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【No.02】新入社員の宿命@こうならいいなサラリーマン劇場

 サラリーマンの世界で起きているかもしれないことをドラマ風に綴ってみたいとおもいます。内容は架空の話ですが、思い当たることがあれば要注意ですよ。それから、この劇場の結末は「こうならいいな」という内容で終わります。なので、現実界とは少し違うかもしれません😊

 それでは、幕を開けてみることにしましょう。


とある会社の新入社員が入ってきた四月。桜が散ってしまう前に恒例の花見を実施しようということになったようです。今ではコ○ナのため数年間実施できてはいないと思いますが、それ以前はごく自然に実施されたイベントでした。

天の声

 古株の先輩社員が新人に対し、依頼しようとしています。
「当部配属になった5名の新入社員のみなさん、皆さんに最初のミッションをあげます」
 新人たちは、ドキドキしながら「なんだろう」と思っています。
「今年は早速、花見を実施したいと思いますので、去年の先輩にやり方を聞いて皆さんで準備し仕切ってください。ただし、時代も変化してきていますので、あまり派手に計画しないようにお願いします。以上」
 新人たちが戸惑いながら質問した。
「あのー、花見って会社の近くの公園ですか? 開催は夜ですか?」
「あー、詳細は去年入社の先輩に聞いてほしいけど、場所はその通り。開催は会社が休みの次の土曜日のお昼ということに決まっていまーす。全員参加でよろしく」

 新人たちは集まって困った顔をしながら話している。
「土曜日だってさ。。。用事があるんだけどなぁ」
「俺も、友達と会う約束してる」
「私は、その日お母さんと買い物の約束をしてるわ」
「俺は特に何もないけど、土曜日に会社に来るのやだな」
「普通、休みの日はなんかあるよね。でも、やらなかったら評価とかに響くのかな。それは嫌だな」

 新人たちは、いい案は浮かばず、それぞれの予定をなんとかするしかないかなと思い始めています。


こんな状況、普通にあることのように思いますよね。特に昭和生まれの人たちにとっては、「当然」という感じになるかもしれません。皆さんはどう感じますか?
休日である土曜日というのと全員参加というのがキーですね。
おや、ある先輩が立ち上がったようです。

天の声

 2年先輩の一人が古株の先輩に意見を始めました。
「先輩、我々も入社したばっかりの時、訳もわからずお花見の開催をしました。その時も新人7人全員が担当しました」
「おお、そうだったな、ご苦労様だったな」
「去年は、我々の1年後輩が6名全員入社したばっかりでお花見を一生懸命実施してくれました」
「おお、そうだったな、楽しかったな」
「我々は、幹事と参加して楽しむ側と経験した訳です」
「おお、そうだな、去年は楽しんだかな」
「いいえ、楽しんでいたのは上の方ばかりだったと思います。我々は後輩が問題なく進めるために気を使い、お花見の意義を探していました」
「おお、そうだったのか、で、探し物は見つかったか?」
「はい」
「おお、そうか、それはよかった。どんな意義が見つかった?」
「先輩たちは社員同士の親睦を深めると言われるのでしょうが、入社したばっかりの社員はおそらく苦痛以外に得るものは少ないばかりではなく、自分達の大切な時間を会社のために使わなければならないという矛盾まで感じることになります」
「おお、そうか、それでは我々がいじめているみたいじゃないか」
「はい、そうだと思います。新入社員のやるべき仕事と言われますが、仕事として扱われていません」
「うーん、立派な仕事だと思うけどな。チームで物事を成し遂げることを学習できるだろう」
「仕事なのであれば、なぜ代休もないのでしょうか」
「そりゃあ、酒を飲むからだよ。他の社員だってみんな同じじゃないか?」


うーん、理屈では2年先輩の方が勝っているような感じですね。古株の先輩の考え方は既に古いのかもしれません。でもちょっと待ってください。大学に目を向けるとサークルなどで新人歓迎会というのをやりませんか? その場合と何が違うのでしょうか?

天の声

2年先輩の社員は続けた。
「我々は気の合うもの同士のサークル参加で会社に入ってきたのではありません。趣味も好みも色々です。それに人に対する付き合い方も色々なんです。会社内のネットワークも大切ですがプライベートのネットワークも大切なんです。だから、仕事は会社と個人の契約としてルールに則った中で実施していきたいのです。もちろん、経験やスキル的に足らないところは十分理解していますが、だからサラリーも先輩より低く設定されているのだと理解しているんです。そうであれば、大切なプライベートの1日の使い道を勝手に決められたくはないのです。入社したばっかりの社員はまだわからないので意見も言えないと思いますが、そんな経験を経た我々はやっと理解しました。この辺で習慣をみなおしてみませんか」
 話を聞いていた別の古株の先輩がそこに割って入ってきた。
「なかなかいい意見だな。自分達の経験を踏まえて整理された考え方でだ。よく勇気を出して言ってくれた。いい後輩ができてうれしいよ」
 その後、慣例となった花見は全員が任意参加のイベントとして実施されることになり、部門イベントという役割を外し、楽しく花見をするだけの集まりとして実施することになった。


きちんと意見を伝えることで習慣も変えることができるようですね。きっと、あなたの会社でも似たようなことは起きているのではありませんか?
 その後、任意参加となったお花見ではあったが、新入社員たちは、自分達のプライベートの時間を調整し参加することにしたようですよ。

天の声

 今年入社の社員たちは、全員参加意思を示した。最初は乗り気ではなかったようだが、先輩社員の意見を聞いて反対にこんなに風通しのいい部門なら仕事の場ではないところでどんな会話ができるのか興味を持ったようだ。
「先輩、我々も参加させていただきます。できれば、場所取りとか準備とかわからないので一緒に実施していただけると助かります」
 古株の先輩がフォローするように言った。
「新入社員たち、よく言ってくれた。自ら前向きに対応することは重要だ。これからは、お客さまとの付き合いにおいて似たような環境になるケースもあるかもしれない、なぜなら、お客さまは会社や部門のイベントに参加するのは当然だと考えられている会社が多数存在するということだ。そのことを踏まえて、この手の類のイベントは対応を各自考えて参加してほしい。仕事として定義しないほうが自由意志で判断できるので今後も仕事の一環にはしないと思うよ」 


おやおや、もしかすると自由意志の使い方を教えるために回りくどいお芝居をしたのかもしれませんね。要はイベントが問題なのではなく、これからの社会人として臨機応変に対応できるように、個々人の心の持ちようが大切だということを最初に教えたかったようですよ。古株の先輩たちも。なんと、粋な計らいですね。

天の声

 さて、今回の会社というか部門の対応み、いかがでしたか。会社あるあるみたいなイベント参加の問題ですが、杓子定規に判断するだけではいけないようですね。会社だけの問題に留まらず、お客さまとの付き合いも考えなければならないというところも会社によっては発生しますね。人を大切にする会社であればあるほど信頼関係を築くためにイベント開催を実施しているようです。その本意を理解するようにしたいものです。ただし、強制はいけませんね😊そんな権限は誰も持っていません。

 あなたの勤めている会社はどうですか、一度振り返ってみてもいいかも。



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#創作 #サラリーマン #サラリーマン劇場 #慣習

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