直読直解? この文が直読直解出来たら天才だが・・・武士道 9章 #4 人格的忠誠はドイツ人の徳である
直読直解という言葉がある予備校のホームページに出ていた。
英語を日本語に直して理解するのではなく、英語のまま理解するのだ、と。
例えば、apple と来たら「りんご」と訳するのではなく、りんごそのものを思い浮かべる。
そして、This is an apple.と来たら「これはりんごです」と日本語を思い浮かべるのではなく、そのイメージを思い浮かべるのだ、と。
TOEICの試験は試験の量が膨大で2回読み返す暇がない、と。その対策が直読直解だというのだが、笑ってしまった。
真剣に言っているのだろうか?
それならば、この文章を直読直解して見せよ。
ネイティブであろうが、日本人であろうが、出来たら天才だ。
武士道 第9章 #4 In spite of Hegel's criticism that the fidelity of feudal vassals, being an obligation to an individual and not to a commonwealth, is a bond established on totally unjust principles, a great compatriot of his made it his boast that personal loyalty was a German virtue.
日本語訳
1)私の訳:封建的臣下の忠誠は、個人に対する義務にして国家に對する義務でないから、封建的臣下の忠誠は、まったく不当な原理の上に立てられた絆であるというヘーゲルの批評にもかかわらず、彼の偉大なる同国人ビスマルクは、人格的忠誠はドイツ人の徳であるということを彼の誇りと為した。
英文訓読法を示す

お分かりだろうか。直読直解せよ、とまで言わないが、3回くらいでもゆっくり読み返して理解できたら、ネイティブであろうが、日本人であろうが、天才とまでいかなくても、相当の英語力、語学力の持ち主だと思う。
文法用語がたくさんあってちょっと難しいかもしれないが、節に分けてみよう。
かなり立て混んでいます。節が絡み合っていて複雑です。
私はこのような英語を習ってきたものですから一応紹介します。このようなやり方こそが大事ではないかな、と思っている。講習会を開きたいとさえ思っているが、皆さんは聴いていただけるだろうか・・・
⚪️ that the fidelity of feudal vassals, being an obligation to an individual and not to a commonwealth, is a bond established on totally unjust principles が、criticismと同格の名詞節
⚪️ being an obligation to an individual and not to a commonwealth は分子構文。節にすると. because (あるいはas)the fidelity of feudal vassals is an obligation to an individual and not to a commonwealth のように理由を表す副詞節となる。
⚪️ 後半の a great compatriot of his made it his boast that personal loyalty was a German virtue がこの文章の主節。
⚪️ この中でも that personal loyalty was a German virtue は made の真目的であるから名詞節。ちょと前にあるitはこの that personal loyalty was a German virtueのことである。
あとは、いつものように解説を述べる。




2) 矢内原忠雄 訳:ヘーゲルは封建的臣下の忠誠を批評して、それは個人に對する義務にして國家に對する義務でないから、全然不當なる原理の上に立てられたる絆であると爲したが、それにも拘らず彼の偉大なる同國人ビスマルクは、人格的忠誠を以て獨逸人の徳であると誇った。

3)櫻井鴎村 訳:ヘーゲルが評に、封建臣下の忠義は、一個の人に對する責任にして、其の國家に對するものにあらざるが故に、全然不當の理義を基とせる覊絆なりと云へり。然れども彼と其國を同じうせる 一 俊傑は、一個の君主に對する忠節を以て獨逸國民の美德なりと誇れるに非らずや。









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