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【SS 12月15日】年賀郵便特別扱い開始日

【今日は何の日ショートショート】- 年賀郵便特別扱い開始日

 日本における慣例の年賀状を1月1日に配達するという特別扱いが一部ではじまったのは、1899年(明治32年)のことである。その後、1905年(明治38年)に全局で特別取扱いが開始され、翌1906年(明治39年)に制度化がされた。この制度が現在も続いており、12月15日から12月25日の間で投函された年賀状を1月1日に送り先に届けるサービスが続いている。


【SS】元旦の挨拶

 日本人は昔から、お正月の挨拶を重要なイベントとして認識し継続している。学校のデジタル教科書にも掲載されているが、以前は「ハガキ」と呼ばれる紙でできたシートに年始に会いに行くことが出来ないお世話になった人たちに信念を祝うメッセージを書いて送っていたということである。現代において送るというのはデジタルによるメールを意味しているが、以前は、民間企業となった郵便局というものが存在し、人海戦術で各家庭に紙のハガキに書いた新年の挨拶状を一件一件回って配っていたそうだ。

 とある小学校での授業風景。

「先生、なんでわざわざ人が配っていたんですか? タブレットで書いて送信ボタンをおせば動画でも遅れるのに。今は送った年賀状はテレビで見てるけど昔はそんなことは出来なかったのですか」

「うん、良い質問だね。今は誰でもタブレットを持ち歩いているし使えない人もいない。それにテレビで受け取ることもできるようになっているから、みんなは当たり前だと思っているかもしれないけれど、50年前は全然違っていたんだよ。タブレットを使える人も少なかったし、テレビで受信することだって出来なかったんだ。テレビは決められた時間割通りの番組を提供するだけだったんだよ。今みたいに、みんなが見たいと思った番組をいつでも見られるような環境ではなかったんだよ。だから、人が紙のハガキに書いたメッセージを配ってたんだよ。そのための会社も存在して日本中至る所で働いている人がたくさんいたんだ」

「へー、昔の人って大変だったんだね」

 今は、こんなやりとりが小学校の授業で実施される時代になっている。完全にデジタルの時代になって久しいが、人と人とのコミュニケーションの重要性は認識されており、コミュニケーションツールの改善には国も多額の投資をしているのが現状だ。

 昔制定されていた年賀郵便特別扱い開始日という記念日は郵便局自体が消滅した日に同時に削除されてしまった。今では、人々はそのこと自体も知る由がない。


p.s
 もう年賀状は作られましたか?
 私もやっと作りました。年々、少しずつ少なくしています。SNSが当たり前の現代ですが、親戚など多くの人はまだまだハガキ対応が必要です。でもいつの日にか、このSSのような世界になるのかもしれませんね。


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