クリスト論入門 クリストロンの展開パターンと構築について
1. はじめに
今まで最も盤面に出したリンクモンスターは何でしょうか?
閃刀姫やオルフェゴールのようなテーマを長く愛用している方であれば、そのテーマ内でゲームの起点となるカードを答えるでしょうし、サイバース族デッキがお好きな方であれば、スプラッシュメイジと答えることでしょう。
では、リンクテーマをほとんど触ったことがない人は何と答えるでしょうか。
私は水晶機巧ハリファイバーと答えるのではないかと思います。
本稿で取り扱うテーマは、そのハリファイバーが所属するテーマである水晶機巧です。(以降、水晶機巧をクリストロンと略記する。)
ハリファイバーが禁止になって以来、多くの方が名前を聞かなくなったであろうテーマであろうと思われますが、2024年10月に発売されたパックにて大幅な強化を受けました。
かつては、
・相手ターンにクリティカルなシンクロモンスターを特殊召喚することでゲームをコントロールしていく構築
・ハリラドンギミックのような外部ギミックを採用することで強力な制圧モンスターを盤面に並べ、おまけ程度にグリオンガンドなどを相手ターンに特殊召喚する構築
の2つの構築がありました。
しかし、新規の登場により、ハリラドンのような強力な外部ギミックを搭載せずとも強力な制圧モンスターを場に出しつつ、相手ターンにクリティカルなモンスターを特殊召喚できるようになりましたので、これらのデッキの区別はもはや失われました。
本稿ではそのような強化を受けたクリストロンについて、以下の2つのポイントを解説します:
(1) デッキ構築と最大展開(2章)
(2) 展開例(3章、4章、5章)
上記内容を習得すれば、クリストロンを回せるようになるはずですので、これからクリストロンを組もうと思っている人や、思うように展開が伸びずに困っている人などの参考になれればと思います。
なお、筆者はカジュアルを自称していますので、競技勢からしてみればおかしな点などがあるかと思われます。その辺りについてはご容赦ください。
2. 構築と展開後の盤面
ひとまず筆者が実際に用いているデッキを2.1節で挙げます。
十分に洗練された構築とは言えませんが、現在のクリストロンにおける標準的な諸要素は揃ってますので、参考になるところもあるかと思います。
また、構築から最終盤面を想像するのは難しいと思いますので、各一枚初動の最終盤面と最大展開の最終盤面を2.2節に記します。
2.1 構築
以下にあげる構築が現在私が使っている構築になります。
この構築で一枚初動となるカードは、水晶機巧スモーガー、スクラップ・リサイクラー、クリストロン・インクルージョン、おろかな埋葬の4種10枚です。
(以降、テーマ名を冠するカードについてはテーマ名称を省略して記すことがあります。)
複数枚の組み合わせによる初動については4.2節をご参照ください。
各カードの基本情報や採用枚数などについては省略しますが、いくつか言及する必要があるカードがあるかと思いますので、そちらについては画像下にて説明を加えます。

・タイダルの採用について
タイダルを採用した主な目的は複数枚初動のかさましです。
タイダルと任意の水属性モンスターとの組み合わせにより、実質的に二枚目以降のおろかな埋葬として機能します。
上記の点以外にも、タイダルと任意の一枚初動の組み合わせにより最大展開を狙えたり、返しの自分ターンの打点要因であったり、擬似的な誘発の貫通札になったりするなど、さまざまな角度からクリストロンの欠点を補うことができますので、特にこだわりがない限りは採用したいカードではあると思います。
また、シトリィの効果で吊り上げてシンクロ召喚を行うことで、後続のタイダルをサーチすることができます。基本的には使うことはないと思いますが、覚えておくと何かいいことがあるかもしれません。
・アザレア・テンペラスの採用について
手札に来てしまったシトリィを場に展開するルートで機械族リンク3モンスターが必要になります。本構築ではアザレア・テンペラスをその枠に採用しました。以降で述べる展開ルートにおいて、シトリィを引いてしまった際の修正は以下の通りです:
