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【賢い働き方】「上司ガチャ」に負けない言語化能力の育て方

「あの人の言ってること、マッッジで分からん」

職場でこう感じた経験、ありませんか…?

今は採用や広報、マーケティングを任されているリーダーや経営者の方も、若かりし頃に悶々と過ごした“上司トラブル”はあった筈。

しかもその“よく分からない指示”が、実はプロジェクト全体の質やスピードに直結するから超超厄介…

「もっといい感じにして」
「なんか違うんだよなぁ」

抽象ワードが飛び交う会議は、本当に地獄。

頑張って修正しても「うーん、やっぱ違うかも」で、またふりだし。
(おいおいおい、時間を返して…みたいな。笑)

こういったやり取りが続くと、いつの間にか“自分の感覚”が信じられなくなってくる。

私もこれまでに、何十人もの上司・クライアントとお仕事をしてきましたが「言語化できない人」は想像以上に多いです。本当に多い。(←2回目)

特に企業のトップ層や、クリエイティブな判断を求められる役職ほど、感覚で物事を進める傾向が強い気がしています。

例えるなら「レシピなしで料理をするシェフ」みたいなものです。

経験則と直感で進められても、周りのメンバーは正直キツい。

どこに向かっているのか分からないし、そもそもその“勘”がどう働いたのかは説明されないから、後追いもできない。

この“非言語のセンス”が、現場でのズレや誤解の元になるのです。

そこに対して「ちゃんと指示を出してくださいよ」と正論でぶつかっても、自分が損するだけ。

でもある日、ふと思ったのです。

「あれ、これって“伝え下手”ではなく、“翻訳ミス”じゃ…?」

上司が悪いのではなくて「上司の頭の中にあるイメージ」を“言葉”に翻訳できていない自分側にも課題がある。

そこから私は経営者としても、“言語化できないクライアントや目上の関係者とラクに仕事を進める技術”を真剣に研究しはじめました。

いわば、“翻訳者”になる感覚です。

このスキルは、今ではX運用や広報、マーケティングの現場でもめちゃくちゃ活きています。

そして…

先日、Xで「言語化できない上司」について投稿をしたところ、140,000回も見られて大変反響が大きかったので、もっと詳しく書こうと決めたのです。

「上司ガチャ、外れた…」
「マジで早く異動になってくれないかな…」

こう心の中で叫んでいても、1mmも自分の人生は良くなっていかない。

一方で、自分の行動指針にベクトルを向けて1つずつ“ルール化”していくと、1mmずつあなたの仕事効率は回復していけます。

そして何より、ストレス軽減に繋がることが人生にとって1番の“特効薬”かもしれません。

1つでも「今日から実践してみようかな…」と思えるヒントが見つかりますと幸いです。


「言語化できない上司」は5タイプ

最初に知っておくべきこととして、上司には“言語化できない癖”がそれぞれ違うということ。

全部ひっくるめて「なんか分かりにくい人」と思っていると、対応がグチャグチャになる。

私の経験を踏まえると、5タイプに分類できます。

1/5 感覚優先型:
口癖「なんか違う」
指示「もっといい感じに」
思考「見れば分かるでしょ」

2/5 過去美化型:
口癖「昔はよかった」
指示「前のアレみたいに」
思考「背中を見て学べ」

3/5 気分変動型:
朝「これでOK」
昼「やっぱり違う」
夜「最初のがよかった」

4/5 白黒思考型:
評価「0点 or 100点」
判断「好き or 嫌い」
分類「できる人 or できない人」

5/5 責任回避型:
事前「君はどう思う?」
失敗時「だから言ったのに」
成功時「私の指示通り」

まずは「あ、この人は〇〇型っぽいな」と分類するところからスタートです。

これは「相手の話し方の“方言”を見抜く作業」みたいなもの。

方言って文字にすれば同じ日本語なのに、発音や言い回しでぜんぜん意味が変わったりしません…?

