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Obsidian入門|フォルダ×テンプレートで作る「記録の仕組み」【第2回】

こんにちは、STUDIO55技術統括の入江です。

前回は、Obsidianの基礎となる「リンク」の活用について、チュートリアル形式で理解を深めました。
添付の「腕試しテスト.md」を通して、ご自身の理解度も改めて確認できたのではないでしょうか。

今回は「フォルダ」の使い方について、単なる整理手段ではなく、その基となる “考え方” から整理していきます。
Obsidianにおけるフォルダは、従来のファイル管理とは少し異なる役割を持っています。この違いをしっかり押さえることで、「セカンドブレイン」としての理解と活用が一段と深まる、重要な回 となります。

読了後、「テスト.md」を 解答と合わせて 2点セットで用意しています。

  • 腕試しテスト:共通シナリオ+Q1〜Q7(設問のみ)

  • 解答・解説:模範解答と、判断の理由・思考の型を添えた解説

どちらも frontmatter付きのため、Obsidianに取り込めばタグ(腕試しテスト)で整理できます。ダウンロードしてご自身で解いた後、答え合わせができる構成です。

取り組み方もテスト内で案内していますので、そのまま進めていただければ問題ありません。

🟢STEP 1|フォルダの役割を理解する

AI イメージ

Obsidian は、思いついたことや気づきをメモとして書き溜め、それらをリンクでつなぐことで整理しながら新しい発想へとつなげるツールです。

フォルダの整理にとらわれず、まずはメモを書き留めることを最優先にする──この実践こそが重要です。

逆に、フォルダの整理を気にしすぎると、書くこと自体のハードルが上がり、本来の使い方から離れてしまうという落とし穴があります。

整理されたノートは、思考を止める。
つながったノートは、思考を生み出す。

──このような概念が基になっています。

ある意味、Obsidianで迷路に入り込んでしまうパターンの多くは、この「散らかし放題」にも見える情報整理のスタイルに違和感を覚えることに原因があります。

しかし、Obsidianにもフォルダ機能は用意されています。つまり、従来のような階層構造で整理することも可能であり、決して無秩序なツールというわけではありません。

新規フォルダの作成

ここが 重要な分かれ道 です。

なぜ、リンクでつなぐことを主とする Obsidianに、フォルダ機能が用意されているのでしょうか。

これを理解せずに使うことで、従来の整理を前提とした思考のまま扱ってしまうケースが多く見られます。それでは、これまでのノート術を Obsidianに置き換えているに過ぎません。

結果として、Obsidian本来の良さは見えにくくなり、AIなど外部ツールに渡すための単なるデータベースとして扱われることになります。

第1回の内容を通じて、自分のメモやノートを「気づきのままにリンクでつなぐ」感覚が、少しずつ身についてきたのではないでしょうか。

そして今回、フォルダの扱いを理解することで、Obsidianを迷うことなく使いこなすための土台が整います。

ここが、基本として重要なポイントとなります。

📝Zettelkasten(ツェッテルカステン)について

「Zettelkasten」AI イメージ

Obsidian の使い方を理解する上で参考になるのが、Zettelkasten(ツェッテルカステン)」という知識管理手法です。

ツェッテルカステン は、17世紀(1600年代)ヨーロッパで、学者たちが紙のメモ(カード)を箱に入れて整理し始めたのが始まりです。

Zettel「メモ」
Kasten「箱」の意味です。

この カード型の知識管理(カードインデックス)が18〜19世紀にかけて学術的に広まり、20世紀(1900年代)に ドイツの社会学者 ニクラス・ルーマン(Niklas Luhmann)が独自の方法として体系化しました。

彼は約9万枚のカードを使い、膨大な著作を生み出したのです。

画像参考: openlibrary.org
ニクラス・ルーマン(Niklas Luhmann)

ルーマンによって実践された、カード型の知識管理(カードインデックス)を用いた「思考のメモ術」とは、

「1枚の紙片(Zettel)に1つのアイデアを書き、それらを相互にリンクさせることで、知識同士をつなぎ、新たな発想を生み出していく」

といったものです。

ツェッテルカステンの基本ルール

・1つのメモに1つのアイデア:情報をごちゃ混ぜにせず、後で並べ替えができるように粒度を小さく保ちます。

・自分の言葉で書く:引用をそのまま貼るのではなく、自分の言葉で要約・解釈することで深い理解に繋げます。

・メモ同士をリンクさせる:メモのIDやタイトルを使って、関連する別のメモと繋ぎます。情報が「点」から「ネットワーク」に育ちます。

・恒久的なメモを作る:読書メモなどの一時的な記録(文献メモ)を、自分の考えとして整理し直した「恒久的なメモ」に昇華させます。

これは、そっくりそのまま Obsidianの使い方に直結します。

Obsidianでもあくまで 粒度を小さく保ったノートを思いつくまま素早く記すことに重点が置かれ、双方向リンク(バックリンク)機能によってノート同士が有機的につながることで、知識は単なる蓄積ではなく、ネットワークとして機能します。

「情報を独立した単位で記録し、それらを関連づけていく」という考え方は、まさに Obsidianの仕様構造と深く一致しています。

ただし──
これをそのまま使えばOK、というわけでもありません。

ここからは、日常的な実践につなげるための、セカンドブレインを支える具体的なフォルダ術について解説していきます。

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