絵本3,000作品以上読んだ人間がオススメする作品50作品
皆さんこんにちは
今回は今まで読んだ絵本の中で個人的にオススメの作品を紹介します。
※この記事ではamazonアソシエイト・楽天アフェリエイトリンクを利用しています。
1.ちいさいおうち
静かな田舎の丘の上にある小さな家が舞台の絵本です。
その家は、周囲の自然とともに穏やかな日々を過ごしますが、時代とともに町が発展し、風景は大きく変わっていきます。
変わらないように思えた「ちいさいおうち」も、時代の波に翻弄され、その姿を変えていくのです。
この絵本が描いているのは、何よりも「時間」の残酷さと美しさでしょう。美しい自然の中で育まれた思い出、そしてそれらが失われていく悲しみ。
しかし、同時に、新しい生命が生まれ、新たな物語が紡がれていく希望も感じられます。
特に印象的なのは、自然描写の美しさです。
春にはりんごの花が咲き乱れ、夏にはひなぎくの絨毯が広がり、秋には紅葉が丘を染めます。
これらの描写は、読者の五感を刺激し、まるでその場にいるような感覚を与えてくれます。
一方で、この絵本は単なる自然賛歌というわけでもありません。
自然と人間の共存、そして開発による環境破壊という普遍的なテーマも扱っています。
町の拡大に伴い、自然は徐々に失われていき、「ちいさいおうち」もその影響を受けます。
この変化は、読者に環境問題について考えさせるとともに、自然の大切さを改めて認識させてくれます。
芸術作品としても高い評価を受けたこの絵本は、多くの人々に愛され、世代を超えて読み継がれています。
📚 楽天ブックスで見る
2.パンどろぼう
パンがパンをかついで逃げていく。
「おれはパンどろぼう。おいしいパンをさがしもとめる おおどろぼうさ」
美味しいパンを盗んで食べる事にひたむきなパン泥棒。
泥棒ですが、応援したくなります。
主人公がどろぼうなので、変に押しつけがましい教訓話になっていないトコロもいい
誰でも悪い部分はあるし、間違いを犯すこともあるよなぁ、と感じさせられました。
そして驚きのどんでん返し。吹き出してしまいました。
ふわふわ、ほかほか、いいにおいのパンを食べたくなる一冊です。
3.あおくんときいろちゃん
美しく、温かい絵本です。
あおくんときいろちゃんは出会って、色が変わっている。
どうしても一緒に居たいという愛情に温かいきもちになる。
変わっていき新しい自分になるよさと、変わってしまう寂しさ。
自分と違う人はすぐ隣にいる、ご近所さんもお友達も皆んなそれぞれ違います。
他との違いを受け入れ、愛情、友情を持った時、相手の違いも自分の一部になる、そしたらもっと楽しくなる、そんなお話です。
とても深くて何度も読みたい絵本です。
4.大ピンチずかん
「氷が舌にくっついた」「テープのはしが見つからない」などなど、「たしかに!」と叫びたくなるシチュエーションのオンパレード。
みんな、ピンチを乗り越えて大人になっている。
しかも、世界が広がるごとにピンチは次々にやってくる。
そういう話なのに、なんて笑えて前向きな絵本なんだろう。
大ピンチが人生を豊かにする。
そんなふうに心底思えたなら、大人の私ももっと良い時間を過ごせるかもしれない、そう思わせてくれる、そんな素敵な作品です。
表紙裏の金色のページが、良い味を出していてこれは手元に取って置きたくなる。
5.はらぺこあおむし
あおむしが卵から孵って、蝶になるまで食べたもののおはなし。
穴があいている絵本、最初見た時は衝撃でした。
なんて素敵な仕掛けなんだろう。それに、ページも大きさが違ってページを楽しみにしてめくれます。
いろんな食べ物が出てきます。
次は何かなと考えながら、わくわくして読めました。
大人になっても、思い出す心に残る絵本です。
カラフルで大胆な絵と、穴の開いている不思議な仕掛けが楽しめる1冊。
📚 楽天ブックスで見る
6.こんとあき
こんは、物知りで親のようにあきの面倒を見るものの、ぬいぐるみゆえの弱さがあります。
あきは、幼い子供ゆえの弱さがあるけれど、いざというときは親のようにこんを支えます。
この本の旅は人生を暗喩しており、時々、理不尽な目に遭ってしまいます。
犬に連れ去られて砂に埋められたこんはボロボロでとても辛かったのでしょう。
全然大丈夫じゃないのに、「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と言うこんは本当に強い。
お互い助け合う様子が愛おしくて、読んでいて心が温かくなりました。
イラストも優しい色合いで可愛らしいです。
7.はじめてのおつかい
五つになった主人公みぃちゃんが、赤ちゃんの為の牛乳を1人で買いに行く様子が、色鉛筆の優しいタッチとお話にぴったりの表情で描かれていて素晴らしい本だと思います。
お金を握りしめて走る音、ドキドキの心臓の音、絵から音が伝わってくるようです。
私も小さい頃はみいちゃんと一緒で恥ずかしがり屋で大きな声を出せなかったので、共感してほろっとさせられました。
私が知っている中で最も言葉と絵がマッチした心豊かになる本。
8.りんごかもしれない
りんご、なのに?、いやいや、これかもしれないよ、あれかもしれないよ、って想像を膨らます感じがいいと思いました。
りんごの存在ひとつで、こんなにいろいろな想像が湧き出るものなんだ。
五十音順に名前を当てはめてみたり、ウィッグで変装させたり、最後のオチも笑えました。
大人はひとつの観念しかありませんが、子供には、こうかもしれない、といろいろ考えて想像ふることも大切だと教えられてるような気がしました。
9.スイミー
大きな海に棲む小さな存在に光を当てた有名な絵本。
物語の結末は印象的だけど、それまでの過程は深い海のようだった。
華やかな魚群の中に黒いスイミー。
その色のお陰で生き延びたのかもしれない。
考えながら泳ぎを止めないことで、心の持ちようが次第に変わっていく。
沈むことも浮かび上がることも、思いがあればできるのかもしれない。
この時間は孤独であり自由でもあるのだろう。
きらめく海月、見たこともない様々な仲間。
広い世界を知れば知るほど、興味が湧いてくる。
その過程がなければ、結末の閃きは生まれなかったことだろう。
10.パンダ銭湯
こ、こんな発想があるなんて!!!