上司の“言語化できない癖”も同じで、パッと見は同じ日本語でも、その裏にある意味や意図は人によってまったく違う。

たとえば「もっといい感じにして」が、ある人にとっては「フォントを変えろ」という意味だったり、別の人にとっては「構成から変えてほしい」という意味だったり…

この“翻訳の前準備”をせずに突っ込むと、どれだけ丁寧に聞き返してもズレ続けてしまうのです。

「あ、この人は“感覚優先型”っぽいな」とか「この反応は“気分変動型”かもな」と、最初に型を見極めるだけで、かな〜りやり易くなります。(←実体験済み)


地獄レベル別|部下がハマる落とし穴

「地獄」は少し大げさに見えるかもしれませんが、この手の上司は地味にしんどい。

私もかつて“地獄レベル3”までは経験しました。

上司に提案する前からドキドキ、提案中は顔色伺いすぎて手が震える、終わったあとには謎の虚無感。

帰り道に「おれ今日、何してたんだろ…?」となるやつです。

それと、地味にヤバいのが“手戻り無限ループ”

修正が毎回違う方向になるから、最終的に自分が何を作ってるのか分からなくなる…。(分かる!って方いませんか?笑)

この根本原因は「上司の言語化不全」と「部下の質問設計ミス」が合わさっているから起こるのです。


上司の「なんとなく」を翻訳|4つの質問法

ここからが本題で、とにかく「上司の感覚」を“再現可能な言葉”に置き換える術を身につけましょう。

言語化できない相手は変わりませんので、こちらが言語化力を上げるしか無い。

4つの質問法は、私が実際にクライアントワークや社内プロジェクトでも自然に活用している“翻訳テンプレート”です。

▶︎ A/Bテスト法:「AとBどっちが近いですか?」
例/ 「シンプル vs リッチ」など“対比構造”にして聞くと、本音が引き出せる確率がグッと上がります。

上司の答えが「あー…Aかな。でもBの○○はいいよね」の場合、実は“B案の○○部分”こそが一番重要だったりします。

まるでクイズの選択肢の中に、答えが隠れているような感覚です。

▶︎ 参照点探索法:「過去の〇〇っぽいですか?」
例/ 「去年の〇〇プロジェクトに近い感じですか?」など“過去に成功した事例”を持ち出すと、比較対象ができて上司の頭の中にある“基準”が見えてきます。

いわば「Google画像検索で類似画像を見せる」みたいなやり方です。

抽象的なイメージを可視化できるので、ズレの防止に直結します。

▶︎ 数値化強制法:「10点満点で今は何点ですか?」
抽象評価を数値に落とすと「あとどれくらい足りないのか」「どこが足りないのか」がハッキリします。

たとえば、今が6点なら「合格点の業務は何か」を聞くことで、足りない部分が浮き彫りになる。しかも上司も意外とスラスラ話してくれます。

けっこう魔法の方法です。

▶︎ 要素分解法:「デザイン/機能/速度、どれが最優先ですか?」
上司の頭の中では無意識に“優先順位”が決まってることは多いです。

あらかじめ項目に分けて聞いてあげることで「あ、デザインが1番大事なのか」みたいに、上司自身も言語化できていなかった“判断軸”が見えてくるようになります。

これらの術を使い、修正回数が「4回 → 2回」に減るだけでも、日々の仕事効率やストレスは大幅に軽減されます。

これは毎日3駅乗り換えて通ってた通勤路が、突然「ドアtoドア」の送迎バスに変わったくらいの衝撃です。

時短だけではなく、移動中のストレスもごっそり消えるなんて、盆と正月が同時に訪れたようなお得感…!

