【SS】朝の時計 #爪毛の挑戦状
ここは都会の喧騒から遠く遠く離れている森の中の別荘地です。
近くには大きな湖もあり、明るい昼間には釣りを楽しんだり泳いだりできます。
でも夜になると街灯もないので、月明かりだけが頼りのしんと静まり返った場所に変わってしまい厳かな空気を感じる場所に変貌します。
夜は、死者と獣たちの世界となり、我々生きている人間は窓と扉をしっかり閉めて家の中での朝日が昇るまで間、しずかに眠りにつきます。この場所では、こうして太陽が照らしている時間と月明かりの時間を分かち合って生活しているのです。
さぁ、もうすぐ日が昇ります。生きている人間たちが活動を開始する時間がやって来ます。きっともうすぐ朝の時計たちがやって来て、日が昇ったよと教えてくれるでしょう。とっても綺麗な声のコーラスでね。
ほーら、やって来た。かわいい小鳥の集団が、次々に窓の外にやって来ました。
小鳥たちの可愛い声が、まるで楽器のように透んだ空気の中で響き渡り朝を告げ始めました。
410文字
下記の企画に参加してみました
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