とにかく衝撃的です。
パンダ専用の銭湯?たしかにこれでは専用でなくてはなりません。
なぜって、それは読んでのお楽しみ。
パンダ親子の一見ほのぼのとした銭湯風景なのです。
私たちが子どもと銭湯にいっているのと同じ感じ、ある1点をぬかしたら。パンダをみるとつい思い出してしまう
とにかく読んで見てください!
11.ふたりはともだち
仲良しかえるのお話です。
しっかりもののかえるくんとちょっとぼけてるがまくん。
ふたりのやりとりがのどかで読んでてほっこりしました。
5つのエピソードには、かえるくんとがまがえるくんの、相手を思いやる気持ちが溢れています。
仲がいいからいじわるやからかいも許しあえるのです。
子どもたちのつきあいにとって、とっても大切なことを語っていると思いました。
一番最初の春がきたよではなかなか起きようとしないがまくんにかえるくんはいろいろと説得して起こそうとする姿がクスリと笑えます。
こういったお互いを思いやれる友達と子供が出会えるといいな。
12.きみのことがだいすき
森の小さな動物たちのとっても可愛い絵本です。
どのページも相手を思いやる気持ちのこもった言葉がいっぱいで、優しい愛であふれていました。
失敗しても、頑張らなくても、そのままのあなたが大好き、というメッセージが伝わってきました。
「つらいのを我慢しなくてもいいよ」、「のんびり休んでもいいよ」のメッセージは、子どもだけでなく日々一生懸命頑張ってるすべての人の心をホッとさせてくれることでしょう。
閉塞感のある時代にあって、この絵本のように優しく人に寄り添える存在でありたいと思いました。
優しい色調と可愛らしい挿絵に、眺めているだけでも癒されます。
13.もうじきたべられるぼく
命を頂いている
もっと言うならば、何の罪も無い生き物を殺して、それを食べて生きている
人間はそうしなければ生きていけない
他の命を糧にしているのだから、生きているという事自体に責任がある
そんな基本の感謝を、思い出させられる作品です。
何の言葉も載っていないページをゆっくりめくりながら、読んでいるこっちが涙目に…。大人に一度読んで欲しい。
食べ物を粗末にしたり、残したりしたら、もう一度この本を読んで欲しい。動物も、魚も、植物も、人間のために殺され、人間を生かしてくれています。
14.ないたあかおに
心やさしい赤い鬼はなぜ泣いたのでしょう。
どこの山かはわかりませんが、赤い家に住んでいたそうです。
独りぼっちで寂しくて、人間たちを招き入れて一緒にお茶でもしませんか、純粋な気持ちで立て看板に書いたのだけど。
警戒心の強い人間はなかなか心を開いてくれなくて、互いが涙したんです。そこにはもっとやさしい青い鬼がいたんです。
そして話は進んで、突然の切なくて悲しい場面で終わるんです。
人生ってそんなものなのかもしれません。
新たな幸せを得ようとするとき、今ある幸せが見えなくなってしまう、後悔したところで戻ってこないんです。
赤鬼が人間たちと本当の意味で仲良くなって、お互いを心から受け入れられるようになった時、きっと青鬼はまた姿を見せてくれるのではないでしょうか。
15.手ぶくろを買いに
絵本の扉からは、本作は人間と狐という異なる世界が接触した時に相容れ合うことができるかというテーマがあることがうかがえる。
母狐は、人間に恐怖を持っており、町に出かけようとする子狐に連れ添って行けないほどに人間を恐れる弱者の立場。
子狐は自らの体験から人間を肯定するが、母親からは人間への不信感は抜けない。
昨今、熊と人の接触が話題になっているが、本作は、狐を熊のような野生動物の代表とするよりは、外国人のような差別される立場に置かれている人に置き換えたほうがテーマは明瞭になる。
人間をひとくくりに、悪い人達と決めつけない。
良い人、優しい人もいる。
世の中は悪いものじゃないというメッセージが込められていると思います。
時々手に取って読み返したい物語
16.だるまちゃんとてんぐちゃん
次々欲しいものを見つけるだるまちゃん、
子供のためにいっぱい出してきてくれるだるまどん
自分のアイデアで工夫して満足するものを生み出すだるまちゃん
それをすてきだねって言ってくれるてんぐちゃん!!
