【SS】終活 #毎週ショートショートnote
お題:親切な暗殺/タイトル:終活|
ちょっと変わった殺し屋がいた。暗殺の依頼を受け付けるのだが、例外なく一年前までには予約が必要な殺し屋だった。それはこの殺し屋のポリシーだった。
殺しのターゲットが決まると、殺し屋はターゲットに保険外交員となって接近する。生前に遺産の処理を済ませることを促し、正式な遺書を残してもらうためだ。大抵、ターゲットとなる人物は大物が多いので顧問弁護士がついている。なので、生命保険の整理を勧めながら遺書の有無を確認するのだった。信用を得るまでに三ヶ月をかけ、その後、三ヶ月で保険を整理し、さらにその後の三ヶ月で遺書の内容の最新化を促す。そして最後の三ヶ月は、死ぬまでに実施しておきたいことを実現する手伝いをする。
全てのことが終わったことを確認し、殺し屋はターゲットのところに出向いて最後の言葉をかけ、自分の本来の仕事を完遂する。
「全てのやりたいことを実行できましたね。そして、遺産相続の心配もなくなりました。安らかに逝って下さい」
410文字
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以下の募集への参加です。 (毎回ムズイお題に悩まされてます)
出題日 10月29日
お題 親切な暗殺
裏お題 新説なピン札
先週のお題に対するSS
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