(1)デッキからシトリィを特殊召喚する場合、シトリィの代わりにプラシレータを特殊召喚する。
(2)自ターン展開の終了時、以下の展開を追加する:
① 場のゲニウスとプラシレータでアザレア・テンペラスを特殊召喚する。
② 墓地のプラシレータの効果を発動し、手札からシトリィを特殊召喚する。
このように展開を行うことで、デッキに一枚しかないシトリィを引いてしまった場合でも問題なく盤面を形成することができます。
なお、リンク3の機械族であれば同様の展開をすることができますが、リンク3の機械族の中でも上記展開以外の使い道があるカードはアザレア・テンペラスのみであったため、機械族リンク3の枠にアザレア・テンペラスを採用しました。
2.2 展開後の盤面
基本的には一枚初動の場合の最終盤面は以下のようになります:
妨害モンスター:レギュラス、インフィニティ、シトリィ、トリスタロス
その他妨害:なし
リソース:シストバーン(手札または墓地)
インクルージョンの一枚初動の場合のみ、レギュラスをクラスターに変更しつつしつつ、アメトリクスを手札に抱えたままにすることもできます:
妨害モンスター:インフィニティ、シトリィ、トリスタロス
その他妨害:クラスター(永続罠)
リソース:シストバーン(手札)
また、上記構築におけるクリストロンの最大展開は上記2つを合わせたものになります:
妨害モンスター:レギュラス、インフィニティ、シトリィ、トリスタロス
その他妨害:クラスター(永続罠)
リソース:シストバーン(手札)
3. 各一枚初動の展開例
クリストロンは自分ターンでの展開と相手ターンにする展開があります。
前者については初手により分岐し、後者は墓地の状況にもよりますが、基本的には好きな展開ルートを選ぶことができます。
これら2つはほぼほぼ独立した展開ルートになりますので、それぞれ章を分けて説明します。
ひとまず、本説では最も基本となる自ターンでの一枚初動の場合を解説します。
複数枚初動については4章を、相手ターンでの展開は5章をご覧ください。
3.1 インクルージョン初動
最も基本的な初動です。
シストバーンでデッキから手札に加えるカードをローズニクスではなく、スモーガーにすることで、レギュラスの替わりにクラスターを構えることができます。その際は手札のシストバーンを場に出さないようにしましょう。
他の一枚初動でも同様ですが、相手ターンでの展開を考えた時に、墓地にレベル5またはレベル3がいた方が都合がいいため、レギュラスに装備させるカードはレベル7モンスターが最も安牌です。
もし、コストで悩むのが煩わしいのであれば、展開の適当なタイミングで機械仕掛けの騎士をリンク召喚しておき、レギュラスに装備させるカードを機械仕掛けの騎士にするとよいでしょう。
インクルージョンを発動し、サルファドールを手札に加える
手札のサルファドールの効果をインクルージョンを対象に発動し、インクルージョンを破壊しつつ、サルファドールを特殊召喚する
サルファドールの効果を発動し、シストバーンとサルファフナーを墓地へ送る
墓地のシストバーンの効果を起動し、ローズニクスを手札に加える
墓地のサルファフナーの効果を手札のローズニクスをコストに起動し、サルファフナーを特殊召喚し、場のサルファフナー自身を破壊する
サルファフナー破壊時の効果によりデッキからトリスタロスを特殊召喚する
トリスタロスとサルファドールでエレスケルタスをシンクロ召喚する
エレスケルタスの効果でシストバーンを回収する
手札に加えたシストバーンを通常召喚する
墓地のローズニクスの効果を起動し、トークンを特殊召喚する
トークンとシストバーンでクリフォートゲニウスを特殊召喚する
墓地のトリスタロスの効果を場のエレスケルタスを対象に発動し、場のエレスケルタスを破壊しつつ、デッキからサルファフナーとシトリィをクリフォートゲニウスのリンク先に特殊召喚する
チェーン1ゲニウス、チェーン2エレスケルタスでチェーンを組み解決する:破壊されたエレスケルタスの効果により除外ゾーンのトリスタロスを特殊召喚する、その後ゲニウスの効果でデッキからキングレギュラスを手札に加える。
