No.1996 二番目の相?
20世紀最後の年の2000年1月23日、大好きなお婆ちゃんだった「きんちゃん」(成田きんさん)が107歳で隠世され、鬼籍に入ってしまわれました。
「婆々天使、きんさん・ぎんさん」は、永遠の天使のような存在だと思っていたので、その訃報に思わず声を上げてしまいました。
きんちゃんは、きさくで、ひょうきんで、明るくて、天真爛漫に見えました。思ったことは、ずけずけ言うし、気に入らないことを息子が言ったら、杖を振り上げてぶっ叩いたりするお茶目なオババでした。どこか抜けているような高笑いと、変な真面目さと、信仰心ある感謝の念が染み付いた、私には大変愛すべきお婆ちゃんであり、理想の老人と観ていました。
1992年(平成4年)、ダスキンのテレビCM「きんは100歳、ぎんも100歳」で私達の心を虜にした人が逝き、寂しい限りです。私の心の中で「成田きん」は「なった、金」の印象を残しました。
残された蟹江ぎんさんは、先に旅立ったお姉さんを、
「天国でも笑っているだろう。」
と寂しそうに言いました。そのぎんちゃんも、翌2001年2月28日、108歳で幽冥境を異にされました。身長130cm、体重30kgだったとか。
さて、戸籍上は、きんさんが姉ですが、実は、先に出生したのは、ぎんさんの方だったそうです。
二人が生まれた1892年(明治25年)の時点でも、双子の場合、「先に生まれたほうが兄・姉」の決まりだったそうですが、一般的に法への関心が薄く、土地ごとの慣習で、双子は母親の胎内の奥にいた子の方が先に成したものと考えられることがあったそうです。したがって、後から出生した方を姉(兄)と見なしたために、先に生まれたぎんさんが、妹ということになったのだといいます。
地方のこの慣習もあり、1948年(昭和23年)1月1日から新しく施行された戸籍法の定めにより、「先に生まれたほうが兄・姉」と厳しく守られることになったそうです。私の中では、大いなるへーボタンでした。
ただ、きんちゃんは、人懐こく、明朗快活で、おしゃべりで、どちらかと言うと次女っぽく、ぎんちゃんは、大人しく控えめで、理性的で、どちらかというと長女タイプかなと観ていましたので、生まれた順序で、そのタイプや性質が備わっているのかなと、妙に納得してしまいました。はたして、双子にも当てはまるのかどうかの疑問は残りますが…。
因みに、私は、口から先に生まれたお喋り人間で、直情的で、明るい(あ・軽い?)傾向にあり、世にいうところの二番目の相を正確に写しています。ハイ。
※画像は、クリエイター・きーやん(木下裕治)さんの、キーワード「金さん銀さん」の1葉をかたじけなくしました。お礼を申し上げます。
