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【隊員インタビュー】齋藤友貴さん

「夫婦2人でつくる、士別の暮らし」

妻の佳代子さんと二人で士別へ移住してきた斎藤友貴さんは、上士別地区に宅地と納屋を借用し、二人とそして羊たちと猫たちと生活している。二人三脚で一つずつ暮らしを紡いでいる齋藤さんの暮らしを少しだけ覗かせてもらった。

現在31歳の齋藤さんは元々道内の家畜用餌メーカーで勤務していた。奥さんとは大学の時からの付き合いで、二人とも農業や動物に関わる勉強をしていた。3年ほど勤務した後、奥さんの「動物と一緒に暮らしたい」という意向もあり、22年8月に羊の飼養に関する制度が充実している士別へ地域おこし協力隊として着任。
「なかなか他の地域で羊に特化して協力隊を募集しているところはないんですよ。」
やはり士別の特色である羊の飼養に関する協力隊、この独自性にピンポイントにマッチしたのが齋藤さんの例と言えるだろう。

自宅の畑で農作業をする齋藤さん

「安定して二人で生活していくには農業もしっかりやれる体制が必要だと思う。」
元々は羊の飼養のみを行うために協力隊になったが、農業とのハイブリッドで行う方が将来的に持続可能な仕組みとして機能できるということでハイブリッド型を選択した。

1年目は羊と雲の丘で羊の飼養を研修し、2年目以降は北町の農家大崎さんのもとで農業研修に従事しつつ、自宅の納屋で羊を徐々に飼育し始めた。自宅と納屋については士別でできた知り合いから紹介され借用しているという。人づてに何かを頂けたり、貸してもらえたりするのは田舎あるあるなのかもしれないが、それも地域おこし協力隊としての日々の活動に一生懸命に取り組んでいるからこそだろう。

齋藤さんの家(右奥に見えるのが羊のいる納屋)

そうして手に入れた築60年の家を夫婦二人で協力しながらDIYをして住んでいる。その様子はYoutubeチャンネル「脱サラひつじ」にもアップされているので空き家リフォームに興味がある人はチェックしてみてほしい。

納屋には現在18頭の羊がおり、将来的には50頭が常時いる状態を目指す。
現在齋藤さん自身は北町での農業研修を行っているため、主に羊の面倒を見ているのは佳代子さん。現在既にECサイト「齋藤ひつじ牧場」を運用しており、そこでは羊の原毛を販売している。今後はこのサイトにて羊肉や自宅で作った野菜等を販売していく予定だという。

飼育している羊たち

任期終了後は、現在借用している家と納屋を譲り受け、近隣の畑を購入(もしくは借用)して農業を行う予定という。羊の数を増やしつつ、農業とのコンビネーションで経営を安定させていく。羊は食肉として出荷されるものと、種付けとして残るものがあり、全ての羊から羊毛も刈り取って販売する。

刈り取った原毛からゴミを取り除く作業をする友貴さんと佳代子さん

これまで士別市では協力隊任期満了後、羊を新規に始める例は存在しておらず、その開拓者として、齋藤さんにかかる期待は大きい。
「地域の人々の助けがなかったらこうはやれてないと思うから、関わってくれている方々には本当に感謝してますね。」
自身も不安や葛藤を抱えつつ、地域の方々に支えられながら、役所の担当課と連携しながら、そして何よりも夫婦二人三脚で士別での暮らしを紡ぎながら、目標に向かって突き進んでいる。

※齋藤さんは2025年7月末で協力隊の任期を満了しました。お疲れ様でした!

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