墓地のインクルージョンの効果を墓地のサルファフナーを対象に発動し、墓地からサルファフナーを特殊召喚する
場のサルファフナー2体でノヴァをエクシーズ召喚し、ノヴァに重ねてインフェニティを特殊召喚する
手札のキングレギュラスを墓地のサルファドール、エレスケルタスのいずれかを対象に発動し、手札から特殊召喚しつつ対象のカードを装備する
3.2 スモーガー初動
インクルージョン初動よりも微かに弱い初動ですが、その差はレギュラスを構えることが確定するだけですので、実際はインクルージョン初動とほぼほぼ変わりません。
スモーガーを通常召喚し、スモーガー1体で機械仕掛けの騎士をリンク召喚する
墓地のスモーガーを除外し、デッキからインクルージョンを手札に加える
インクルージョンを発動し、サルファドールを手札に加える
手札のサルファドールの効果をインクルージョンを対象に発動し、インクルージョンを破壊しつつ、サルファドールを特殊召喚する
サルファドールの効果を発動し、シストバーンとサルファフナーを墓地へ送る
墓地のシストバーンの効果を起動し、ローズニクスを手札に加える
墓地のサルファフナーの効果を手札のローズニクスをコストに起動し、サルファフナーを特殊召喚し、場のサルファフナー自身を破壊する
サルファフナー破壊時の効果によりデッキからトリスタロスを特殊召喚する
トリスタロスとサルファドールでエレスケルタスを特殊召喚する
エレスケルタスの効果でシストバーンを回収する
墓地のローズニクスの効果を起動し、トークンを特殊召喚する
トークンと機械仕掛けの騎士でクリフォートゲニウスをリンク特殊召喚する
墓地のトリスタロスの効果を場のエレスケルタスを対象に発動し、場のエレスケルタスを破壊しつつ、デッキからサルファフナーとシトリィをクリフォートゲニウスのリンク先に特殊召喚する
チェーン1ゲニウス、チェーン2エレスケルタスでチェーンを組み解決する:破壊されたエレスケルタスの効果により除外ゾーンのトリスタロスを特殊召喚する、その後ゲニウスの効果でデッキからキングレギュラスを手札に加える。
墓地のインクルージョンの効果を墓地のサルファフナーを対象に発動し、墓地からサルファフナーを特殊召喚する
場のサルファフナー2体でノヴァをエクシーズ召喚し、ノヴァに重ねてインフェニティを特殊召喚する
手札のキングレギュラスを墓地のサルファドール、エレスケルタスのいずれかを対象に発動し、手札から特殊召喚しつつ対象のカードを装備する
3.3 リサイクラー初動
2.以降はスモーガー初動と全く同じです。
他の初動と比べると展開終了時点で墓地にレベル3モンスターを残せますので、相手ターン展開の自由度が高いという強みがあります。
また、構築を歪めることで、この初動をより強力な一枚初動にすることも可能です。具体的にはクリストロン展開の前に3ウーサが立つようにできるのですが、引いたら困るカードをデッキに入れる必要があったり、レギュラスをサーチできなくなったり、エクストラを二枚食ったり、展開にあたってコストにするためのカードを用意する必要があったりするなど、到底目をつむれないような欠点が多くありますので、本稿では紹介しません。
リサイクラーを通常召喚し、スモーガーをデッキから墓地へ送る
スモーガーを墓地から除外し、インクルージョンをデッキから手札に加える
インクルージョンを発動し、サルファドールを手札に加える
手札のサルファドールの効果をインクルージョンを対象に発動し、インクルージョンを破壊しつつ、サルファドールを特殊召喚する
サルファドールの効果を発動し、シストバーンとサルファフナーを墓地へ送る
墓地のシストバーンの効果を起動し、ローズニクスを手札に加える
墓地のサルファフナーの効果を手札のローズニクスをコストに起動し、サルファフナーを特殊召喚し、場のサルファフナー自身を破壊する
サルファフナー破壊時の効果によりデッキからトリスタロスを特殊召喚する
トリスタロスとサルファドールでエレスケルタスを特殊召喚する
エレスケルタスの効果でシストバーンを回収する
墓地のローズニクスの効果を起動し、トークンを特殊召喚する
