【SS】心の目 #毎週ショートショートnote(夜光おみくじ)
お題:夜光おみくじ/タイトル:心の目|
元旦の夜明けと共に売り出され、日の沈む前には販売が終了してしまうおみくじがあった。販売は元旦のみ。口コミで評判を呼んだおみくじは、遠い所からでも、夜通し車を飛ばして買いにくる人がいるほどの人気だった。
いつしか「夜光おみくじ」と呼ばれるようになったおみくじは、暗くならないと文字が読めないようになっていた。購入した者の中には日没まで待つことができず、暗い部屋に入りおみくじを見ようとするものもいたが、不思議なことに日没前には、どんな場所に行っても読めなかった。おみくじを買った者は、例外なく日没を待つ必要があったのだ。その事自体も口コミの評判が広がる要素になっていた。
「夜光おみくじはどんなことをしても日が沈まないと見ることができないらしいぞ。それに、心の目で見ないと見えないらしい」
「ズルをしたり、嘘つきが読もうとしても、日が沈んだ後でも読めなくなってしまうそうだよ」
夜光おみくじは、只の白い紙だという人は現れていない。
410文字
以下の募集への参加です。 (毎回ムズイお題に悩まされてます)
出題日 12月31日
お題 夜光おみくじ
裏お題 逆光のみクジラ
先週のお題に対するSS
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