だ。熱狂を求める聴き手には淡く、歌心の残り香を拾う聴き手には届く。だが、同時三作の物量の中では、最も小声で、最も脆い一枚である。

TRACKLISTS

  1. Rusty Intro

  2. WNBA

  3. Slap The City (feat. Qendresa)

  4. High Fives

  5. Hurrr Nor Thurr (feat. Sexyy Red)

  6. I'm Spent (feat. Loe Shimmy)

  7. Classic

  8. Gen 5

  9. White Bone

  10. Fortworth (feat. PARTYNEXTDOOR)

  11. Prioritizing

いいなと思ったら応援しよう!