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やんちゃな子にはこう関わる。

どうがんばっても、記憶から消えてくれないだろう少年がいる。

最近は、子どもたちとの共同生活から距離を置き、自分の時間を持てるようになった。私は元来フリースタイルな人間だ。当時そこそこ名のある私大に通い、学生生活を謳歌した。
友人たちはみんな名のある会社(例えばSONYや楽天、オリックス)に入社した。私はなんとなく意味がありそうだからと、臨床心理学を学びに大学院に進学した。

そんな私が大学院を卒業し、ひょんなことから児童養護施設で子どもたちと生活を始めると、子どもたちとの日々のかけ合いに夢中になった。何よりも夢中になったのは、子どもたちの将来を考えて関わること。いろんな活動をしてきた私だが、いちばん心を込められるのは、心底人の役に立てる行いだった。天職だと思って過ごしてきた。

子どもの支援にのめり込んでいくと同時に、自分の時間がなくなっていった。それもそのはず。児童養護施設に住み込むというのは、親代わりのようなものなのだから、食事の準備や習い事の送迎、トラブルの対応など、仕事は思いもよらぬところから舞い込んでくる。夜中の1時に起こされ警察署に出向いたことだってある。特にやんちゃな子を担当すると、こうなるのだ。対応にいっときも気を抜けない。気を抜くとやられてしまう。戦場だと思った方がいい。

そんな生活から離れて、今はある程度自分の時間が持てている。そうすると、フリースタイルな私が久しぶりに顔を出す。遠くに旅行しようか。久しぶりに海外へ飛ぼうか。積んだままの本を一日中読もうか。

よからぬことも考え出す。
次の日が仕事だけれど、今日は朝まで飲もうかな。新しい車を買おうか。買い物に行って散財したいな。自分の身の程に合っていればいいのだが、そうでないことも思い浮かんでしまう。なぜなら、時間があるから。加えて、以前より責任が減ったから。
だが、思い浮かんだことができないことがもどかしい。心が解放されるというのは自由で素晴らしいが、自由だからこそ自制心を自分自身で構築し、正しい判断を選択していかないといけないというストレスが生じる。なんと贅沢な悩みだとも思う。だが、その悩みは少し子どもたちの問題行動の理解に通ずるところがある。


ふと思い出す子がいる。彼はやんちゃな少年だった。

彼は、自由な子だった。やりたいことをやりたい。したくないことはしたくない。彼こそフリースタイルだ。ラッパーにでもなればすぐにそのバイブスは全国に広まるだろう。だが彼はラッパーではない。義務教育の中で守られている子どもだ。だから、やりたいことも時に我慢し、やりたくないこともやらなければいけない時がある。

彼は難しいところがある。よく周りを困らせていた。
優しい人にはマウントを取ってしまう癖がある。思い通りにならないとイライラし、言葉がキツくなる。時に暴力を振るってしまうこともあった。

私の中にフリースタイルが戻ってきたからか、フリースタイルな彼のことを最近よく思い出す。彼とは4年間を同じ空間で過ごした。その間に、彼は暴力沙汰を何度か起こし学校に呼び出された。施設でも彼だけは「きみの怒りをコントロールするために」という冊子を毎晩読んだ。今日1日の気持ちの変化を毎晩一緒に確認した。他にも、彼との関わりにはさまざまな工夫を凝らす必要があった。

そんな彼との時間は、私にやんちゃな子の理解や対応を十分なほど教えてくれた。もうわかったよと言っても、それでもトラブルを通して叩き込んでくれた。彼には感謝している。
この機会に、彼が教えてくれた「やんちゃくんへの理解と対応」を共有したい。きっと支援のヒントになると思う。


やんちゃな子に対応するためにまず大切なのは、

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