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雛倉さりえさんのこと/文学フリマ大阪 熱狂参戦記③

きのう(9月10日)開催された「文学フリマ大阪11」。その賑わいや、開催の意義についてリポートしています。

当日を迎える前に、ちょこちょこと下調べをしていた中で、気になる方を見つけました。

それが雛倉さりえさんでした!

最初はnoteでお見かけしただけだったので、経歴もお人柄も知らない状態。

プロフィールを詳しく拝見すると、16歳の時に「ジェリー・フィッシュ」という作品で作家デビューされ、映画化もされていること。その後、進学して就職も経験しつつ、さらに4冊の単行本を上梓されていること。Youtubeで自ら発信されていること、などがわかってきました。そんな方がなぜ、アマチュア文筆家のひしめく文フリにブースを構えようというのか。

万城目学さんがブースを構える理由はなんとなく想像できる。
郷土愛。遊び心。ブランディング。若い世代との交流。新たな読者の掘り起こし。だが、若くして華々しく作家デビューしたこの方が、なぜいま?…。ものすごく気になってしまいました。

その後、雛倉さんのnote記事をいくつか読み、Youtubeを拝見するうちに、様々な思いが胸をよぎりました。

記事や動画はどれも、自らの現状について、等身大で客観的かつ真摯に語られているのです。それは、いちサラリーマンであるわたしでも共感できるレベルにまで噛み砕かれて、さらされていました。

無自覚なまま、「映画化」というある種の頂点を迎えてしまった10代。
それは若手芸人のネタが、本人の経験値とは比例しないままに流行語になってしまったような感覚にも近いのかもしれません。
ギャップに耐えかね、その後を諦めてしまう人もいそうな状況から、雛倉さんはもがきながら前に進んでいる…。

手始めにnoteで公開されている短編を読んでみると、面白い。
細かい手法についての論評は私にはできませんが、丁寧な描写の中に、ざらりと胸にひっかかる違和感。ぞくりと背筋を這い上る怖さ。

もっと読んでみたい。
この人を応援してみたい、と思いました。
そして大阪で「雛倉さんに会うこと」が私の中で大きな意味を持つようになったのです。

雛倉さんは本当にいた!

9月10日、雛倉さんはひしめき合うブースの1区画に、お友達と一緒にそっと座っていらっしゃいました。失礼ながらその姿は、飛びぬけてオーラがあるようには見えない。だが、雛倉さんらしい、と思いました。

noteとYoutubeを拝見していること、「ジェリー・フィッシュ」と「ジゼルの叫び」はこの場で直接購入したかったのでまだ読んでいないこと、文フリ用に作られた本がほしいということをお伝えしましたが、自分があまりに『にわか』すぎて、サインがほしいとは言えませんでした(´;ω;`)

念願かなってご本人から購入!

お伝えしたかったことは、ひとつ。
「あなたに期待している人が、ここにいますよ!」ということ。
「日々の泥」と「呼吸する街」を読んで、その思いはさらに高まりました。

文フリ大阪で購入しました!

「日々の泥」は自らの苦悩する毎日の思いをまとめた作品。

他者のために言葉を選び、できごとを選んで、書いている。
この文章はいったいなんだろう。
行動記録、準小説、単なる文章群。

「日々の泥」より抜粋

と、ご自身では書かれているけれど、読み手からするとこれは、純然たる「ドキュメンタリー」であるように思われます。ひとりの女性が、自らと向き合いながら進めていく「自分育成シミュレーション」。その記録です。

「呼吸する街」は短編集。
先に私の感覚で、ざらり、ぞくり、と書いた成分を調合するための実験的な試作のように感じました。

ここまで書いてきたことはあくまでも私個人の感覚によるものなので、雛倉さんの意図とは違うものかもしれません。
ただ、私がこの文フリ大阪を機会に、雛倉さんに抱いた思いをもう一度記してこの項を終えます。

「雛倉さりえさん、この先のさらなる躍進を期待しています!」


ご本人の手による「文フリ参戦記」はこちら!



文フリのリポートはまだ続きます


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