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【第5部】子どもは“未来の大人”じゃない。“今”を生きる市民だ。

「将来のために今がある」と言われる子どもたち。
でも、彼らの“今”に敬意を払えなければ、未来も変わらない。
感情、好奇心、テクノロジー、社会とのつながりから考える、これからの教育。

主なテーマ:
・感情と社会性の教育
・宿題・時間割・カリキュラムの再考
・技術と向き合うリテラシー教育
・子どもを“市民”として扱うという視点


「未来の主役」は、今を傍観させられている

「子どもは未来のリーダーです」
そう言われるたびに、ブラックおもてなし講師は少しモヤモヤする。

なぜなら、その言葉には裏のメッセージがある。
「今はまだ主役じゃないから、おとなしく準備しててね」という構図だ。

でも、子どもたちは今も社会の中で生きていて、感じていて、誰かに影響を与えている。
未来じゃない。「今この瞬間」も彼らは“市民”なのだ。


「あなたの声を聞きたい」と言われたこと、ありますか?

大人になってから突然、「あなたの意見は?」と聞かれても困る。
なぜなら子ども時代、“聞かれる経験”が少なすぎたからだ。

家庭でも学校でも、「指示→実行」「ルール→従う」が基本形。
そうやって育った子どもが、社会に出て急に「自分で考えて」「自分で動いて」と言われても、そりゃ無理がある。

だからこそ、
・学校のルールを一緒に考える
・授業で意見を交わす場をつくる
・教師を評価する権利も渡す

こうした“参加体験”を増やすことが、民主主義の訓練になる。


教室は“人間性”を育てる場所であるべき

暗記、点数、評価。
もちろん学力も大切。
でも、本当に必要な学力って何だろう?

極端なようでいて、実は本質を突いている意見がある。

「読み書きそろばん」くらいでいい。
ここでいう“読み書きそろばん”とは、国語と算数という意味だ。

これに加えて、
・論理的に考える力(考える力)
・他者と関わる力(伝える力)

このふたつが育っていれば、社会を生き抜く素地としては十分じゃないか。

さらに言えば、
・善悪の感覚(判断力)
・危機管理の意識(予測と準備)
・他人の立場を思いやる想像力(共感力)

こういった“人間の根幹にあるセンス”を育てることこそが、教育の本懐ではないか。

だからこそ、テストの点よりも、「今日、どんな表情で教室にいたか」に注目する大人が、もっと必要だ。


「かつて天才だった俺たちへ」は、今の子どもにも届く

Creepy Nutsが歌う「かつて天才だった俺たちへ」。
この歌が響くのは、大人になった私たちの“喪失感”を代弁しているからだ。

でも、子どもたちはまだ“喪失しきっていない”。
今ならまだ間に合う。
彼らが「かつて」じゃなく、「いま天才」なまま生き続けられるように——

それを奪わない社会を、大人が用意する必要がある。

ブラックおもてなし講師として、最後にこう言いたい。

子どもたちを“未来の主役”と呼ぶのではなく、
“いま一緒にこの社会をつくる仲間”として接していこう。




ブラックおもてなし講師の研修では、「参加型教育」「感情と言葉の教育」「子どもの主体性を引き出す関わり方」などをテーマに、学校・家庭・地域で実践できるヒントをお届けしています。

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