2月8日 御事始め 【SS】準備が肝心
【今日は何の日】- 御事始め
日本の風習ではあり、農事などを始める日として定められている。また、はじめに対して納めるのは12月8日でもあり、この両方の日を合わせて「事八日」と呼ばれている。一年の活動の始まりの日なのである。また、同日には針供養も定義されている。
ただ、現代社会においては御事始めは実施している地域が少なくなってきている様だ。現代人の働き方に影響されているのかもしれない。
【SS】準備が肝心
何か実施しようとする時、何事にもケジメの様なものは必要だ。やる気を奮い立たせて、懸命に成し遂げる。それぞれの始まりと終わりを明確にし一年を走り抜ける。日々の活動がルーチン化していたり、季節に連動している様な農事などであれば、最初と最後をきっちり決めるのはとてもわかりやすい。
しかし、今の世の中で、農事だけを見るわけにもいかない。一般的な会社の活動を見ても、会計期間は会社によってバラバラだし、コンサルティングの様な仕事であれば、始まりも終わりも顧客都合で決まってしまう。大きな組織や会社という事であれば始まり終わりを決めて振り返るとともに次の計画を立てるという事で年間が回るかもしれないが、プロジェクトタイプで働いている人たちにとっては、一年間の始まりと終わりより、プロジェクトの開始と終了のほうが大切なのかもしれない。そう考えると、昔と違い、多岐にわたる分野でのいろいろな仕事を考えて、この日が開始この日が終了という万人にわかりやすい管理よりも、より現場に即した現場だけで通用する始まりと終わりという管理も必要になりそうである。
会社としては年間または会計年度で管理し、その会社内でプロジェクトタイプの仕事に従事している社員は、プロジェクトのリーダーが計画したスケジュールに基づき管理されることになるだろう。年末年始も仕事をしてで別途休暇を取るということも考えられる。
一方、農事や行事といったことを考えると季節に連動することが多いので事始めとしての行事を行うことはわかりやすいのだが、戦後徐々に国内での従事者も減少し事始めなども開催している地域が少なくなってきているのが現実の様だ。しかし、物事に対しケジメをつけ、生産性よく働くことは現代でも必要である。日にちに捉われる事なく、考え方を踏襲していくことも重要なのではないのだろうか。
針供養を考えた場合、針仕事が上手くなります様にと最初に供養し、お世話になりましたということで締めくくる。そして翌年、また新たな気持ちで針仕事に挑むということになるのだろう。お世話になっている「物」に感謝をするという気持ちはとても大切に感じる。これは農事でも同じ様なことが言えるのだろう。農作業で使う機械や用具に感謝し無事一年を乗り切りいい収穫につながる様にと祈り、収穫を終え人々の食卓に提供できる準備を終えたところで感謝の気持ちを込めた事納めの行事を行い一年に感謝をするとともに次の活動の準備をしていくということも大切な事であろう。
同様なことを現代人の活動でも取り込んだ行事にできれば日本の文化として継承もできるのだろうが、時代とともに減少して行事そのものの認知度がなくなりつつあることは残念である。
日本の文化として伝えられているこの様な行事の存在と意義を知り、今置かれている環境に応用していくことも必要かもしれないと思った記念日だった。
了
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