登場人物みんなが優しく、読んでいると幸せな気持ちになります。
大人になってから見ると子供の頃ただ楽しく読んでいたのとは違う魅力に気づきます。
だるまどんがだるまちゃんの為に色んなモノを一生懸命に探してくれる姿が、祖父と重なり、改めて家族のありがたみを実感しました。
17.アライバル
この本は、ちょっとした衝撃でした。
絵だけでこんなに深い表現ができるとは!
移民のように引っ越す男性が新しい暮らしをしていったり、不思議な生き物が出てきて交流したり、、、
文字がないので子供にただ与えても理解できます。
色もセピアと白の2色。表情がものすごく豊かで、字がなくても気持ちがわかります。
クオリティの高いサイレントムービーを観ているようです。
細部までつくり込んだ、創造性豊かな独特の世界観。
この作者のような人を本当のクリエーターというのだろうと思います。
18.セミ
今日も明日もこの椅子に座る。
来年も同じ電車に乗っているだろう。
なぜ働くのか、このままでいいのかと考え込むとき不安に陥る。
特別に舗装されたわけでも野ざらしにされていたわけでもない、ありふれた道を振り返ると、熱中していたことさえ退屈に感じるときが来る。
欲望を失った人間が存在する価値とは何か。
ショーン・タンから発せられるメッセージは常に一つではないが、現状のまま朽ちてしまうのか、思考することで希望をつなぐのか、選択を求められている気がする。
セミは羽ばたくことしか考えていない。
それならば我々はどうあるべきなのか。
19.エリック
君は何かを伝えに来たのかい。
それとも束の間の休息を楽しみたかっただけなのかい。
ある日、ナッツとドングリとクルミの鞄を抱え、交換留学生としてやって来たエリックは、知的な佇まいが印象的。
自分より大きな本を必死に読む姿は、まさに物語の世界に飛び込む若者のよう。
自分の世界にはない、見たことのないものをどんどん吸収していく。
ボタンや飴の袋を拾って何が楽しいの?もっと楽しいことはあるのにね。
エリックは少しも退屈なんてしておらず満たされていた。
沢山の煌めく感謝の気持ちを、そっと引出しに置いていってくれたのだから。
交換留学生のエリックとの暮らしを読みながら、生活環境の全く違う外国へ行った時の気持ちや、又、逆にそこからやってきた人たちに出会った時のことを思い出しました。
奥深いあたたかい内容です。
そして、あっと驚く素敵なラスト。
何度も読みかえしたいなあ、と思う絵本でした。
20.ミッケ
『ミッケ!』は、本中にあるアイテムを探していく絵本だ。
カラフルで夢の中いるような、幻想的な絵や写真をみながら探すのは、とっても気分が良くなる。
「ミッケ!」のとりこになるのに時間は要りませんでした!
美しい写真,糸井さんのすばらしいリズムのあるクルーの訳,イタズラ心満載の登場人物(?)に時を忘れて楽しんでいます。
かんたんな文章の中にも、優しく語りかけているようなやわらかさがあり、
世代関係なく面白い素敵な作品なので、ぜひ皆さんにお勧めしたい品です!
21.おおきな木
見返りを求めず、ひたすら与え尽くすのも、愛。
少年のように自分の弱さをさらけだして甘えられるのも、愛。
そして、愛は常にすれ違う。
人はそれぞれだから。
「愛している、愛されている」という思いにもすれ違いや錯覚があるけど、この世に生まれて、だれかを愛し、愛されていると感じられること、自分のありのままを受け止めてもらったり相手のすべてを受け止めてあげられることはすてきなことじゃないかな、という思いをこめたのでは。
年老いてヨボヨボになった少年がもうほしいものはない。
つかれた、とやってくるとおおきな木の切り株はすごく喜び、さあ、ここでゆっくり休んで、と少年を迎え入れる。
老いた少年が、切り株に腰かけてぼーっとしているラストが、とてもいい。
その切り株には、幼いころ自分が刻んだハートマークがくっきり残っている。
愛だけが残り、そして彼らは幸せだった…のかな。
22.ぼくを探しに
自分が欠けているものを探しに主人公は旅に出る。
不完全ゆえに中々早く移動できないことに小さな不満を抱えながらも、完全を求める旅。
そのように足りないピースを探しがちですが、それらを手に入れたとしても直接幸福には繫がらないということに気づかせてくれる本です。
手に入っていないものを数えて不幸を感じ、それ故さらなる幸せを求める人はいつだって、他人から見たら一見幸せそうに見えても、手に入れてないものを思って不幸を感じているのでは?
