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仲間を助ける幻の飛行機たち

 少し、マニアックな話が続いたので、息抜きの感じでちょっと不思議なお話でも(^^)。そこに存在してはいけないはずの時代遅れの戦闘機、あり得ない爆撃機など、空の上で起きて、目撃情報もある不思議な話です。
 M・ケイディン/野田昌宏著『空の上の超常現象』からピックアップし、その内容を要約して紹介していきます。


◆仲間の先頭に現れて突撃する謎の複葉機

 第二次世界大戦時、イギリスの戦闘機であるハリケーンとスピットファイアの混合編隊がドイツの爆撃機編隊に対して急降下攻撃を開始した際、突然彼らの真ん中に現れ、そのまま先頭に立って急降下を始めたのは一機のS.E.5a戦闘機でした。何故?こんな場所に?
 なぜならその戦闘機は第一次世界大戦に使用された20数年前の複葉機だったからです。
 その古めかしい機体を目撃した全員は、今見ている光景が現実にはあり得ない、まったくの問題外であることは理解しましたが、しかし、全員がその眼で見た光景でもありました。

第一次世界大戦で活躍したS.E.5a

 驚くべきことに、そのS.E.5a戦闘機はドイツの爆撃機編隊に向かって機関銃を乱射しながら突入しました。最高速度が200km/h程度の古びた複葉機ではありえない速度で。
 さらに、その姿は相手の爆撃機の搭乗員たちにも見えているらしく、その“あり得ないイギリス戦闘機”との衝突を回避するために、爆撃機のパイロットたちは急激な旋回を行うのです。ドイツの爆撃機編隊は乱れ、そのSE-5A戦闘機は爆撃機の編隊の中に突入し、姿を消しました。

 帰投後にハリケーンとスピットファイアの搭乗員たちは個別に事情聴取を受けましたが、その複葉機の塗装からマーキング、そしてそのパイロットが風になびかせていたスカーフの色までほとんど完全に一致していたとのこと。
 戦後、判明したことは、ドイツ空軍側でもイギリス空軍当局がパイロットたちに対して行ったのと同じ事情聴取が行われていたのです。

 パイロットたちはこれが紛れもなく目撃した現実だという判断を選びました。
 第一次世界大戦でのイギリスの最も優秀な戦闘機の一つであるS.E.5a複葉戦闘機にまつわる話です。彼はまだ、敵機を求めて大空を駆け巡っているのでしょうか。

RAF S.E.5初飛行は1916年11月。
ソッピースキャメルと共に連合国反撃の主役となった戦闘機
生産機数は5,205機

◆連夜にわたり出現して仲間を助ける謎の爆撃機

 イギリス空軍の爆撃機兵団の搭乗員の間には”熱い奴”という話が伝わっているとのこと。これは、出現するのが時代錯誤的な複葉機などではなく、当時の現役四発爆撃機のひとつ、ハンドレーページ社製のホイットリー爆撃機なのです
(※ワンモア注:書籍にはこのように記載されておりましたが、ハンドレページ社にはホイットリー爆撃機は存在しませんし、この爆撃機は双発機です。おそらく、ハンドレページ・ハリファックスだと思われます)。

ハンドレページ・ハリファックス
初飛行は1939年。6,176機製造

 この目撃証言も数多く報告されているのですが、その中で共通されているのは、その機体を操縦しているパイロットが一切目撃されていないということなのです。
 
 この幻のホイットリーが最初に現れたのは、イギリス本土からベルリンへの空襲が開始された時でした。イギリスの爆撃機編隊の只中を飛んでいるホイットリーが目撃されたのです。この目撃報告書から引用すると・・・

「巨大な四発機は上から一気に降下してきた。猛烈な速度だった。機内は明るく照らされていたがパイロットの姿は見えなかった。
 その機体は一気に我々を追い抜い抜き急降下していった。その途端、地上に隠されていた対空砲座が猛烈な射撃を開始した。そして降下していった爆撃機は凄まじいその砲火に完全に包み込まれた。我々はすぐに転針した。
 その爆撃機は数千発も命中弾を受けたに違いない。しかし、それでも爆撃機は前方を飛び続け、上昇に転じたかと思うと雲の中に突入して姿を消した。もしも彼が密かに隠されていた対空陣地の凄まじい地上砲火を引きつけてくれなければ、我々は完全に敵の罠に落ちていただろう」

 この目撃報告のなかで最も驚くべきことは、今紹介した内容がまったくの事実だと、自信をもって証言するパイロットの数の多さであると著者は述べています。

 「その幻のホイットリーは幾夜にもわたってドイツ本土の夜間空襲作戦の際に突如として現れ、常に爆撃機編隊の前方に出てきて地上の防空探照灯や対空砲火を一手に引き寄せるのだ。
 そしてどんなに激しい攻撃を受けてもそのホイットリーは平然と飛び続け、突然、高度をとって彼らの視界から消えてしまう。次の出撃まで・・・・。 判らない。」

 どうでしょうか・・・。最初はイギリス軍の無人操縦かなにかの秘密兵器?かと思いましたが、対空砲火の猛烈な攻撃を受けても平然と飛び続けることや墜落目撃もないことから、得体のしれない何かのような気がします。
 これも、イギリス人搭乗員のみならず、敵のドイツ軍の地上部隊の面々にも見えていることから、単なる幻覚でないことは明らかでしょう。事実であるならば・・・・。

 急降下攻撃を仕掛ける自分たちの目の前に突如として別の機体が現れて先導するという話はよくあるそうですが、中には、相手の編隊を見出し、衝突事故を生じさせるということまで起きたそうです。
 その幻の複葉機のパイロットは、「やったぜ!」と言わんばかりに親指を立て闇のなかに消えていったという話も。

◆日露戦争に現れた "白い兵士”と"赤い兵士" 

 最後に日本でもこのような話が目撃されていますのご紹介。
 これも比較的有名な話で、日露戦争の露軍のアレクセイ・クロパトキン将軍の手記には、「日本軍の中にはときどき赤い服を着た兵隊が現れて、この兵隊はいくら射撃しても 一向に平気で進んでくる。この兵隊を撃つと目がくらむという。 赤い服には、◯に喜の字の印がついていた」と記されていたとか。
 また、多数のロシア兵捕虜の証言のなかに、「突撃してくる日本兵のうち黒い軍服を着ている者は小銃や機関銃で射てば倒れたが、白い軍服を着ていた兵は、いくら射っても倒れなかった」ということを語っていたそうで。

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 日本国内では、出雲大社の白い鳩が戦争の時にはいなくなるという噂や、白い兵隊さんが日本全国から集まったお稲荷さんの助っ人であったという話もあります。また、鹿島神社の前を通過した汽車が、目の前に出兵姿の兵士が現れて急停車したというエピソードもあります。これは、軍神たる鹿島神が乗り込んだのではないかと当時噂になったそうで・・・。
 国家存亡の危機に、日本の妖怪や神々も助っ人として行ったということなのでしょうか。
 この手の話は枚挙にいとまがなく、不思議で興味深いものです。


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