【SS】伝統の祭 #毎週ショートショートnote
コロナ禍でしばらく休止していたお祭りが各地で開かれている。山車を男衆が勢いよく曳き回し狭い路地を軽快に練っていく祭は興奮するが、その分事故が起こる危険性も高い。今年もやはり事故は起きてしまった。
一方、同じ山車でも多くの演者が乗って演奏をしながら曳きまわされる山車もある。飛騨高山の高山祭りだ。夜になると提灯に火が灯り、より祭りの雰囲気を盛り上げてくれる。神事として厳かにゆっくりとした演奏が奏でられるのもとても良い。
祭りの神様も天上から覗いてくれていることだろう。コロナで中止されていたことを憂いながら、神様同士で楽しんでいるのではないだろうか。怪我とは無縁に粛々と進行される伝説の安心感がそこにはあった。
日が沈み提灯に火が灯りお祭りもピークになっていく。外国からのお客様を見ながら神様たちは、こんな会話をしているのだろうか。
「やっと、ウィルスとも折り合いをつけた生き方をし始めたようじゃな」
「そうですね。一安心ですね」
410文字
カブザルさんが投稿された高山祭りを元に創作してみました。
以下の募集への参加です。 (毎回ムズイお題に悩まされてます)
出題日 4月16日
お題 伝説の安心感
裏お題 建設の頓珍漢
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