【SS】下道一組 #毎週ショートショートnote
3/5-3/11 裏お題 下道一組 710文字 (大幅にオーバー)
雄二と光一はワインディングロードを軽快に走っていた。高速を使わずに遠回りをしながら下道からの景色を楽しんでいた。
「下道ドライブもいいね。ゆっくりと景色も見れるし、なんてったって、われわれ一組しかこの道の上にいないのがいいね」
「高速だと防音壁で景色なんて楽しめないからな。下道が一番だよ。スピードは出せないけど。あれ、車が一台止まってるぞ」
先の方で煙が上がっている車が停車して女の子が手を振っている。雄二たちは近くに車を停めて声をかけた。
「どうしたの。煙出てるよ」
「オーバーヒートみたいなんです。麓まで乗せていってもらえませんか。私たち二人なんですけど」
「いいよ。こっちは男二人だから、カップル二組誕生ってか。あっ、冗談冗談」
しばらくするとパトカーが猛スピードで後ろから迫り、雄二たちの車は停車させられた。女の子たちは「最初から乗っていたことにして」と小さな声で言ってきた。
「どうしたんですか、お巡りさん。事件ですか」
「ああ、車泥棒だよ。手前に止まっていた赤いスポーツカー。見たでしょ」
「見ました。人がいなかったのでスルーしましたけど」
「そうでしたか。では気をつけて行ってください」そう言ってパトカーは走り去った。
ことなきを得て四人はホッとしながら車を発車させようとした、その時、後ろに乗った女の子がナイフを突きつけて言った。
「あんたたちはここからは歩きだよ。降りな」
雄二と光一は抵抗もできず、山道の途中で降ろされてしまった。女の子たちは雄二たちの車を奪ってそのまま走りさったのだ。
「なんか最悪だな。俺たち。いいことしたと思ったのに」
「全くだな。可愛い顔した外道一組に下道でしてやられたってか」
「笑えねぇよ。この状況じゃ」
710文字
これまでは全て410文字ぴったりにこだわって書いてきましたが、裏お題ということもあり、たまにハメを外してみようと大幅オーバーでの投稿です😆
以下の募集への参加です。
🌿【照葉の小説】ショートショート集 ← SSマガジンへのリンク
☆ ☆ ☆
いつも読んでいただきありがとうございます。
「てりは」のnoteへ初めての方は、こちらのホテルへもお越し下さい。
🌿サイトマップ-異次元ホテル照葉
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければチップによるご支援をお願いします。皆さんに提供できるものは「経験」と「創造」のみですが、小説やエッセイにしてあなたにお届けしたいと思っています。いただいたチップは創作活動費用として使わせていただきます。