【SS】恋したシマウマ #毎週ショートショートnote
たはらかにさんの「毎週ショートショート」企画参加作品
お題 1分、しまうま 5/22 - 5/28
ある日、若いシマウマは全身真っ白い毛に包まれた美しい一頭の馬に恋をした。草原の風を受け、立髪と尻尾を風に靡かせながら美しく走る姿に一目惚れをしたのだ。しかし、水を飲みに寄った池の水面に映る自分の姿を見て思った。
「僕の全身は白黒の縞模様、これじゃ話しかけても相手にもしてくれないだろうな」
恋をしてしまった若いシマウマは何とか美しい白馬に近づきたいと毎日考え続けた。そして、山の麓にある小学校のグラウンドに向かって全速力で駆けて行きグラウンドに引いてある白線の上でダンスをするように転がり続け、全身に白い粉を纏った。30分くらい続け、全身が真っ白になったのを確認し、急ぎ山の中腹の草原に戻り、遠くで牧草を食べている美しい白馬に駆け寄っていった。何かが近づいてくる気配を感じ振り向いて話しかけた。
「どうしたの、シマウマさん。息を切らして」
1分前から降り出した雨で、シマウマの体に苦労してつけた石灰は綺麗に洗い流されていた。
410文字
企画の記事は、以下を参照ください。
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