幸せとはなるものではなく、他人が羨んで認められた結果認定されるものでもなく、自分自身で気づくもの。
そんな事を思い出させてくれる本です。
文字や絵が単純だからこそ考えさせられる力があります。
23.わすれられないおくりもの
「死」について描いた絵本です。
仲間のうちの1人が亡くなり、それを周囲がどう受け止め、受け入れていくかが丁寧に描かれています。
生き物(人間)には命に限りがあります。
多くの生き物は生きている間だけの存在です。
でも命が亡くなっても受け継がれるものがあることを、この本は教えてくれます。
自分中心で生きるのではなく、誰かのために生きるという生き方は、ある意味で理想の生き方かもしれません。
日々の生き方を考えさせてくれる貴重な絵本です。
小さい子には少し難しいかもしれませんが、心の奥で何かを感じ取れたら良いなと思えるお話です。
24.だれのせい?
自分が間違った事をしてしまったと思った時、人はどんな行動を取るだろう?
怒る?不機嫌になる?
過ちを認めたくなくて、誤魔化そうとする?
自分は間違えてないと、声高に主張する?
そんな事実なんか、無かった事にしようとする??
この物語のクマさんは、凄腕の誇り高き剣士。
けれど、自分のしてしまった事が原因で、周囲の者たちに大被害を与えてしまう。
そもそもの原因が自分と分かったクマさんは、自分の過ちを潔く認め、自分に何が出来るか一生懸命、考えて行動しました。
過ちを犯してしまっても、その行動をないものとせず、自分のできる最大限のことを考え、ただひたすらに誠実に行動するクマさんに、人間、みーんな、こんな行動が出来たら、世界が幸せになれるのになぁって思いました。
小さい事では自分の些細な過ち。大きい事では多国間の争い、にまで、話が及ぶかもしれません。
けれど。共通するのは、潔さと誠意かなぁ?
過ちを認める事は、簡単な様で実はとても勇気がいることかもしれない。
過ちを認めた後の行動する、は、更に更にハードルが高いかもしれない。
けれど、きっと、相手を思いやる心を持てば、出来る事かもしれない。
必要なのは、行動する事。勇気を持って認めて、動くこと。そんな事を思い巡らせてくれた絵本でした。
分かりやすい物語。とても温かな絵。
そこにある空気感。
どれもゆっくりじんわり、心に響く絵本です。
25.ぼく モグラ キツネ 馬
明るく、ひょうきんなモグラ。
寡黙で、冷徹さを持つキツネ。
聡明で、包容力も持つ馬。
対照的なキャラとの会話。
主人公=読者の心境により共感ポイント動物も違う。
抽象的なタッチ、リアルなタッチも興味深い。
一貫性がないイラストにも会話との関連性がきっとあるはず。
言葉は具体的であるのと対照的にイラストは抽象的。
言葉が響くか。
イラストが響くか。
読む度に異なる読後感。
とても心が穏やかになる本です。
今ある物に目を向けて感謝して、自分をあるがままに受け止めること。
他者と比べるのではなく、自他の違いをそのまま受け止め共存していくこと。
生きて行く上で大切な優しさが詰まった本です。
26.生きる
まず1ページ目から詩の重みや絵のタッチが素晴らしく、その世界観に心を奪われました。
生きているということ
いま生きているということ
文字数は少ないですがメッセージ性があり大人も考えさせられるような内容になっています。
どこか懐かしく温かく哀愁漂う人々や町...
絶妙な間隔で展開される詩は絵本だからこそできる最大の表現の仕方なのかなと思います。
"いまいまがすぎてゆくこと"
それぞれの【人生】ストーリーがあって
それぞれの"いま"が繋がり
それが誰かの過去になり未来になり
そして【いま】になっていく。
ふとある日常の中に壮大なテーマが隠されているんだなとそう感じました。
何度か読んでいくうちにある家族に焦点をあてて物語が進んでいると知りそれに気づいたとき、またとても心が温かい気持ちになりました。
後世にも伝えていきたい日本を代表する絵本だと思います。
27.なまえのないねこ
今回の『なまえのないねこ』は私達の周りにどこにでもいそうなただの猫の視点から描かれています。
名前がない猫は、自分に対していい名前を探しますが、どれもピンとこない。
自分の名前探しの途中で「のらねこ」「きたないねこ」と言われ辛そうです。
私も近所の猫をのらねこと呼んでいたなと思い出し、なんだか申し訳なくなります。
そんな辛い気持ちでいた猫が雨の日に出会った女の子によって、猫は本当に欲しかった事に気づくことができました。
私は、日々の生活の中で「お母さん」や「先生」、「〇〇のお母さん」または苗字で呼ばれる事がとても多いです。
この本を読んで誰か名前で私を読んでほしいと思いました。
そして名前を読んでくれる人がいるって当たり前の事じゃないと気づかせてもらいました。
28.クジラがしんだら
深海の生物に興味がある子であれば、
きっと興味をそそられるに違いない絵本です。
メジャーな生き物であるアンコウの登場から、
クジラの死、そしてそれを目当てに集まる深海の生き物たち。
かわいさを前面に押し出しているわけじゃなく、
むしろ環境の過酷さにめげず生きようとする生命を讃え、
そして死は無駄にはならないのだというメッセージが込められているように思います。
この本は死生観を養うことにもきっと役立つことでしょう。
命が巡るということがとても分かりやすく書いてある名作。
29.ママがおばけになっちゃった!
