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No.2028 想像力?妄想力?

読みながら、へーボタンを叩きたくなりました。

 映画や演劇は、とりあえず見て聞いていれば、何をやっているかはわかる。ところが、狂言になると、ちょっとむつかしい。なにしろ、背景がない。小道具も大道具もない。演者(狂言役者)が身振り手振りで、すべてを表現する。掛け軸を破るふりをしたり、壺を割る振りをしたりするのを見て、観客は、そこに掛け軸を見て、壺をみるのだ……って、本当かよと、いつも思っていた。
 ある日、京都の狂言師、茂山宗彦(もとひこ)さんにインタビューしたときのこと、こんなお話をうかがった。宗彦さんは幼稚園のお遊戯室でときどき能を上演するというのだ。
「えっ、園児に狂言がわかるんですか。」
「むちゃくちゃ笑ってくれますよ。こないだ、ある幼稚園で、体育座りの園児たちに囲まれて、『柿山伏』をやってたんです。それで、柿をもぐ所作を何度か繰り返したら、前に座っていた女の子に『おっちゃん、そこ、柿ないで!』といわれて、いやあ、まいったなあと思って、『じゃ、どこにある?』と振ってみたら、その子が『あそこやあそこ。』といって指さしてくれたんですわ。その子には柿が見えてたんですよ。こっちはほっとして、『ああ、あったあった。』といってつなげたんですけどね。」
 人間の想像力は素晴らしい。狂言どころか、落語になると、おじさんが座布団に座ったままで、何人も演じ分けて、それを聞きながら、観客は物語を想像して、笑ったり泣いたりする。想像力、恐るべしだ。(以下、略…)」

出典『今すぐ読みたい!10代のためのYAブックガイド150! 2』(ポプラ社2017年)

上掲の本の中の作家・金子瑞人さんの「想像力の世界」から引用しました。お話は、狂言から落語、落語から読書へと続き、その魅力を述べ、想像することで素晴らしい世界に深く入って行けることを説いています。瑞人さんは、「心の瑞々しい人」のようです。

『Imajine』は、1971年(昭和46年)に発表されたジョン・レノンの楽曲で、もう55年が経ちます。その各句の終わりの二行は、
1番 Imajine all the people
  (想像して すべての人々が
   Living for today…
   ただ今日を生きてると)

2番 Imajine all the people
  (想像して すべての人々が
   Living life in peace
   ただ平和に暮らしていると)

3番 I hope someday you'll join us
  (君もいつか仲間になってくれたら
   And the world will be one
   そして世界は一つになるんだ)

4番 Imajine all the people
  (想像して すべての人々が
   Sharing all the world
   世界を分かち合ってると)

5番 I hope someday you'll join us
  (君もいつか仲間になってくれたら
   And the world will live as one
   そして世界は一つになるんだ)

日本は「恒久平和」を希求することが憲法に定められています。武器を売る国の憲法とは思えません。政治家は、そのトップは、自分や自分の家族が戦禍で命を落とすことはないとでも本気で思っているのでしょうか。尊い命は、世界中のどの人々とても同じです。

私は、彼らには想像力が欠如し、妄想力が勝っていることに気づかないのではないかと危惧します。

地球は、なぜ丸いのだか、海にも山にも境目が無いのはなぜかをご存知か?

和を尊び、平等に分け与えるためですよ。地域も、社会も、国籍も、人種も、色も、門閥も、宗教も、老若男女も関係なく、生き物全て、地球の全てに…。

分け合えば足りるのに、奪い合って飽きることを知らない者たちは、未来の子々孫々に健やかで美しいこの地球を残そうとイメージしているのでしょうか。暑い日々です。


※画像は、クリエイター・VINCENT2GBさんの「座間市のひまわり畑で撮影した向日葵」の1葉をかたじけなくしました。お礼を申し上げます。