アニメ特撮・徒然草<3>/「特撮俳優とNHKの相性」
きのう放送のNHKドラマ「大奥」(よしながふみ版)の出演者を巡り、特撮ファンの間ではちょっとした盛り上がりが見られました。
男女逆転のパラレル「大奥」、第2回放送では家光の病死を世に秘して、隠し子である娘に跡継ぎを産ませるべく春日局が画策するという話でした。
この回にはなんと、特撮俳優が4人も一挙に登場!これだけ集中することは珍しいのでプチ祭りが発生したのです。
家光の娘にあてがわれる男役として福士蒼汰さん(「仮面ライダーフォーゼ」)、その世話係に奥智也さん(「仮面ライダーリバイス」でオーバーデモンズ役)、福士さんをいじめる古参侍役に佐藤祐基さん(「仮面ライダーカブト」でのガタック役)、田中幸太朗さん(「爆竜戦隊アバレンジャー」でアバレキラー役)らが出演し、
1つの画面内に特撮俳優が一度に4人
・・・という現象が発生してしまったのでした。とはいえ、佐藤祐基さんと田中幸太朗さんには初見では気づかず、面目ありません・・・。
しかし改めて考えてみると、このところ、NHKドラマでの特撮出身俳優の出演はかなり増加傾向にあるように思います。
おととしの大河ドラマ「青天を衝け」の主役を務めた吉沢亮さん(「仮面ライダーフォーゼ」での仮面ライダーメテオ役)、去年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でトキューサ役(笑)で名をはせた瀬戸康史さん(「仮面ライダーキバ」)、今年の大河ドラマ「どうする家康」で本田忠勝役の山田裕貴さん(「海賊戦隊ゴーカイジャー」のゴーカイブルー役)、朝ドラ「舞いあがれ」で大学サークルの先輩役を務めた高杉真宙さん(「仮面ライダー鎧武」でのアーマードライダー・龍玄)などなど、枚挙にいとまがありません。
吉沢亮さんと山田裕貴さんは朝ドラの「なつぞら」で共演もしています。
なぜこれほどまでに特撮出身俳優が躍進を続けているのか。その理由はいくつか考えられます。
①もともと輝く才能を持っていて、特撮出演はステップの一つだった
オダギリジョーさんや、菅田将暉さん、佐藤健さんのように将来性豊かな若手俳優に現場経験を積ませるために、事務所側が1年間を通じてロケをこなす、特撮番組という場を用意した、という推測もできます。子どもたちやお母さん世代に顔と名前を覚えてもらえるのもプラスに働きます。
②スキャンダルのリスクが比較的低い
ヒーロー役を演じている最中に不祥事を起こした場合、最悪のケースでは即降板となる可能性もあります。番組が終了した後でも、「元仮面ライダーが不祥事」と週刊誌などに面白おかしく書き立てられる可能性もあり、特撮俳優にはそれなりの覚悟が求められます。コンプライアンスが重視される現代で必要な心構えを早い段階で持つことができるのは利点の一つと言えるかもしれません。
③そもそも絶対数が多い!
半世紀近くにわたって戦隊ものやライダーが作り続けられ、特撮出演経験のある俳優の年代も多岐にわたり、時間をおいて再ブレイクするケースも見られるようになりました。
「轟轟戦隊ボウケンジャー」でボウケンレッドを演じた高橋光臣さんなどがこのケースに当たります。
④某アイドル系事務所のプッシュ圧が弱まった
…これについては、特段の説明はいたしません(;^_^A
このように考えると、まず①と②の条件でNHK出演のハードルを越えやすく、年を経ても「特撮モノ」の出演経験はウリの一つであり続ける、ということができそうに思えますねw
時代時代で趨勢のある芸能界。
5年後10年後にはどのような傾向がみられるのか。
楽しみながらウォッチしていく所存です!
