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No.1539 支えられた言葉

その昔、NHKの「達人×達人」(2013年08月24日、午後10:00 〜 午後10:59)「高見沢俊彦×林英哲~ギター王子の秘密 太鼓の達人の極意」というTV番組の中で、強く心に刻まれた言葉があります。
「迷っても思い通りにならなくても、続けていれば、それが天職になる。」
 
そう言ったのは、和太鼓奏者の林英哲さんです。1952年(昭和27年)に広島の真言宗の寺で生まれました。美大を目指して上京するも1971年(昭和46年)に佐渡鬼太鼓座に参加し、1982年(昭和57年)には、ソロの和太鼓奏者として活動を開始したといいます。
 
そのうちに、林さんは、かつての日本の伝統にはなかった「体力を要する和太鼓のソロ演奏」を創造するようになります。多種多様の太鼓を用いた独自の演奏法。その音楽的な試みの数々は、和太鼓に現代的生命を吹き込んだとさえ言われています。
 
1997年(平成9年)に芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。不思議な縁で和太鼓を始めて四半世紀が経っていました。時に「この仕事でいいのか」と悩みながらも、和太鼓を世界に通じる芸術表現に高めてきたのが林さんです。試行錯誤をしながらも、諦めることなく挑戦し続けた結果、今の自分を、今の太鼓を、今の音楽世界を醸成しました。
 
「迷っても思い通りにならなくても、続けていれば、それが天職になる。」
 
それは、世界を相手にしてきた経験者の何げないひと言でした。しかし、さらりと語ったその言葉に漲る力を強く感じました。私は既に60歳でしたが、いつしか、それが、私を支える言葉になっていました。正直言うと、今も迷ってばかりではありますが…。


※画像は、クリエイター・何かの初心者さんの「アーモンド入りのフィナンシェ」の1葉をかたじけなくしました。喉が鳴ります。お礼申し上げます。