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炊事遠足って知ってる?

小学校の頃、「炊事遠足」なるものがあった。
5、6年生が近くの河原で調理を行って食べる遠足だ。

どうやら、どこでも行われていた行事ではないらしい。
北海道の一部でしかなかったのだろうか。
当時、1977〜1978年。
それ以前から行われていた毎年恒例の遠足であり、小学校生活の中で一大イベントだった。

近くを流れる「湧別川」。
ゴロゴロ敷き詰められる河原の石でかまどを作る。
ゴツゴツとした大きな石を拾ってきて組み合わせる。
鍋が倒れないよう、バランスを取って作るのに苦労する。
火を起こして、飯盒で米を炊き、各班で決めたメニューを作るのだ。


覚えているのはカレーライス。
家から材料を各自持ち込み、包丁も使って協力して作る。
なかなか火が大きくならずにジャガイモが固いままだったり、思うようにはいかない。

それでも、みんなで食べる自作料理は格別だ。
間近を流れる川。
水面がキラキラと光っている。
食べ終わったらちょっと水遊び。

今では河川敷での直火禁止や衛生面、アレルギーへの配慮、重い荷物を歩いて運んでいくことへの見直しなど、色々な理由で行われていないようだ。

雑草も生い茂っていたあの河原も、今は緑地公園となって町民の憩いの場だとか。

わたしたちには炊事遠足があった一方で、漫画やテレビでよく耳にした「林間学校」というものは存在しなかった。
一体、林の中で何をするんだろう、知らない世界でちょっとした憧れがあった。

都会では「林間学校」というなんだか洗練された行事があるんだな。
泥臭い炊事遠足とは訳が違うわー。
子供心にそう思っていた。
結局、林間学校とは何かわからないまま大人になった。 


今でも数少ない小学校の記憶として残っているのは「炊事遠足」だ。

ジャガイモ、固かったな。
あれはバーモントカレーだったな。
おコのん、カンゲキ!

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