コールド負けの初試合
2026年4月25日。息子が所属するチームで、小4以下のトーナメント初試合が行われた。
実はこのチーム、昨年は小4以下は合わせても9人に満たなかったため、近隣チームとの合同で試合に出場し、4人で1枠を交代しながら試合に出ていたらしい。
今年は状況が少し変わった。小4が増え、新たに小3も揃い、単独チームとして試合に出られることになった。
……とはいえ、人数は10名。ギリギリである。
しかも内訳は小1から小4まで混在。身長差も、体力差も、運動能力の差もなかなか激しい。実は4月上旬にも何度か試合のチャンスはあったのだが、習い事の発表会や家庭の事情が重なり、なかなか試合が成立しなかった。
そんな背景を抱えて迎えた、この日の初試合だった。
試合となると、さすがに違う。
子どもたちの様子から、緊張がはっきり伝わってくる。
息子も楽しそうに家を出たが、グラウンドでの表情は明らかに硬い。
いつもの練習とは空気が違う。
迎えた初戦。息子は 7番・レフト。

普段はよく声を出すチームなのに、この日は全体的に声が小さい。
あとで聞いたら、レフトで守っている間、膝がガクガクしていたらしい。
試合中には、途中でトイレに行きたくなった子が出て、代走が入る。
10人中1人が交代。
つまり——もう控えの選手はいない。
バッターとしては三振。一打席で、この日の出番は終わった。

理由はシンプルだった。
3回表を終えて 1−11。コールド負けである。
試合後、意外だったのは、子どもたちの表情だった。
負けた直後のほうが、どこか明るい。
緊張から解放された安堵と、ここまで点差が開くと、子どもなりに「仕方ない」と受け入れられる境地があるらしい。

とはいえ、悔しさがないわけではない。
息子は試合後も「練習する」と言って、グラウンドに残った。
親の本音を言えば——
正直、ビールを飲みたかった。
でも、それよりも先に、
ちゃんと試合を終えた顔をしている小学生がいた。

初試合は、そんな一日だった。
