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関係性をかたどる

年の瀬。2024年が終わろうとしている。新しい一年を迎える前に、今年うんうんと悩んだのが「恋人」との関係性だった。

告白はありません

英国人の彼と出会ったのは昨年のクリスマスイブ。
独身の女友達と都内のブリティシュバーで飲んでいた時、隣のテーブルでビールを嗜んでいる彼を見つけた。ヨーロピアンにとってクリスマスは日本人の正月みたいなもので、家族と過ごすのが一般的だ。そんな日に一人で、しかもスーツ姿。
「こんな日でも仕事してるのか」と変に感心して、こちらから声を掛けたのが始まりだった。
連絡先を交換して、年が明けて落ち着いたごろに再会。お酒を飲み交わして意気投合し、桜が咲くころには2〜3週間に一度会う関係になった。

食事に行き、スキンシップも取る。これはわたし的定義で言うと「恋人」なのでは…?しかし相手は何も言わない。わたしも、状況をつかみきれず、何も聞けない。でも会って時間を楽しむ。そんな期間がしばらく続いた。
これがいわゆる「デーティング」だと知ったのは、梅雨に入り、天気も自分の状況もうじうじした時期、気晴らしにネットサーフィンして偶然見つけたのだった。

恋人ではないが特別

海外には告白する文化はなく、「デーティング」というお試し期間を経てようやく恋人になるらしい。そこに日本でいうところの告白はない。
なんと曖昧な…!
同僚のオーストラリア人によると、関係をはっきりさせる時の常套句は「Where are we?」と相手に問いかけるのだそう。その答えいかんで現在地を測るという、結構勇気がいるシステムだ。

自分はいま「デーティング」してるのか…。
ようやく自分が置かれた状況に言葉を授けられた安堵を感じ、速攻相手に聞いた。
気になるアンサーは

「まだ恋人ではないが、特別に思っている」

どうやら日本でいうところの恋人と相成るには、なかなかの時間と根性が必要らしい…。肩透かしのような感じを受けたのを強く覚えている。

言葉がかたどってくれるから

いわゆる「恋人未満友達以上」みたいな曖昧な立場は、結構ひとを不安に陥れてくれる。相手への思いが募れば募るほどに。
それだけに「恋人」と定義づける効用をいみじくも知った。やはり人は、言葉が状況や立場をかたどってくれるから、現在地を認識して安心することができるのだと。もちろん「恋人」が何を指しているのかを明らかにしたり、どんな関係性を築いていきたいかを議論したりする必要はある。
でも自分の立場がことんと定まることでようやくアクセルが踏める。

それがようやく、先週のことだった。
あーーーー、長かった。

おわりに

彼とわたしの認識が「恋人」であると揃ったことは、今年のうれしい出来事の一つ。もちろんお互い若くないので(相手は一回り年上)色々と話し合うことはあるものの、、、今はしばし喜びに浸っていたい。
そして何よりも、言葉の鋳型にはめることによる効用。言葉でかたどることで自分のこころが安定することの大きさを噛みしめる機会になった。

こんな風に、学びの多い関係に育てられますよう。新年の目標がひとつ、できた。





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