トークンとリサイクラーでクリフォートゲニウスを特殊召喚する
墓地のトリスタロスの効果を場のエレスケルタスを対象に発動し、場のエレスケルタスを破壊しつつ、デッキからサルファフナーとシトリィをクリフォートゲニウスのリンク先に特殊召喚する
チェーン1ゲニウス、チェーン2エレスケルタスでチェーンを組み解決する:破壊されたエレスケルタスの効果により除外ゾーンのトリスタロスを特殊召喚する、その後ゲニウスの効果でデッキからキングレギュラスを手札に加える。
墓地のインクルージョンの効果を墓地のサルファフナーを対象に発動し、墓地からサルファフナーを特殊召喚する
場のサルファフナー2体でノヴァをエクシーズ召喚し、ノヴァに重ねてインフェニティを特殊召喚する
手札のキングレギュラスを墓地のリサイクラー、サルファドール、エレスケルタスのいずれかを対象に発動し、手札から特殊召喚しつつ対象のカードを装備する
3.4 おろかな埋葬初動
こちらもスモーガー初動やリサイクラーと同様の盤面を作れますが、他の初動と異なり、ターンを返す時点でシストバーンが墓地にいます。
そのため、次のターン以降のリソースという観点で言えば、上記2初動よりも微かに弱い初動であると言えますが、気にするほどのことではありません。
おろかな埋葬を発動し、スモーガーをデッキから墓地へ送る
墓地のスモーガーの効果を発動し、デッキから手札にインクルージョンを加える
インクルージョンを発動し、サルファドールを手札に加える
手札のサルファドールの効果をインクルージョンを対象に発動し、インクルージョンを破壊しつつ、サルファドールを特殊召喚する
サルファドールの効果を発動し、シストバーンとサルファフナーを墓地へ送る
墓地のシストバーンの効果を起動し、ローズニクスを手札に加える
墓地のサルファフナーの効果を手札のローズニクスをコストに起動し、サルファフナーを特殊召喚し、場のサルファフナー自身を破壊する
サルファフナー破壊時の効果によりデッキからトリスタロスを特殊召喚する
トリスタロスとサルファドールでエレスケルタスを特殊召喚する
エレスケルタスの効果でシストバーンを回収する
墓地のローズニクスの効果を起動し、トークンを特殊召喚する
手札のシストバーンを通常召喚する
トークンとシストバーンでクリフォートゲニウスを特殊召喚する
墓地のトリスタロスの効果を場のエレスケルタスを対象に発動し、場のエレスケルタスを破壊しつつ、デッキからサルファフナーとシトリィをクリフォートゲニウスのリンク先に特殊召喚する
チェーン1ゲニウス、チェーン2エレスケルタスでチェーンを組み解決する:破壊されたエレスケルタスの効果により除外ゾーンのトリスタロスを特殊召喚する、その後ゲニウスの効果でデッキからキングレギュラスを手札に加える。
墓地のインクルージョンの効果を墓地のサルファフナーを対象に発動し、墓地からサルファフナーを特殊召喚する
場のサルファフナー2体でノヴァをエクシーズ召喚し、ノヴァに重ねてインフェニティを特殊召喚する
手札のキングレギュラスを墓地のサルファドール、エレスケルタスのいずれかを対象に発動し、手札から特殊召喚しつつ対象のカードを装備する
4. 一枚初動を応用した展開
一枚初動と特定のカードを重ねて引いた場合、2.2節で述べた最大展開を行えます。例えばスモーガー初動の場合、他の一枚初動、タイダル、非チューナークリストロンモンスターのいずれか1つを引ければ最大展開を行うことができます。
上記の例の時点でもかなりの組み合わせがあることがわかりますが、他の一枚初動の場合の場合や、そもそも一枚初動となるカードを含まない組み合わせで最大展開ができる場合などもあるため、最大展開を目指せるすべての組み合わせを列挙し、それぞれの展開ルートを覚えるというのは現実的ではありません。
そこで本章では、ひとまずリサイクラー+インクルージョン初動の展開例を確認し(4.1節)、その例から他の組み合わせでも応用できるよう状況を一般化していく(4.2節)という方針でクリストロンの二枚初動について説明していこうと思います。
4.1 リサイクラー+インクルージョン初動
早速展開を見ていきましょう。