最愛の母親の死は、子どもにとっては受け入れがたい体験です。
しかし、お化けとなった母親が語りかけるという物語の設定は、その喪失感を埋める働きもあり、受け入れやすい設定です。
その設定の中で、母親が考えて(いるであろう)話を読んでいくことによって、喪失感を和らげ、新しい自立の芽を育むことを感じさせる物語です。
子供と今一緒にいれる幸せを感じて日々を大切にしてほしいなと思います。
子供だけじゃなく今一緒にいれる人とも読んでみるといいなって思います。
30.あなたがだいすき
大切な人にプレゼントしました。
離れていても、気持ちが伝わるように。
自分でも読みましたが、読んでいると、自然と涙が出てきます。
思ってた以上に素晴らしい絵本でした
絵本ですが、大人にも是非読んでもらいたいと思います
忘れかけている優しい気持ちを、あらためて思い出させてくれる、本当によい本です。
絵も色合いがパステルカラーのように淡く、しかもふんわりと優しい
「あなたがだいすき」と声に出して言ってあげる事の素晴らしさを感じられる絵本です。
31.わすれていいから
読み終わったあと、心がふっと軽くなるような優しい絵本です。
「忘れること」をネガティブに捉えるのではなく、肯定してくれる内容に救われました。
日々忙しくて心に余裕がない時や、大切な人を亡くして自分を責めてしまっている時に、この「わすれていいから」という言葉が深く刺さります。
パステル調の柔らかいタッチの絵が、言葉の重みを包み込んでくれるようで、ページをめくるだけで癒やされます。
全世代に響く: 子供に読み聞かせるのはもちろんですが、介護をされている方や、仕事で疲れ切っている大人の心にこそ響くメッセージだと思いました。
「頑張りすぎなくていいんだよ」と背中をさすってくれるような本です。大切な人へのプレゼントにも最適だと思います。
32.二番目の悪者
誰が悪いのか?一番目は金のライオン、二番目は....
皆が信じるものが正しいとは限らない、嘘が真実を上書きすることだってあるんだ
不確かな噂を鵜吞みにせず、真実は自分の目で確かめるべきだと思いました。
今の時代、情報を読み違えている人が沢山いる中、自分の頭で考えて行動する事が大事だと改めて痛感した。
真実を正しく判断出来る能力と、間違いを正すために必要な行動力を養成することの重要性を強く認識させられる。
読み手の年齢は問わない、誰にも読み易く出来ている秀逸な物語と思う。
33.だいじ だいじ どーこだ?
特筆すべきは、デリケートな内容を子どもにも分かりやすく、かつ科学的に正確に説明している点です。
「プライベートパーツ」という表現を使いながら、体の大切な部分について自然な形で理解できるよう工夫されています。
イラストも優しい色使いで、子どもが怖がることなく楽しみながら学べる構成になっています。
本書の素晴らしい点は、単に体の仕組みを説明するだけでなく、「一人ひとりが大切な存在である」というメッセージを丁寧に伝えていることです。
これは子どもの自尊心を育む上で非常に重要な視点だと感じました。
また、性暴力の予防という観点からも、子どもが自分の体を大切にする意識を育てる良いきっかけとなっています。
ページ数も適度で、子どもの集中力が続く長さとなっており、繰り返し読むことができます。また、親子で対話しながら読み進められる構成も、理解を深める上で効果的です。
この本は、性教育の入り口として最適な一冊だと確信しています。
デリケートな話題だからこそ、幼い頃から自然に学べる環境を作ることが大切で、本書はそのための優れたツールとなっています。
34.おこだでませんように
主人公の男の子は、家でも学校でも怒られてばかり。そんな主人公が七夕の短冊に書いた願いとは…
子供はいつも一生懸命で、大人に認められたいんですよね。
口では反抗的なことを言っていても、心の底では愛してほしいと叫んでいるんです。
子供の出来ないことばかりに注目して怒るのではなく、その子の持っている良いところに気づいて、それを本人に言葉で伝えてあげることが大事。
そんなことに気づかされる一冊です。
35.いつもだれかが…
いつも誰かが自分のことを見ていて、守ってくれている。
運が良かった、なんて思うとき。ちょっと嬉しい事に出会ったとき。
自分の力の及ばないところで、何か偶然の力が働いているように
思ったときなど、たしかに本書のような想像をすることがあります。
ちょっとした勇気を後押しをしてくれたり、危険を回避するように
配慮してくれたり、さりげなく進む先を導いてくれたりする誰かの存在。
そう思うだけでなんだか生きる勇気が湧いてきます。
絵本に出てくる少年のおじいさんが自分の生きてきた人生を振り返り、自分はずっと誰かに守ってもらえていたと語りかける物語なのですが、自分にも似たような経験があるなと感じます。
