確率1%なら100回引けば当たるんじゃないの?
ガチャとか、トレカとか、いくらレア度が高くても、回せば当たるやろ。
そう思ってしまう方も多いのではないでしょうか。
今回は数学の話です。
確率が$${1\%\left(= \dfrac{1}{100}\right)}$$で、
100回引いた時に少なくとも1個当たる確率を$${P_{100}}$$とします。
このときの確率は、余事象の「100回引いて1回も当たらない(=爆死)」確率$${Q_{100}}$$を考えると求まりやすいです。
1回引いて当たらない確率は$${\dfrac{99}{100}}$$ですので、
これが100回連続で起こる確率は、
$$
Q_{100}=\left(\dfrac{99}{100}\right)^{100}
$$
よって、100回引いた時に1回以上当たる確率は、
$$
P_{100}=1-Q_{100} \\
=1-\left(\dfrac{99}{100}\right)^{100} \\
=0.633967658\cdots
$$
確率はおよそ63.4%、逆に言えば36.6%の人が100回引いて爆死することになります。
ここからが面白い話。
100じゃなくて、もっと大きな数だったら?
一般に、確率$${\dfrac{1}{n}}$$のガチャをn回まわして当たる確率$${P_{n}}$$を考えます。
上と同様の議論により、
$$
P_{n} =1-Q_{n} \\
=1-\left(1-\dfrac{1}{n}\right)^{n} \\
$$
ここでnが無限に大きくなる時を考えてみましょう。
$$
\lim_{n\to \infty} P_n \\
=1-\lim_{n\to \infty}\left(1-\dfrac{1}{n}\right)^{n} \\
=1-\dfrac{1}{e} \\
=1-0.367879\cdots \\
=0.632121\cdots
$$
ただし、eはネイピア数です。
途中の式変形で、ネイピア数の定義
$${e=\lim_{n\to \infty}\left(1+\dfrac{1}{n}\right)^{n}=2.718281\cdots}$$を使いました。
nが十分大きいとき、n回まわして爆死する確率がおよそ36%あると言えます。ガチャは危険ですね。
ここでネイピア数eが出てくるのは面白いですね。
実はこれはポアソン分布と関係している(というより期待値λ=1のポアソン分布そのもの)のですが、その話はまたの機会に。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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