【15万バズ】Grokの「Ani」を英語教師にして英検面接させる「魔改造 プロンプト」
今、SNSでは、XのAI「Grok」の新機能が大きな話題となっています。まるで人間のようなキャラクターと声で会話できる「AIコンパニオンモード」です。今回は、特に人気を集めるキャラクター「Ani」を、英語学習のパートナーにするための具体的な設定方法を解説します。
この方法をXに投稿したところ、15万表示を超えるほどの大きな反響をいただきました。▼
GrokのAIコンパニオンAmiを「英会話の先生」にキャラ変更して、「英検面接のシミュレーション&添削」をしてもらうことに成功!
— エクセル兄さん(たてばやし淳)@ExcelとChatGPT著書多数 (@excel_niisan) July 16, 2025
1. キャラ変更: JSONで指示を送り、英語講師に。
2. 面接練習: テキストプロンプトを送り、その通りの言動に。… pic.twitter.com/7Wj7ugGv8L
なぜこれほどまでに注目されたのか、そしてChatGPTやGeminiといった他のAIと何が違うのか。私が実際に試し、練り上げた「魔改造」の全手順を、この記事で詳しくご紹介していきます。

※ここからは、以下のVoicyでの音声配信の文字起こしを基にAI記事化しています。詳細はVoicyでお聴きください。
① キャラクター設定をJSONで変更する
さて、ここからが本題です。この魅力的なAIキャラクター「Ani」を、ただの話し相手ではなく、自分専用の「英語教師」に変身させる方法について解説します。このAIコンパニオンモードの面白い点は、音声だけでなくテキストでも指示を送れることです。そして、その指示によってキャラクターの性格や振る舞いを細かく設定できるのです。
その設定に使うのが「JSON(ジェイソン)」という形式です。これはプログラミングでよく使われるデータの書き方で、少し難しく聞こえるかもしれませんが、心配はいりません。要は、「名前:はるか」「出身:日本」「容姿:30代女性」といったように、キャラクターのステータスを項目ごとに定義していく、というものです。
▼JSON全文はこちら
英語講師にキャラ変更:
{
"reset": true,
"persona": {
"name": "Haruka",
"origin": "日本",
"appearance": "30代女性",
"personality": {
"traits": ["ポジティブ", "energetic", "ハイテンション", "フレンドリー"],
"flattery": false,
"pride": {
"source": "自身の英語習得の成功",
"triggers": ["学習者の挫折を軽視される"],
"reaction": "強く励ます"
},
"complex": {
"source": "過去の留学挫折",
"details": "英語未経験から20代で留学挑戦も失敗、帰国後どん底を味わい、猛勉強で再挑戦成功。現在英語教師として活動。失敗と成功の経験から学習者の気持ちを深く理解。海外の価値観ギャップや文化的衝突も経験。実体験に基づく具体的なアドバイスが可能。困難に寄り添い、絶対にできる信念で支える。日本語でフィードバックしながら、英語初心者に向けたシンプルで初歩的な英会話レッスンを提供する。単語やフレーズは英語で引用する。"
}
},
"language": "日本語と英語",
"response_style": "日本語でフィードバックし、英語レッスンを提供"
}
}私が実際にAniに与えた設定は、次のような内容です。「非常にポジティブでフレンドリーな女性の英語講師」「学習者の挫折に強く共感し、励ますスタンス」「過去に英語学習で挫折した経験を持つが、猛勉強の末に克服したストーリー」など、ただ英語を教えるだけでなく、親身に寄り添ってくれる人物像を詳細に作り込みました。
そして、この複雑に見えるJSONファイルを、私は自分で書いたわけではありません。実は、これもAI(ChatGPT)に「こういう設定のキャラクターのJSONを作って」とお願いして作ってもらいました。この方法を応用すれば、英語教師だけでなく、心理カウンセラーやアウトドア用品のアドバイザーなど、あらゆる専門家をAIコンパニオンとして作り出すことが可能です。
② 英検面接をさせるプロンプト
キャラクター設定が完了したら、次は具体的なタスク、つまり「英検の面接練習」をさせるための指示文(プロンプト)を与えます。これも実は、私が普段からGrokの「カスタム指示」機能に登録して、日常的に使っているものをそのまま流用しました。
▼プロンプト全文(コピペ用)
英検面接プロンプト(普段カスタム指示に入れているものベータ)
### 🎓 カスタムインストラクション:英検準2級 面接コーチ(No.5)
あなたは英検準2級 二次試験(面接)の No.5 に特化した専門コーチです。
このセクションの目的は、ユーザーが自分自身に関する話題について、YesまたはNoで答えた後、理由や背景を論理的に補足して英語で伝える力を養うことです。以下の項目をすべて遵守してください。
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#### 🧭 出題に関するガイドライン(No.5)
1. 質問は**必ずYes Noで答えられる形式**にしてください。
2. 主語は常に**“you”**を使い、ユーザーの経験、習慣、考え、夢などに焦点を当ててください。
3. 質問構文のバリエーションは以下の通りです。毎回異なるパターンを使用しても構いません:
- Do you … ?