それとこの翻訳アプローチは、特に「正解が曖昧な業務」には相当効きます。

採用、広報、SNS運用、ブランディングなど、どれも“感覚のすり合わせ”が命なので、言語化できない上司といかに早く同じ地図を持てるかが勝負。

ちなみに、感覚派の上司ほどこのアプローチにハマる傾向があるのも面白いところです。

「言語化できなくて申し訳ない」と思うタイプの上司ほど「こうやって汲み取ってくれるの助かるわ…」と言ってくれるもの。

部下が翻訳できるようになると、上司もどんどん出力しやすくなります。

結果、チーム全体の出力量とクオリティが底上げされていく感覚です。

クライアントワークや社外との業務連携でも同じなので、覚えておくといいかもしれません。


非言語サインを読む力も超重要

これ地味に見えて、実はめちゃくちゃ重要で、いわゆる「空気読む力」というやつです。

聞く耳を持っていない状態で重要な話をしても、損する可能性99%。

一方で、社内営業がうまい人や商談がうまい営業マンは、相手の反応によって表現や話す順番を最適化できます。

釣りでいう「ウキが沈んだ瞬間」くらいの合図を見逃さないことが大事。

実際には“10色の信号”くらい段階が多い人もいますが、1人1人の非言語サインを言語化しておくと、もっともっと日常のストレスが減るかもしれません。

特にメールやチャットの文面などは分かりやすいですよね。笑


上司との“協働”を叶える|4Stepフレームワーク

「手戻りの嵐」で心が折れない様にするには、上司と“息を合わせる”ことが大事です。

“打ち合わせ後のため息”を減らすためにも、こっそり「ルール化」して接していきます。

▶︎ Step1/ 「ムードボード」で好みを丸裸にする

判断軸の乖離に疲弊しないためにも、まずは上司やクライアントの“美的センス”を可視化することです。

「これ最高!」と思う画像を20枚
たとえば、絶対近づけたい8枚、まあいい8枚、部分だけ参考4枚といった上司の“センスの可視化”ができるようになります。
「好きなキーワード」10個
“社員の笑顔”“余白多め”“一次情報”といったキーワードを上司と共通認識しておくことも大事です。
「NGワード」5個
一方で、NGワードを予め共有しておくことで、手戻りループの予防に繋がります。

最初の打ち合わせで「例のあれっぽく」みたいな謎の指示をされて迷子にならないためにも、これらを最初に共有する。

最初に引き出しておけば、あとからの“なんとなくNG”が激減します。

▶︎ Step2/ 「30%ルール」で地雷を踏む前に止める

完成してからレビューしてもらって「全部やり直し」はもはや事故。

進捗を3段階に分けて「30%/60%/90%」のタイミングでレビューをもらいながら進めたほうが得策です。

提案資料なら…

→30%:ページの構成(章立て)とキャッチ案2つ 
「どちらが近いでしょう?」ときく。
→→60%:文章ドラフト+写真案+色の方向性
「例の成功事例にもっと寄せた方がいいでしょうか?」ときく。
→→→90%:ほぼ完成形
「10点中何点か」を確認し、残りを埋める。

“料理の味見”みたいなもので、完成してから「味濃すぎ」と言われても、もう提供するしかないですよね…

▶︎ Step3/ フィードバックは、毎日“小出し”にする

よく「あの人は気分屋だから…」と言いますが、人間誰しも気分によって判断や感覚にブレは生じるものです。

長期間のプロジェクトや業務なら尚更、こまめな確認が大事になります。

「毎日/週次/月次」の確認サイクルを“ルール化”しておくといいです。

たとえば以下のようなイメージ。

・毎日5分:
Slackで「昨日やった/今日やる/詰まってる」を軽く報告
・週1回30分:
今の進捗、今週中に決めること、来週のToDoをざっと共有
・月1回30分:
応募数とか数字を見ながら「結局どうだったか?」を振り返る

ちなみに、この時の上司の“非言語”も見逃さずに拾えると尚良いです。

「前のめり+目がキラキラ=OK」
「腕組み+眉間にシワ=要注意」
「のけぞり+無表情=即停止」

このサインをキャッチアップできると、空気の違和感を先回りできます。

“提案恐怖症”がある方には、特にこのサイクルは有用です。

▶︎ Step4/ 成功も失敗も「辞書」にする

しっかり毎回「なぜうまくいったのか」「なぜダメだったのか」をアーカイブとして記録しておくといいです。

ここまでの工程は、正直「めんどくさ…」と思うかもしれませんが、ステップ1〜3までを言語化していくと、明確にパターンは見えてくる。

これはお客様対応や社外との業務連携などでも同様。

仕事をしていく上で「やりづらいけど関わりを断ち切れない人」は、ほとんどの人が1人や2人はいるはずです。

この4ステップで先に地雷を見つけておくようにしておくといいですよ。


3大奥義!逆・言語化戦略

言語化できない上司や逆らえない立場の人に対して、

正論で攻める
「言語化してくださいよ」と詰める
「でも前はこう言ってましたよね?」と矛盾を突く

これ、全部やっちゃダメです。
相手が硬直して、さらに訳のわからない指示が返ってくるだけ。

奥義1 ▶︎ ミラーリング 〜「わかんない」には「わかんない」で返す〜

正直「なんかピンとこない」と上司に言われると、イラッとしません?

