AIは「つまらない草案」を出すために使う

 面白いものがいつでも思い浮かぶことはまずない。多くの創作者が悩むことではあるが、その際の打開策として個人的に最良と考えているのが「つまらない案をひっくり返す」というもの。
 これは面白いものが思い浮かばない時に、まずは「つまらないもの」「当たり前のもの」「どこにでもありそうなもの」「手垢のついたもの」をとりあえず出しておき、後からそれらを面白くなるようにひっくり返していくというもの。
 これは個人的に何度もやっていて非常に使えるのだが、一つ大きな問題があり、それは「つまらない案を出すのがきわめて苦痛」ということだ。
 すでに雑誌や新聞などで連載が開始していて、編集者や読者、その他関係者の期待に応えよう、収入を維持しようなどと頑張っている作家であるなら、まあなんとか自分を奮い立たせることもできるだろうが、なにも実績がない状態で趣味で毎日書いているブログ記事などに対して「つまらない案」を出そうとしたら普通は心が折れる。
 そこで活躍するのがChatGPTだ。ここ最近、記事の案を出してもらっていたが、残り香を取りのぞくのと、論旨を自分の興味に合わせて改変することなどをやり続けた結果、三割も使えないところに落ち着いてきた。つまり「記事を書いてもらう」というのを期待すると、きわめて非効率だとわかった。
 そのため「後でひっくり返す前提の、つまらない草案を人間の代わりに出してくれる機械」と考えるようにしたら、一気に気が楽になった。
 そもそも、つまらない案を出すのだとしても、それはそれで「つまらない一般論」をどこかしらで調べる必要があり高コストかつ面倒だ。むしろ、つまらない案を出すだけで力尽きる危険性の方が高い。時間もかかるし。
 だからそういうキツくてつまらない仕事は超高速、低コストに結果を出してくれるAIに任せ、人間はそのAIの出したつまらない結果を面白く飛躍させるためのきっかけとして利用するようにする。
 これはわかってしまうと当たり前だが、実感を持って言い切れるようになるためには一度ChatGPTを深く使う必要があった。
 ちなみに本記事は面白さが明確なので何の参考もなく完全に手書きで書けている。

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