63-4 A rich man's joke is always funny.
A rich man's joke is always funny.
金持ちのジョークはいつだって面白い



由来と背景
権力と富への忖度(そんたく)
人間社会の普遍的な心理から生まれた格言です。富や権力を持つ人(ボスや資産家)に気に入られたい、または機嫌を損ねたくないという周囲の心理(お世辞や追従)を皮肉ったものです。英語圏での定着
17世紀〜19世紀頃のイギリスやアメリカの文学、演劇、あるいは市井の風刺画などで、社会的地位の高い人のつまらないジョークに部下や周囲が大笑いする様子がたびたび描かれ、それが定番のフレーズ(格言)として定着しました。
類似の表現や引用
トマス・ブラウン(17世紀の英国の文筆家)
彼の著作の中に「金持ちの冗談は、貧乏人の真面目な話よりも価値がある(ように扱われる)」といった、富の不平等を風刺する類似の表現が登場します。対比される表現
「A poor man's wisdom is as good as a rich man's wealth, but nobody listens to it.(貧しい者の知恵は金持ちの財産と同じくらい価値があるが、誰も耳を傾けない)」という、より古い聖書(コヘレトの言葉)に由来する思想の裏返しでもあります。
日本語の似た表現
日本語にも、まったく同じニュアンスを持つことわざがあります。
「金持ちの喧嘩(口論)は人が止める」(金持ちのすることは何でも周囲が気を遣って都合よく運ぶという意味合い)
「阿諛追従(あゆついしょう)」(相手に気に入られようと、見え透いたお世辞を言うこと)
この言葉は、洋の東西を問わず「人間は力のある人に盲従しやすい」という悲しい、しかしリアルな習性を的確に捉えた風刺から生まれた言葉です。

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