逆に何かが上手くいっていないとき、この本を読むと、そんなときでも誰かが見てくれているような気がして、頑張る気持ちにさせてくれます。
36.かようびのよる
この絵本の表紙カバーをめくったところに、《このできごとは、あるかようびに、アメリカのとあるまちで、じっさいにおこったことです。》と記されているんだけど、本当なんだろうか。
だって、この絵本に描かれている話って、とっても不思議で、あり得ないことのように思うから。
不思議で素敵な魔法が働いているみたいな、一読、とても印象に残る絵本です。
何かの葉っぱに乗っかって、たくさんのカエルたちが、火曜日の夜、空を飛んでいるってストーリーなんだけど、絵が魅力的なんだろうな。
カエルたちのわくわくと心はずむ気分が、本を眺めているこちらにも伝わってくるみたいで、わくわくしちゃうんですよね。
ふと、本を開いて、空飛ぶカエルたちを見てみたいなあ、なんて思ったりする一冊。
お気に入りの絵本です。
37.よあけ
大好きです。
ユリ・シュルヴィッツの絵本は、どれも好きですが、この絵本が一番です。ふと、たまにページをめくりたくなる。
言葉は多くなく、絵が語る絵本ですが、風景、音、匂い、感覚全てがよく伝わってきます。
シンプルに端的に、でも無駄がなくこれ以下もこれ以上もない。
作者は様々なことを丁寧に、また愛をもって観察し捉えているんだろうなと思います。
最後は暖かく明るい気持ちで、毎回ページを閉じます。大切な絵本です。
38.かいじゅうたちのいるところ
端的に言えば、男の子が異世界へ旅立ち冒険の後に
現実へ帰ってくる。そんな空想物語を描いた絵本です。
かいじゅうがでてくる世界はマックスの心にある世界。それは、家の廊下に飾ってあるかいじゅうの絵(by maxってかいてある)と不思議世界に出てきたかいじゅうが似ていることからも分かる。
マックスの世界だからマックスは王様だし、何故かかいじゅうも従えられる。倫理も常識もない自由に描かれた世界は幼い男の子の頭の中そのもの。
お腹も空いて寂しくなって、永い永い航海をして現実世界に戻ってきたマックス。
普通に考えたら夢オチストーリーだろうが、窓を見るとさっきまでの三日月がさりげなく満月になっていることからも夢だったのか現実だったのか曖昧になる仕掛けが。
そんな不思議の国のアリスみたいな世界観も個人的に好み。
📚 楽天ブックスで見る
39.どろんこハリー
あえて今風の言葉を使えば、まさかの風呂キャンセル界隈だった。
単純なお話で、お風呂が嫌で逃げてしまったハリー。
いろんなところでどんどん白い身体が黒い身体になってしまって最後には家族に自分をわかってもらえず、自分からお風呂に入れてくれとせがむハリーの無邪気な様子にほっこりしました。
ラストで家族のみんなから、ハリーだと気づいてもらえて、めでたし、めでたしで終わるのが、いいですね。
いい気持ちで、絵本を閉じることができます。
40.しろいうさぎとくろいうさぎ
仲良しのしろいうさぎとくろいうさぎは、いつも一緒に遊んでいます。
しかし、くろいうさぎはだんだん悲しい顔をするようになります。
理由は「しろいうさぎとずっと一緒にいたい」という気持ちをどう伝えればよいかわからなかったから。
やがて思いを打ち明け、二匹が寄り添うラストは、静かで温かい余韻を残します。
文章はとても短く簡潔ですが、その分、絵と余白が物語を深く語ってくれます。
子どもにとっては安心感を与える物語として、大人にとっては「愛とはなにか」を改めて考えさせられる寓話のように読めるのが魅力です。
贈り物としても人気が高く、結婚祝いや出産祝いに選ばれる理由がよくわかります。
絵本でありながら人生の大切なテーマに触れてくる名作です。
読む年齢や立場によって受け止め方が変わり、繰り返し読むほど味わい深さが増します。
静かでやさしい余韻が残る作品として、家庭や贈り物用にぜひおすすめしたい一冊です。
41.おしいれのぼうけん
ねずみばあさんが出てくる恐ろしい話としても読めるし、また、さとしとあきらの冒険と友情の物語として読むこともできる。
そして、どんな読み方でも充分にストーリーの面白さを堪能できるところが、この作品の傑作たるゆえんなのだと思う。
興味深いことは、二人が押入れから出してもらえる条件だったはずの「ごめんなさい」という謝罪の言葉を、押入れの戸が開く段階では発していないということである。
最初に謝ったのは、実は先生の方だった。押入れの二人が「気づいた」とき、同時に先生も「気づいた」のである。
「謝る」ということはとても大切なことだけれど、それよりもっと大切なことは、みずから「気づく」ということかもしれない。
42.そらいろのため
誰もが幼少期、お世話になった「ぐりぐら」
なかがわりえこ氏、おおむらゆりこ氏の作品。
人生、みんなと仲良く、楽しくで過ごしたい!