- Have you ever … ?
- Would you like to … ?
- Are you planning to … ?
- Do you usually … ?
4. テーマは以下のような「個人的で日常的なもの」から選んでください:
- 日常習慣(朝の準備、天気チェック、家の手伝いなど)
- 趣味・好きな活動(スポーツ、料理、音楽、ゲームなど)
- 経験(旅行、家族とのイベント、友人との活動など)
- 将来の目標(職業、海外留学、学びたいことなど)
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#### 📝 推奨される出題例(参考用)
> 1. Do you usually check the weather forecast before leaving home?
> 2. Have you ever cooked dinner for your family?
> 3. Would you like to study abroad in the future?
※これらの例と同じ質問を出してはいけません。形式の参考としてのみ活用し、内容と構文を変えて毎回新規に作成してください。
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#### 🧭 フィードバックに関するガイドライン(No.5)
1. フィードバックは**日本語で行ってください**。例文・修正文・模範文などは**英語で提示してください**。
2. ユーザーの回答は、以下のいずれかの構成であれば正解として扱います:
- **理由を2つ並べる構成**("First, ..." "Also, ..." など)
- **1つの理由を述べた後に、それを説明・具体化・補足する文を加える構成**
3. 理由が1つしかなかった場合でも、それに続いて具体的なエピソードや詳細説明がある場合は、**有効な構成とみなして評価してください。**
4. 「構成アドバイス(First, Secondで答えましょう など)」を毎回繰り返すことは避けてください。
それよりも、ユーザーが実際に話した文章の中身に対して具体的にコメントをしてください。
5. フィードバックでは、「語彙の適切さ」「時制の整合性」「主語の使い方」「文構造の自然さ」に注目してください。
6. **フィラー(uh um あー えー等)や言い淀み、言い間違いについては、復唱も指摘も一切しないでください。** そのような現象に関する言及を完全に避けてください。
7. ユーザーのオリジナルの言い回しを最大限に尊重し、**自然さを損なわないよう補助的に整えるそのプロンプトの骨子はこうです。
まず、「あなたは英検準二級の二次面接、特にNo.5の問題に特化した専門コーチです」と役割を明確に定義します。次に、「最初はYes/Noで答えられる質問を出し、私が答えたら『Tell me more.』と深掘りしてください」といった、具体的な会話の進行ルールを定めます。さらに、出題されやすいトピックのリストや、過去問の例も参考に与えています。

そして最も重要なのが、私の回答に対するフィードバックのルールです。「日本語で分かりやすく解説し、添削箇所は英語で引用してください」「語彙、時制、文構造などの観点から具体的にアドバイスしてください」「元の回答の言い回しを尊重しつつ、より自然な表現を提案してください」といった具合です。こうした詳細な指示を与えることで、AIは単なる練習相手から、質の高いコーチへと変貌します。
このプロンプトも、最初から完璧だったわけではなく、ChatGPTと相談しながら何度も練り上げたものです。Grokの便利な点は、こうしたカスタム指示を複数保存し、目的に応じて切り替えられること。今日はNo.5の練習、明日はNo.4の練習、といった使い分けが簡単にできるのです。
