見出し画像

1月21日 ライバルが手を結ぶ日 【SS】味方になった敵

【今日は何の日】- ライバルが手を結ぶ日

 1866年(慶応2年)のこの日(旧暦)、薩摩藩の西郷隆盛と小松帯刀、長州藩の木戸孝允(桂小五郎)らが土佐藩の坂本竜馬らの仲介で京都で会見し、倒幕のために薩長同盟(薩長連合)を結んだ。薩摩藩と長州藩は、お互いの思想の違いから相入れない関係を続けていたが、「幕府を倒す」という同じ目的のもと薩長同盟を結び明治維新に繋がった。
 この同盟ができていなかったら明治維新はどうなっていたかわからないと思うと今の我々の生活も違う形になっていたのかもしれない。


【SS】味方になった敵

 ついに宇宙戦争が始まった。地球はその美しさと資源の多さのため多くの宇宙人から狙われる存在となっていた。地球防衛軍は防衛のためにアフリカに基地を作り宇宙船の大規模な発車基地を地下に作り、宇宙からでも発見されないように工夫していた。同時に宇宙空間にも基地をつくり透明化するバリアを周りに張り巡らせていた。地球は孤立して全宇宙からの攻撃を防御しなければいけなくなっていた。

 銀河系の外からの攻撃も多くなり、このままでは銀河系内のバランスも危うくなる可能性が出てきた。銀河系の消滅だけは防がなくてはならない。太陽はそのエネルギーの膨大さに流石の宇宙人たちも手出しできていない。周りの惑星に対して攻め込んでいるのだ。

🔶 🔶 🔶

 火星、土星、木星などは生命体はいないと思われていたのだが実はそれぞれの地表には住んでいないだけで地下には多くの進化した生命体が存在しており、それに地球人が気づいた途端に、それぞれの惑星間で戦争が勃発してしまった。それぞれの惑星が他の惑星から攻め込まれると勘違いをしていたのだ。長い年月戦争をしていると、他の惑星の言葉を研究するものも現れ、意思疎通ができるようになっていた。

「こちらは火星ガードチーム。我々の星では火星時間で200時間の生誕祭が行われる。我々は休戦を土星、木星、地球に対して要請する」
「こちらは木星防御本部、それぞれの惑星の重要な祭事は大切にしたい。よって、火星の要請を受け入れる」
「我々は土星シールド部隊、火星の要請は了承した。銀河系宇宙法に則り、休戦する」
「地球防衛軍本部も火星の要求を受け入れるが、我々からはもう一つ別の提案がある。我々銀河系惑星の惑星間戦争はすでに百年を超えて続けられている。それぞれの惑星の事情も大きく変化しているとともに、最近は銀河系の外からの攻撃も増えてきた。われわれ銀河系の中に存在する惑星は、惑星間戦争を無期限の休戦とする協定を締結し、銀河系の全ての惑星が連合体として外部からの攻撃を迎撃する体制を作りたいと考えている。それぞれの惑星のリーダーに上申の上、速やかな判断をお願いしたい」

 地球防衛軍からの提案は、全ての惑星が誰かが言ってくれることを期待していた内容だった。世代交代をした新しいリーダーたちはなんのための戦争かすらわからなくなっていたのだ。ただ、攻撃されるから迎撃していると全ての惑星は考えていたのだった。地球防衛軍からの提案は他の惑星からすれば「銀河系のために渋々受け入れる」という状況を説明しやすかったため、全惑星は賛同し協定は締結した。そして、あえて全体のリーダーを作らず代表者が集まって合議制で決断していく運営を開始した。あくまでも対等な立場であるという説明にはもってこいだった。

 この連合により、銀河系の外から地球を目指してくる宇宙人は、土星での迎撃を受け、そこを抜けたら木星の迎撃を受け、そこをなんとか抜けたとしても火星の迎撃を受けることになった。地球まで到達できる宇宙人はほぼ皆無の状態となった。

 地球の防衛軍の会議室では秘密裏に政治家上りの参謀会議が開かれていた。

「今回の策略は見事に上手くいったな。このまま、火星、木星、土星が銀河系の外からの攻撃に対し迎撃し続けてくれれば、銀河系外の宇宙人もダメージの大きさに気づき攻め込むことを諦めてくれるだろう」
「は、閣下のおっしゃるとおりです。そして、そうなった時には、火星、木星、土星の順番で地球の植民地にできることでしょう」


🌿【照葉の小説】今日は何の日SS集  ← 記念日からの創作SS


いつも読んでいただきありがとうございます。
コメントも気軽に入れていただけるとうれしいです。
「てりは」のnoteへ初めての方は、以下もどうぞ。

🌿松浦照葉のプロフィール
🌿サイトマップ-異次元ホテル照葉


#ショートショート #創作 #小説 #フィクション #今日は何の日ショートショート #今日は何の日


いいなと思ったら応援しよう!

松浦 照葉 (てりは) よろしければチップによるご支援をお願いします。皆さんに提供できるものは「経験」と「創造」のみですが、小説やエッセイにしてあなたにお届けしたいと思っています。いただいたチップは創作活動費用として使わせていただきます。

この記事が参加している募集