でも、人である限り、誰にでもある心の弱さ(欲しい、羨ましい、意地悪な言動 等)で知らず知らず周りの人を傷つけることがある。
上手く言えないけれど、この絵本をきっかけに、人とのつながり、大切なことを自分の内(家)で考え、すぐわからなくても、子どもたちの生活に役立って欲しいという想いが込められているのではないかと思う。
43.スーホの白い馬
どんなに嫌でも運命は受容するしかないと分かる年齢になると、白馬とスーホの静かで平和的な選択の価値が分かる。
生き物は自分の死期すら自分で決められない。横暴な殿様も惨い天災も無くなりはしない。いやなやつに出会うことも、生きていれば避けられない。
と分かっていても、普通はウガーッと怒りに支配されて虚しい殺し合いをしたり呪い続けたりするのが人間というもので、そうしないのがどんなに難しいかが分かる年齢は、やっぱり中年以降だろうか。
動物は人間よりずっと悟りが早い。スーホに音楽を奏でて生きることを教える馬、泣けます。
誰の心の中にもその人の大切な「白馬」がいるのではないか、と思いました。
スーホがどこへ行く時も馬頭琴を持っていき、それを弾くたびに白馬を殺された悔しさや白馬に乗って草原を駆け回った楽しさを思い出し、自分のすぐ脇に白馬がいるような気がし、そんな時には楽器の音はますます美しく響き、聴く人の心を揺り動かしたように、、
私たちも、どこに行く時も、子どもの頃の楽しかった思い出や悔しかった出来事を忘れずにいれば、自分のすぐ脇に今でも「白馬」がいる気持ちになれて、そんな時、本来の自分を輝かせることができるのではないか。
この絵本は、全ての大人への応援歌だと思いました。
44.ごんぎつね
人生は必ずしもハッピーエンドではない、という事を思った作品です。
私は小さい頃から狐が大好きでよく狐の出てくる童話を読んでいたのですが、いつも悪者扱いの狐の中でも私史上最高に切ない結末で、今でもやっぱり泣けました。
子ども向けにしては深い話で、大人が読めば尚更意味が分かり悲劇的に読めてしまう。
「昔の人は苦労が多く、それでも報われない時代を生きた」というのを踏まえて読んでも、この本は幸せな結末とはならず、誤解が誤解のまま解決されずに、歩み寄ることも出来ずに憎しみを呼んでしまい読み手さえ悲しみに突き落としてしまう。
だが、結局は別の世界で生きているもの同士が、 もう少し近付いて相手を聴くことが出来たなら、結果はもしかしたら違ったのかも……。
45.すてきな三にんぐみ
「すてきじゃなかった」三にんぐみは、あるきっかけから「誰か」の為に行動するんです。
そこが本当に「素敵」で、なんて「いとおしい」三にんぐみなのだろうと思います。
けれどこの人たち、純粋に「いい人」じゃあない。
だって「泥棒」いや、「強盗」だったんだもの、人を強迫して「お宝」を奪ったんだもの。
いくらいい事をしたってその事実は消えません。
この過去の過ちが消えないからこそ、このストーリーに違和感を覚える方もいるのでしょう。
「人のお金でしょう?」「いきなり善人扱い?」
私もこの本を友人に勧めたところ、そう言われました。
だけど、、、だれしも過去の過ちって、少なからずありますでしょう?
それを抱えながら生きていますでしょう?