リサイクラーを召喚し、スモーガーを墓地へ送る
墓地のスモーガーの効果を起動し、クラスターを手札に加える
手札のクラスターを場に伏せる
インクルージョンを発動し、サルファドールを手札に加える
手札のサルファドールの効果をインクルージョンを対象に発動し、インクルージョンを破壊しつつ、サルファドールを特殊召喚する
サルファドールの効果を発動し、シストバーンとサルファフナーを墓地へ送る
墓地のシストバーンの効果を起動し、ローズニクスを手札に加える
墓地のサルファフナーの効果を手札のローズニクスをコストに起動し、サルファフナーを特殊召喚し、場のサルファフナー自身を破壊する
サルファフナー破壊時の効果によりデッキからトリスタロスを特殊召喚する
トリスタロスとサルファドールでエレスケルタスをシンクロ召喚する
エレスケルタスの効果でシストバーンを回収する
墓地のローズニクスの効果を起動し、トークンを特殊召喚する
トークンとリサイクラーでクリフォートゲニウスを特殊召喚する
墓地のトリスタロスの効果を場のエレスケルタスを対象に発動し、場のエレスケルタスを破壊しつつ、デッキからサルファフナーとシトリィをクリフォートゲニウスのリンク先に特殊召喚する
チェーン1ゲニウス、チェーン2エレスケルタスでチェーンを組み解決する:破壊されたエレスケルタスの効果により除外ゾーンのトリスタロスを特殊召喚する、その後ゲニウスの効果でデッキからキングレギュラスを手札に加える。
墓地のインクルージョンの効果を墓地のサルファフナーを対象に発動し、墓地からサルファフナーを特殊召喚する
場のサルファフナー2体でノヴァをエクシーズ召喚し、ノヴァに重ねてインフェニティを特殊召喚する
手札のキングレギュラスを墓地のリサイクラー、サルファドール、エレスケルタスのいずれかを対象に発動し、手札から特殊召喚しつつ対象のカードを装備する
上記手順により、クリストロンの最大展開が行えました:
妨害モンスター:レギュラス、インフィニティ、シトリィ、トリスタロス
その他妨害:クラスター(永続罠)
リソース:シストバーン(手札)
4.2 複数枚初動の展開方針
4.1節展開の4.以降はインクルージョン初動と全く同じ展開ルートです。
そのため、インクルージョン初動で最大展開を行うためには、インクルージョンに追加して、機械族のモンスター1体とデッキからスモーガーを墓地へ送るギミックを用意できれば十分です。
さらに言うと、エレスケルタスの効果で回収したシストバーンを通常召喚すれば、前者の要求は叶えられるため、実用的な範囲で限定すれば、召喚権を用いずにスモーガーを墓地に送れればいかなるギミックでも替えが効きます。
この状況をさらに抽象化することで次のようなことがわかります:
場にクリフォートゲニウスとエレスケルタス、墓地にトリスタロスとインクルージョン、墓地か手札にクラスターという状況を作れればクリストロンの最大展開を行える。
ただし、インクルージョンのサーチ効果、スモーガーとシストバーンとローズニクスの墓地効果、サルファフナー効果、サルファドール効果を使っても良い。
もし上のシチュエーションを覚えるのが難しいのであれば、以下の組み合わせを覚えておきましょう。これらはいずれも最大展開を行える組み合わせです。
・異なる一枚初動×2
・1枚初動+タイダロス
・タイダロス+(サルファフナーまたはサルファドール)
なお、墓地にクラスターがある場合はエレスケルタスでクラスターを拾う必要があるため、エレスケルタスからリンク数を+1できない点に注意が必要です。
5.相手ターン展開
本説では相手ターンに出すシンクロモンスターを特殊召喚する展開例について紹介します。
もし、これらすべての展開を把握するのがむずかしいのであれば、グリオンガンド展開、碧鋼+ライトニング・マスター展開、ライトニング・マスター+サテライト展開のみを抑えておきましょう。前者2つについては、ほぼほぼ何も覚えることはないです。
5.1 グリオンガンド展開
体感6割ほどはこのルートを選択しているような気がします。
なお、展開後にデッキにレベル5のクリストロンモンスターを残しておく必要があることに注意が必要です。