「いやいや、こっちは全力で考えて提案してるんですけど!?」となる筈…

但しここでやってはいけないのが、いきなり正論をぶつけること。

「理由は◯◯で、数字的にも根拠があって…」と、こちらが冷静に説明すればするほど、次第に向こうの機嫌はナナメになる。笑

そういう時は、敢えてこう返します。

「あー、なんか違う感じしますよね。私も少ししっくり来てなかったので相談したくて…」 これがミラーリングです。

相手の“感覚”に乗っかるのです。

すると、同じ土俵に立っている感じがして、“指摘”するよりも“アドバイス”しようという気になってくれます。

奥義2▶︎ ビジュアル優先 〜「見せたら一発」ってとき、あるよね?〜

言葉で説明しようとするから、どんどん沼にハマっていく。

そして上司はさらに「それって結局どういうこと?」という顔。

もう最初から成果物を見せてしまったほうが早いです。

たとえば、提案資料なら「こういう流れで考えてます」とラフで構成案を見せるだけで「あ、順番逆のほうがいいかも」とか「2ページ目の図、もっと大きくできる?」の様に、フィードバックが一気に具体化されます。

人間は、言葉よりも視覚情報の処理が圧倒的に得意。

「音声で目的地を教えてくるカーナビ」よりも「地図で目的地を見せてくれるカーナビ」のほうが、圧倒的に安心するし道も覚えやすいと思いませんか…?

奥義3▶︎ 選択誘導 〜「どうしたらいい?」と聞いたら負け〜

「どうしましょうか?」 は本当に地雷。

余計にこちらが混乱する言葉しか用意されていないので、

「AかBかで悩んでいて…どちらが良さそうでしょう?」
「C案もあるのですが、Aと比べてどう思います?」

このような投げかけに変えるだけで、相手の思考が“選ぶモード”に切り替わります。

思考は無限に枝分かれしますが、選択は限られた中から決めるだけ。

このラリーがデフォルト化されれば、もうそれは「こちらのペース」です。


翻訳スキル→最強のコミュ力

最後まで読んでくださりありがとうございます。

「あー、確かに」「あるある…」と、幾つ共感していただけましたか…?

頭の中では「これをこうして、こう伝えて…」とシナリオを描いているのに、相手からは「うーん、なんか違うんだよなぁ」の一言。

なんでやねん、こっちはエスパーじゃないんだぞ…と何度ツッコミたくなったことか。

でも残念ながら、その“ちゃんと説明してくれる”上司やクライアントに出会える確率のほうが低く、モヤっとした感覚だけで指示してくる人のほうが多い。

だからこそ自分が“翻訳者”になったほうが得策。

相手が発する「なんか違う」の背後にある感情・期待・意図を読み解いて、自分の中で言語化する力が、今の時代に求められるスキルだと思っています。

少し話はズレますが…

近年トレンドのAI活用もまさにこの「文脈を読み取る力」が重要で、AIによる言語化精度を上げるためには、言語化力が優れた人が得するのです。

「ナゼ、業務とは関係の無いスキルまで…」と思うかもしれませんが、“売れっ子美容師”が良い例です。

カットやカラーのスキルだけではなく「トーク力」「コミュ力」も実力の一部だったりしません…?

自分の業務や業績を合理的に伸ばしていくためにも、この「逆・言語化戦略」は理解して身につけることを推奨します。

もしも「最近、上司とのやり取りがうまくいかない…」「このクライアント、癖つよ…」と感じているなら、ぜひ明日からこの“取扱説明書”を参考にして「協働」を試みてください。

今日よりはほんの少し「愛せる存在」になれるかもしれません。

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