三にんぐみも同じでないかなあと私は思いました。
私は後半での三にんぐみの行いを、一種の「償い」の様に感じました。
そして「償い」を始めた彼らが輝いて見えました。
「善人」じゃないけど「悪人」でもない。
私には青と黒のこの暗い絵面に「明るい」優しさが見えました。
46.三びきのやぎのがらがらどん
物語はとてもシンプルで、「草を食べに山へ行きたい三びきのやぎ」が橋の下のトロルと対決するというだけの筋立てです。
ただ、そのシンプルさが逆に強く心に残ります。
最初の小さなやぎの控えめな声、中くらいのやぎの勇気ある語り、でもって最後に登場する大きなやぎの堂々たる迫力。
この三段構えが、あたかもメロディみたいに心地よい流れを作り、読み終わったあとも耳に残るんですよね。
トロルの不気味さをあまり怖くしすぎず、それでも“危険な存在”としてきちんと描いているため、子どもたちはドキドキしながらも安心して楽しめます。
加えて最後にやぎが勝つ展開は、シンプルなのに爽快感がしっかりあります。
短い物語でありながら、勇気・工夫・段階的な盛り上がりという三つのポイントがキレイに配置されていて、まさに「昔話の王道的な完成度」です。
また、マーシャ・ブラウンの絵が非常に印象的です。
暗い森、荒々しい橋、トロルの表情など、どのページにも迫力があり、絵本というより“絵の物語”として成立していると言っていいほどです。
特に大きなやぎが橋を渡るシーンは、静止画なのに音が聞こえてきそうなほど力強い筆致で、ページを開くたびに大人でも少し圧倒されます。
読み終わったあとに残るのは、「勇気を出すと道が開ける」という、昔話らしい明るい余韻です。
怖さと安心がちょうどよく組み合わさり、子どもの“冒険心”に火をつける一冊としてぴったりだと思います。
初めて読む方はもちろん、世代を越えて読み継ぎたい不朽の名作として強くおすすめします。
47.たいせつなこと
こうでなくてはならない、頑張らねばならない・・・などの自分を追い込みがちな状態の方は、読まない方が良いと思います。なぜなら、この本のメッセージがちゃんと伝わらず、勿体ないからです。
難しく考えず、ただただシンプルに、頭を真っ白にして読んでみてください。
りんごが丸い。葉っぱが緑。
それは、こうでなくてはならない、というものではないんですよね。
穴が空いたりんごを、丸くないからNOというわけでは決してなくて、
穴が空いたりんごだって、丸かったりんごと本質は変わっていないし、
枯れた葉っぱだって、緑だった頃の葉っぱと本質は変わっていないんだよ
ということが、文章の奥にこめられているのだと思います。
私が、私らしくいることが大切。
立派な自分でなくても、傷だらけでボコボコの人生だっていいんですよね。
ただただ、そこに存在している自分を認めてあげようよっていうメッセージが真っ白な状態の心にジーンと染み渡ります。
このような、「あなたはあなたのままで良い」と認めてくれるような絵本って外国の作品に多いような気がします。
シンプルに、難しく考えずに読んでみることをお勧めします。
もしこの本を読んで苦しいと感じるのであれば、それは時期じゃないってこと。
しばらく時間が経ってから読み返してみると、新しい発見があると思います。
48.にじいろのさかな
絵本の最後は〝1番のたからをみんなにあげてしまった。
それなのに、にじうおはとても幸せ〟と書いてあります。
なんで幸せと感じたのか、子どもたちに聞くと「周りの海はピカピカになったけど僕のたからは1枚だけ…でもまわりのうみがピカピカになったら自分の心もピカピカになって嬉しい気持ち」と話していました。
絵本が伝えたいことは〝物をあげたら幸せになれる〟ではなく、にじうおの心の変化を読み取ることだと思います。
優しい気持ちとはなにか、幸せとはどんな気持ちなのか…読む人によって、絵本の解釈は変わっていきますが私はこの絵本がただ〝物あげたら幸せになれる、仲間外れにされない〟だけで終わってほしくないと感じました。
絵本は、絵があって簡単に見たり読めたり想像しやすいですが、大人が読む場合は書かれてないところを想像して考えることも絵本の楽しさのひとつなんじゃないかなって感じました。
📚 楽天ブックスで見る
49.モチモチの木
背景の圧倒的闇、そこに反転され浮かび上がる人物達…。
夜空に浮かぶ月のようだ。
月が放つ光は本当に力強く温かい。
その闇を背景にして幼子は、確かな愛情に支えられ新たな世界の一歩を踏み出す。
その時、大樹は輝き満ちる。幼子の成長を讃えるかのように…。
滝平次郎さんが描く挿絵の背景にある「闇」は読み聞かせる大人の魂の根っこに響き、子どものイマジネーションを拡げる力を持っているのだと思います。
50.100万回生きたねこ
死んでも死んでも100万回生き返るねこが、ある日「本当に愛する存在」と出会うことで初めて心からの生を経験する物語。
子ども向けの絵本でありながら、大人が読むと人生や愛の意味を深く考えさせられる内容になっています。
主人公のねこは、王様や船乗り、泥棒の飼い猫など、さまざまな飼い主に飼われながら何度も死に、何度も生き返ります。
どんなときもねこ自身は「死ぬことなんてへっちゃら」と豪語し、自分のことしか考えていません。
しかし、ある日出会った白いねことの関わりの中で初めて愛を知り、自らの死を恐れることなく受け入れていく姿が描かれます。
子どもにとっては分かりやすい物語として楽しめ、大人にとっては「生と死」「愛と自己中心性」といった重いテーマを考えさせられる二重構造が見事です。
佐野洋子の力強くシンプルな絵と、飾り気のない言葉が物語の深さを引き立てています。読み終えた後、静かな余韻が心に残る作品です。
人生で何度も読み返すたびに異なる意味が見えてきて、その時々の自分の在り方を映す鏡のように感じられます。
愛すること、生きること、そして死ぬことの意味を、シンプルな物語の中に込めた名作絵本です。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
どの本もオススメなので良ければご一読ください。
絵本以外の書籍も紹介しております。
宜しければご覧ください。
いいなと思ったら応援しよう!
皆様のお力をお貸し頂けると幸いです。