条件
場:トリスタロス、シトリィ
墓地:指定なし
デッキ:レベル5のクリストロンモンスター
展開ルート
相手がカードの効果を発動した時、トリスタロスの効果を発動する。
効果処理時にデッキからレベル5の機械族を特殊召喚し、場のシトリィ、トリスタロス、デッキから特殊召喚したレベル5モンスターでグリオンガンドを特殊召喚する
5.2 碧鋼+ライトニング・マスター展開
基本的に使うことはないです。
クリストロンの基本展開において、墓地にチューナーが残ることがない上に、シトリィで碧鋼の機竜をシンクロ召喚した場合、シトリィが除外されてしまうので、墓地にチューナーがいない状態でこのルートを使うのは避けましょう。
もし、墓地にチューナーがいない状態でこのルートを使うのであれば、必ず先にトリスタロスの効果でライトニング・マスターを特殊召喚してください。
条件
場:トリスタロス、シトリィ
墓地:レベル7モンスター
デッキ:レベル5のクリストロンモンスター
展開ルート
相手がカードの効果を発動した時、トリスタロスの効果を発動する。
効果処理時にデッキからレベル5の機械族を特殊召喚し、場のトリスタロス、デッキから特殊召喚したレベル5モンスターでライトニング・マスターを特殊召喚する
シトリィの効果を墓地のレベル7モンスターを対象に発動し、碧鋼の機竜を特殊召喚する
碧鋼の機竜の効果により墓地のチューナーの数まで表側表示モンスターの効果を無効にする
5.3 ライトニングマスター+サテライト展開
モンスターが主体のデッキであれば、基本的にグリオンガンド展開で事足りるのですが、魔法カード主体のデッキに対面した場合や、相手がバトルフェイズに拮抗勝負を打ってこようとしている場合は、こちらの展開を狙うことが多いです。
なお、バトルフェイズに拮抗勝負を打ってきそうな場合は、メイン終了時に展開するのではなく、バトルフェイス開始時に動くようにしましょう。
また、この展開は汎用的なレベル10モンスターが立つため、好みによってフルール・ド・バロネスやスターダスト・チャージ・ウォリアーなどを出すこともできます。
条件
場:トリスタロス、シトリィ
墓地:レベル3モンスター
デッキ:レベル5のクリストロンモンスター
展開ルート
相手の効果の発動に合わせてトリスタロスの効果を発動する。
トリスタロス効果の効果処理時にデッキからレベル5のモンスターを特殊召喚し、トリスタロスと特殊召喚したモンスターでライトニング・マスターをシンクロ召喚する
相手の魔法罠の効果に対してライトニング・マスターの効果を発動し、効果を無効にし破壊しつつ、ライトニング・マスターのレベルを2つ下げ、レベル5にする
シトリィの効果で墓地からレベル3のモンスターを特殊召喚し、アクセル・ウォリアーをシンクロ召喚する
アクセル・ウォリアーの効果を発動し、アクセル・ウォリアーとレベル5のライトニグ・マスターでサテライト・ウォリアーを特殊召喚
サテライト・ウォリアーの効果で墓地のシンクロモンスターのカードの数まで相手の場のカードを破壊する
上記のライトニング・マスター+サテライト展開は以下の条件下でも狙うことができます。
三戦の才や号、その他まくり札の対策として下記の展開をすることよくもあります。
条件
場:トリスタロス、シトリィ
墓地:レベル5のモンスター
デッキ:レベル3のクリストロンモンスター
展開ルート
相手がカードの効果を発動した時、トリスタロスの効果を発動する。
効果処理時にデッキからレベル3の機械族を特殊召喚し、場のトリスタロス、デッキから特殊召喚したレベル3モンスターでアクセル・ウォリアーを特殊召喚する
シトリィの効果で墓地のレベル5機械族を特殊召喚し、ライトニング・マスターをシンクロ召喚する
相手の魔法罠の効果に対してライトニング・マスターの効果を発動し、効果を無効にし破壊しつつ、ライトニング・マスターのレベルを2つ下げ、レベル5にする
アクセル・ウォリアーの効果を発動し、アクセル・ウォリアーとレベル5のライトニグ・マスターでサテライト・ウォリアーを特殊召喚
サテライト・ウォリアーの効果で墓地のシンクロモンスターのカードの数まで相手の場のカードを破壊する
