【SS】二次会実家 #爪毛の挑戦状
郊外の少し外れたところに、大きな屋敷があった。その屋敷には家族5人が生活していたが、めでたく長女が大学を卒業し一人暮らしを始めることになった。その長女はできるだけ実家を離れたかったので、都心近くのマンションを買うことにした。実家は資産家である。3LDKのタワーマンションを長女名義で購入したのだった。父親も、威厳を示すかのように「わしが買い与えてやったのだ」と言いふらしていた。そんな性格を長女は嫌っていたので、表面上はおねだりをして一人暮らしの城をまんまと手に入れたのであった。
ある日、仕事の同僚たちから誘いがかかった。
「ねぇ、あいみ。今度の金曜日の夜、空いてる。みんなで飲み会しようよ。みんなお酒とつまみを持参するからさ」
「別にいいけど、やる?」
「やるやる。これで決まりだね。ふたつぎ あいみの新しいマンションに雪崩れ込めるね」
そう、飲み会の場所は、二次家の父親に買ってもらった二次会実家ということに決定した。
410文字
下記の企画に参加してみました
☆ ☆ ☆
いつも読んでいただきありがとうございます。
「てりは」のnoteへ初めての方は、以下もどうぞ。
#爪毛の挑戦状 #ショートショート #小説 #掌編 #二次会
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければチップによるご支援をお願いします。皆さんに提供できるものは「経験」と「創造」のみですが、小説やエッセイにしてあなたにお届けしたいと思っています。いただいたチップは創作活動費用として使わせていただきます。