北海道ヒッチハイク③利尻礼文
大学一年生、②の旅の後、利尻礼文をめざす。
国道238号線を一路ヒッチハイクする。
稚内に転勤されていた中学時代のY戸先生宅に泊めてもらい、人生で初めて居酒屋に行った。
暖かな灯りにたくさんのメニュー。
まだ未成年だが、ビールを少しいただく。
ホッケの開きがこんなに美味しいとは!
大人たちにはこんな楽園があったのか。
翌日お昼のフェリー便で利尻島鴛泊へ渡る。
雨。ラジオによると、しばらく天候不順のようだ。
北麓キャンプ場まで歩き、テントを張る。
入山チケットを管理棟でもらう。下山時には半分ちぎって登山口へ渡す(入れる)仕組み。
天気が悪く、特段することもないので、傘をさして街へ買い出しを繰り返す。
同じような旅人キャンパーの人たちと仲良く過ごす。
日数の余裕もあるし、憧れの利尻山、どうせなら晴れた日に登りたい。
滞在3日目、晴れた。
沓形側へ下山したいため、テントはじめ一式全てを背負い、登山開始。
おいしい甘露泉水を汲み、神秘的な森を超えて、ハイマツ帯へ。胸突八丁がキツい。
午後、1280m地点に建つ長官山避難小屋に到着。

その晩の避難小屋泊まりは、安曇野から来られたT瀬さん、根室から来られた市役所のS藤さんとの3名。
感動的な夕景と満天の星空を眺め、眼下にはイカ漁の漁火の寂しい美しさ。就寝。
翌朝、サブザックへ切り替えて3人で晴れた山頂1719mへ往復。
頂上には東を向いた立派な神社がある。
メインザックを回収し、その後も沓形側まで行動を共にさせていただく。途中、崩落地帯があって足を取られる。
下山後、沓形の国民宿舎へ3人で泊まる。
また、ビールをちょうだいする。イカなどの海鮮もおいしい。
テントもお米もあるのに、何とも贅沢なお泊まりだ。
海岸へ行ってみると、砂浜では若者たちがキャンプファイヤーをしていた。ラッセーラーラッセーラーと聞こえる。
翌日も晴れ、お2人と別れ、礼文島香深へとフェリーに乗る。
礼文には舗装道路が南北に一本しかない。
島の中央にある、登山口へと歩く。
礼文岳490mに登る。小さな島の山なのにトドマツ林が途中にあった。
ササ原の晴れ渡った山頂で一人ラジオを聴きながら、コーヒーを啜る。ロシア語放送が聞こえた。
昨日登った利尻山が端正に大きく望める。
足にダニがついていた。今までの山歴で初めての事態…幸い、食いついてはいなかった。
下山し、船泊へと歩く。最北のスコトン岬にも行ってみたかったが、キャンプにうんざりしたというか国民宿舎で贅沢したので、稚内行き最終フェリーに乗り込んで、旅を終えた。
所持金2万円はギリギリだった。
旅の後、しばらく安曇野の方と文通をした。
ぜひ、遊びに来てほしいと綴られていた。
安曇野がどんなに素晴らしいところなのか、未だにぼくは知らない。

