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拓本のたのしみ

現在、東京国立博物館と台東区立書道博物館で特集展示されている「拓本」。
日本ではあんまし馴染みがない言葉ではあるけど、書道をかじった人ならば見たことはある、あの「白黒反転した書道」のことである。

中学生ぐらいまで書道を習った人ならば聞いたことはある
「九成宮醴泉銘(きゅうせいきゅうれいせんのめい)」が日本では一番知られている拓本ではないかと思う。
(中国の皇帝が避暑地でコンコンと湧き出る泉を見つけて、それを記念して書を書かせた物を石碑にしたやつ)→ざっくり。

中国って、人口の分母が大きいから、有名な書を人々に行き渡らせるには
模写よりも石碑に彫って、それを拓本にした方が効率がいい。
(去年、大河ドラマになった源氏物語は貴族のみに流行ったもので、読める人も限られたから、写本した方がはやかったんだろうなぁ・・・と思う)

あと、字が上手いことは中国においては本当に本当に大事なことであったので
名筆と名高いものは墓碑であろうと手紙であろうと立派な習字のお手本になったわけで。
(もし「あの世」ってのがあったら、そんなものをお手本にされた人々は「やめて〜」って顔から火が出てるはず)

前述の九成宮醴泉銘の石碑も西暦600年代のもので、それが今まで何回も何回も拓本にとられたから、石碑の文字がつんつるてんになりかけている。
(現在は周りを透明な箱に覆われているから、拓本はとれないし、写真を撮ろうにも光が反射してなかなか全貌を写真におさめることはできないらしい)

今はパソコン・スマホ全盛期だから手書きの機会は減ってきたけれども
やはりあの美麗な文字を見ると
「綺麗な字を書けるようになりたいものだ」
と思うだけ、思う。

そして日本人でよかったな・・・と思うのは
「ひらがな」の存在があること
漢字だけの世界だったら、日本も拓本をじゃんじゃんとったり
写本がバンバン出たのだろうが
ひらがなのおかげで、字が綺麗が中国よりは本当に本当にステータスには
ならない。
良いことだと思う。

何が言いたいかというと、「ひらがなバンザイ」。

や、拓本本当に良いものです。
見に行かれることをお勧めします。

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