【SS】道に落ちていた1分 #爪毛の挑戦状
一平は高校三年生。高校に入る時に一家で引っ越しをして来た。
毎日通学している道がある。
家を出て目の前の道を右に行き、1分ほど歩いて突き当たりを左、そのまま真っ直ぐ行って突き当たったら右、更に真っ直ぐ言ったところに通っている高校がある。
通学時間にして徒歩15分程度の場所にある往来高校という普通高校だった。
一平は、平凡な高校生で特に秀でた才能は持ち合わせていなかった。
成績もいつも中間程度、そして存在感もあまりなく友達も少なかった。
一平は、このまま年を取っていくのが怖かった。受験に失敗したらどうしよう、いっそのこと時間が止まってしまえばいいのにと毎日思っていた。
ある日、いつものように学校に通うため家を出て右に曲がった。
最初の突き当たりのところに見慣れない名刺サイズのプレートが落ちていた。
そのプレートには「1分」とだけ書いてあり、拾い上げた瞬間、1分前に戻ったのだ。
一平は永遠のループの世界に入り込み年を取らなくなった。
410文字
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