【SS】迷鑑定バディハイキング #毎週ショートショートnote
2/12-2/18 裏お題 迷鑑定バディハイキング 410文字
ある所に、とても仲の良い夫婦の鑑定士がいた。二人の得意とする鑑定は、遺跡などから出土した人工物の鑑定だった。それはツボだったり、金細工だったり、棺桶や金貨、銀貨などに至るまで一通りの品物を鑑定してきていた。
だが、鑑定で迷うことはしばしば。夫婦のどちらかが迷っているのなら自信がある方の意見を採用して決定していたのだが、二人して迷うこともしばしばだった。そんな時は、二人でハイキングを兼ねて出土した場所まで出かけるのが習慣となっていた。必ず二人で行動するのだ、なぜなら助け合うべきバディだから。
ある日、二人とも迷いが生じた金貨の鑑定があった。どう見ても胡散臭い金貨だった。二人はハイキングの準備をして遺跡まで足を運ぶ事にした。遺跡についた途端、意図的に作られた落とし穴に妻の方が落ちそうになった。二人は仲良く手を繋いでいたため、穴の中に落ちることだけは避けられた。その時、そっと覗いている金貨の鑑定依頼人の姿が目に入った。
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