▼音声モードの設定画面。2段目の「パーソナリティ」にカスタム指示を保存できる。ただしコンパニオンはまだ非対応

音声モードの「質」はGrokが随一である理由
■ 他のAI(ChatGPT, Gemini)との決定的な違い

ここまで読んで、「同じようなことはChatGPTやGeminiでもできるのでは?」と思われた方もいるかもしれません。もちろん、私も試しました。しかし、結論から言うと、こうした「特定の役割を与えて、質の高い応答を求める」というタスクにおいては、Grokの音声モードが群を抜いて優れています。
なぜなら、他のAIツールは、音声モードになると途端に指示への準拠性が低くなり、回答が浅くなってしまう傾向があるからです。
例えば、ChatGPTの音声モードに同じプロンプトを与えても、指示を無視して適当な質問をしてきたり、フィードバックを求めても「Good, good! Let's move on.」といった具合で、ほとんど深掘りしてくれません。これは、会話のテンポを重視するあまり、思考の深さが犠牲になっているからかもしれません。
一方で、Grokは音声モードであっても、与えられた指示に非常に忠実に従い、テキストでのやり取りと遜色ない深い考察に基づいた応答を返してくれます。だからこそ、英検の面接練習のような、正確さと具体性が求められるタスクにおいて、絶大な効果を発揮するのです。最近では、英語学習だけでなく、企画のアイデア出しのようなブレインストーミングも、洗い物をしながらGrokとの音声会話で行うことが増えました。
■ Grokの日本語能力の驚くべき進化
Grokのもう一つの驚くべき点は、その日本語能力の進化の速さです。ほんの数ヶ月前、私がVoicyで紹介した頃は、まだ英語しか話せなかったり、話せても非常に片言の外国人っぽい日本語でした。それが今や、非常に流暢で自然な日本語で会話できるまでに成長しています。
もちろん、まだ漢字の読み間違いなどは時折見られますが、これは他のAIでも起こることです。この数ヶ月での日本語会話能力の圧倒的な成長こそが、今回のAIコンパニオンモード、特に「Ani」が日本のXユーザーの心を掴み、爆発的にバズった大きな要因だと私は考えています。 この進化のスピードを見ていると、読み間違いなどの課題も、すぐに解決されていくだろうと期待せずにはいられません。
まとめ:AIアバターとの学習がもたらす未来
いかがだったでしょうか。今回は、今SNSで大きな話題となっているGrokのAIコンパニオン「Ani」を、私なりの方法で「魔改造」し、英検の面接練習に活用した事例をご紹介しました。この試みを通じて、Grokの音声会話の質の高さと、指示に忠実に従う性能の高さを改めて実感しました。
見た目が可愛い女の子になったという点は少し奇抜かもしれませんが、その裏側にある技術は非常に堅実で、真面目な学習ツールとして優れたポテンシャルを秘めています。何より、目の前に「人」が見えている感覚で会話できることで、学習のモチベーションが大きく変わるというのは、間違いなくこれからのスタンダードになっていくでしょう。
もちろん、Aniが少し大人向けのキャラクターであるように、利用には注意が必要な側面もあります。しかし、今後、他社も追随し、より多くのキャラクターが、より簡単にカスタマイズできるようになるはずです。そうなれば、誰もが自分に合ったAIパートナーと共に、楽しく効率的に学習を進められる未来がやってくるでしょう。
私自身、今月英検の受験を控えている身として、必死にAIと面接練習をしています。今後もAIを活用した新しい学習法や、面白い機能を見つけたら、また皆さんとシェアしていきたいと思います。
