経験だけでは、おもてなしは磨かれない
「長年の経験があるからできる」――本当にそれだけで良いのでしょうか。
アパレル現場での気づきをもとに、「理解があるからこそ改善できる」おもてなしの本質を考えます。
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私はアパレル業界に長く身を置いてきました。
だから洋服に関しては、素材やデザインはもちろんのこと、扱い方、たたみ方、洗濯の仕方、干し方まで、私にとっては「当たり前」のことがたくさんあります。
けれど、それは他の人にとっては必ずしも「当たり前」ではないんですよね。
つまり、経験があるから自然にできる、ということは確かにあるけれど、同時に 経験がなくても意識すれば学べるし、できるようになる ということでもあるのです。
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指示待ちで終わるか、理解へ進むか
現場でもよく見ました。
「言われたことをそのままこなす」――そういう姿勢だと、最初はぎこちなくても、慣れてくれば自然と体が動くようになります。
一見「できる人」に見えるのですが、その実態は 反射や反応で動いているだけ。
動物が条件反射で行動しているのと、実は大きく変わらないんです。
人間だからこそ大事なのは、
「なぜそうするのか」「なぜそうなるのか」を理解すること。
理屈を詰めて考えられるからこそ、改善ができるし応用が利く。
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改善ができるのは「理解」があるから
たとえば服の畳み方ひとつでも――
• 型崩れを防ぐため
• シワを作らないため
• 陳列したときに美しく見せるため
• お客様が手に取りやすくするため
この「目的や理由」が理解できていれば、ただ畳むだけの作業ではなくなります。
状況に応じて「今日は雨だから湿気に強い畳み方にしよう」「このお客様は急いでいるから、開きやすいように畳もう」といった工夫ができるようになる。
つまり、理解があるからこそ“改善”が可能になるのです。
経験だけで止まっていれば、いつまでも同じやり方を繰り返すしかありません。
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ブラックおもてなし講師の辛口コメント
「経験があるから大丈夫」――そう思っている人ほど、一番危ういです。
経験とはあくまで“守”の段階。
• 守:教わったことを忠実に守る
• 破:そこから理屈を理解して、自分なりに工夫する
• 離:さらに応用して、新しい形を生み出す
おもてなしの現場にもこの 守破離 がはっきり存在します。
ただ言われた通りにやるのは「守」で止まっている状態。
そこから「破」や「離」に進めるのは、経験年数ではなく 理解の深さ です。
「俺は20年このやり方でやってきた!」という人が、実は“守”のまま進歩していないことはざらにあります。
逆に若手でも「なぜ?」を突き詰めて理解している人は、短期間で一気に“破”“離”に進む。
経験年数でマウントを取るのは簡単ですが、理解のない経験は作業の繰り返しにすぎない。
それはプロではなく“作業員”です。
おもてなしを語るなら、「守」で終わらず「破」「離」へ進まなければ意味がないんです。(ここ重要!)
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まとめ
• 経験があると「当たり前」にできることが増える
• でも本質は「なぜ」を理解し、改善できる力にある
• 改善こそが、おもてなしを深め、相手に響く差を生む
• 守破離の「守」で止まるな。理解と工夫で「破」「離」へ進め
経験はスタート地点。
理解して改善するからこそ、プロとしてのおもてなしが磨かれていくのです。
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