5.4 ライトニングマスター+グリオンガンド展開
手札が上振れて最大展開を行えた際にはクラスターを場に伏せられるため、 ライトニングマスターを出しつつ、グリオンガンドを特殊召喚する事ができます。
なお、グリオンガンドの特殊召喚はトリスタロスで行うのですが、トリスタロスでリクルートを行うモンスターをシトリィにする必要があるため、グリオンガンドの妨害効果が最後に固定されてしまうことに注意が必要です。
尤もグリオンガンドではなく、レベル10シンクロでも良いのであれば、このような順番はありません。その場合は5.3と同様の展開になります。
また、この展開はデッキに残るクリストロンモンスターに依らずに行えるといったメリットもあります。
条件
場:トリスタロス、シトリィ、クラスター
墓地:レベル5モンスター
デッキ:条件なし
展開ルート
シトリィの効果で墓地からレベル5のモンスターを特殊召喚し、 ライトニングマスターをシンクロ召喚する
相手の魔法罠の効果に対してライトニング・マスターの効果を発動し、効果を無効にし破壊しつつ、ライトニング・マスターのレベルを2つ下げ、レベル5にする
クラスターの効果を発動し、相手の表側表示カードを破壊しつつ、除外状態のシトリィをデッキに戻す
相手の効果の発動に合わせてトリスタロスの効果を発動する
トリスタロス効果の効果処理時にデッキからのシトリィを特殊召喚し、トリスタロス、シトリィ、 ライトニングマスターの3体でグリオンガンドをシンクロ召喚する
5.5 サテライト展開
こちらは特にライトニングマスターなど経由せずにサテライトウォリアーを特殊召喚するルートです。その際、レベル5の機械族シンクロモンスターを特殊召喚する必要があるのですが、そこで特殊召喚するモンスターとして超重剣聖ムサ-Cをおすすめします。
なぜなら、レベル5機械族シンクロモンスターの中で相手の場に干渉できるカードはアメトリクス以外にありませんが、アメトリクスの干渉効果は遅延にしからないうえに、リンクモンスター主体のデッキにはほとんど効果がありません。
そのため、このタイミングで相手に干渉することは諦め、リソースを伸ばす動きができる超重剣聖ムサ-Cを特殊召喚すること強く推奨します。
このカードはシンクロ召喚時に墓地から機械族モンスターを手札に加えられますので、効果を使った後のレギュラスや次のターンの初動となるカードを墓地から回収ておきましょう。
また、こちらのルートはグリオンガンドルートと比べて、デッキにレベル5のモンスターがいなくても狙える点や、サテライトの打点上昇によるワンキル性能など明確に異なる利点があります。
条件
場:トリスタロス、シトリィ
墓地:指定なし
デッキ:レベル3のクリストロンモンスター
展開ルート
相手がカードの効果を発動した時、トリスタロスの効果を発動する。
効果処理時にデッキからレベル3の機械族を特殊召喚し、場のトリスタロス、デッキから特殊召喚したレベル3モンスターでレベル5機械族シンクロモンスターを特殊召喚する
シトリィの効果で墓地のレベル3モンスターを特殊召喚し、アクセル・ウォリアーを特殊召喚する
アクセス・ウォリアーの効果でアクセス・ウォリアーとレベル5機械族シンクロモンスターを素材にサテライト・ウォリアーを特殊召喚する
6.まとめ
本稿は2024年12月1日現在において、クリストロンを扱う上で必要最低限の部分を解説しました。
本稿の内容を超えたレベルでクリストロンを強く使っていくためには、ニビルをケアするルートや相手ターンでの展開の精査、環境に合わせたチューンナップやサイドボーディングの方針などの数多の課題が残されています。
ただ、筆者は大型の大会などにはあまり出場しないため、それらの課題についての正しい知識を持ち合わせていません。
不確かな情報を喧伝することで界隈全体に誤った認識が広まってしまうことは望まぬところではありますので、それらの課題についての考察については他の有識者の方にお任せしようと思います。
以上をもちましてクリスト論入門を終えたいと思います。
本稿がクリストロンに興味のある方の一助になれば幸いです。
