ブリック
2025年公開、Netflixオリジナルのドイツ映画「ブリック」を観た
ある日突然、プログラマーのティムと建築士のオリヴィア夫妻が暮らすアパートメントの周囲に、謎の黒いレンガの壁が出現し、窓も玄関ドアも外に通じているところは全て塞がれてしまう
ドリルや大ハンマーも通用せず、住民たちは外部との接触を一切絶たれる
子どもを流産で亡くし、その喪失から関係が破綻しかけていたティムとオリヴィアは、突然の閉鎖空間に閉じ込められたことで、極限状態に追い込まれる
自分たちの住む建物が戦争時、地下に防空壕がありることを思い出し、そこを通って脱出をしようと思いついたオリヴィアはティムと隣の部屋にいたカップルの手を借りて床に穴を開けて下の階へ移行とするのだが・・・
ティムを「アーミー・オブ・ザ・デッド」「オッペンハイマー」のマティアス・シュバイクホファー、オリヴィアを「アーミー・オブ・シーブズ」「ヒトラーを欺いた黄色い星」のルビー・O・フィー、そして友人の部屋に遊びに来ていた男を「ヴィクトリア」「ちいさな独裁者」のフレデリック・ラウが演じている
※こっからはネタバレなので嫌な人はそっと離れてね※
いわゆるシチュエーションホラーってやつらしいね
(AI解説:シチュエーションホラーとは、ホラー映画のサブジャンルの一つで、特定の場所や状況に閉じ込められた登場人物たちが、そこから逃れられない、あるいはその状況自体が恐怖の源となることで、観客に心理的な不安や恐怖を与えるタイプの作品を指します)
この手の映画を見るたびに考えちゃうのは「低予算だな」ってこと
一つの建物を入念に準備する必要はあるかもしれないけど、海外ロケはもちろん、野外でのロケシーンがほとんど無いもんね
あと、だいたい10人以内の登場人物だから俳優たちへのギャラもそれほど発生しないんじゃないのかな
まあでも、この作品は7/10に公開されたばかりでWikiも出てこないからいくらかかったか分かんないんだけどさ
さて、こういうシチュエーションホラーって必ずどっかおかしい奴が登場して、いろんなものをぶち壊しにしていくんだけど、本作にもいた
主人公夫妻の隣の部屋が民泊になってて、たまたまスペインから遊びに来ていたバカップルの男の方ね
こいつのせいで老人が死ぬわ、脱出への糸口を持ってる男の意識が無くなるわ、挙句の果てに恋人が死んじゃって後追い自殺するわ、で、さんざん周囲に迷惑かけて死んじゃうんだよな
それと、だいたい体制に反対する奴もいるんだけど、本作の中ではたまたま友人の部屋に遊びに来ていた元警官を名乗る男
こいつはこの壁は特殊なシェルターでオレたちを守ってくれてる、壁が無くなったら外は核汚染されてるからみんな死ぬんだ!って妄信して、壁を開けるのを頑なに阻止するんだよね
でも、テレビのニュースとかでそういうのを裏付けてくれんのかと思ったらそういうシーン一切無かったからな
確かにこの壁の材質とかが携帯の電波も遮断しちゃうような素材だからしょうがないとは思うんだけど、電気がつくんだからテレビも点いたっておかしくないのにね
ただ、この男の言動の中に陰謀論らしき話が出てきたから、そういうのを信じやすい人への警告って感じもした
そうそう、壁の素材といえば、近未来の合金ぽくて昔見たターミネーター2に出てくる敵みたいに粒子になったりブロックになったりしながら形を変える特殊な作りになってんのは、ガジェット好きにとってはたまらん感じだよね
それと、紆余曲折を経て、元警察官の友人が一度この壁を開けたっている監視カメラの映像を元にスマホのアプリを再現して光がキーになって壁が変形するってところへたどりつくのは、やっぱ予定調和と分かっていても応援したくなったし、ちょっとワクワクしてた
で、クライマックスで元警察官が手足縛られてて、銃で胸を撃たれたのにいきなり飛び起きて主人公夫妻に攻撃してくのもお約束どおりかもしれないけど、もう少し説得力がほしいよね
偶然、モノが倒れてきてその衝撃で意識取り戻すとかさ、いろいろあるじゃん
そして、ラストシーンなんだけど、なんとなく初代「猿の惑星」っぽかったな
あそこまで悲劇的な感じはしなかったけどさ
脱出したら建物全部が壁の材料のブロックで覆われてて、このシェルター開発した会社で起きた火事のせいで誤作動が起きたってニュースが流れてるって、ちょっとハッピーエンドぽくないけど、最終的には子どもを亡くした夫妻が危機的状況を力を合わせて乗り越える過程で本音をぶつけ合うことにより、愛情を取り戻したから、まあ、いいんじゃないすか
雨降って地固まる
そんなことを感じた映画ですた
