武士道 第14章 #129 武士道は国民全体にどのように影響したのか それは15章で
#129 This makes us hasten to the consideration of the influence of Bushido on the nation at large.


私の訳:
このことが、私たちに国民全体への武士道の影響の考察を急がせるのである。

櫻井訳の解説
予(よ)は:私(著者・新渡戸稲造)は。
直ちに筆を転じて:すぐさま話題を変えて、書き改めて。
国民全般に及ぼしたる:武士階級だけでなく、日本の一般庶民全体に与えた。
武士道の感化(かんか)の跡:武士道の精神が人々の考え方や習慣に染み込んでいった形跡。
討(たず)ねん:調査しよう、探求しよう(「尋ねん」と同じ意)。


文脈の背景
新渡戸稲造は『武士道』の中で、もともとは特権階級(武士)の道徳であった武士道が、長い年月をかけて「日本の魂」として全日本人の道徳的基準になったプロセスを詳述しています。ご提示の文は、その「国民的道徳への広がり」を考察し始める章の冒頭などで使われる決め台詞のような一節です。
国立国会図書館のデジタルコレクションなどで、明治・大正期の古い翻訳版(櫻井鴎村訳など)を確認すると、まさにこの通りの古風な文体で記されているのを見ることができます。










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