【SS】夕陽から朝陽へ #毎週ショートショートnote
3/19の週 お題 理科室まがった 410文字制約
僕らの学校には、理科室まがった場所に、不思議な扉がある。誰にでも見えるわけではない扉らしい。僕は放課後みんな帰るのを待って理科室まがった先に行ってみた。そろそろ西の山に沈もうとしている太陽が僕の影を不思議な扉があるはずの場所まで伸ばしている。影が天井まで届くと、突然不思議な扉が現れた。そして呼び寄せられるかのように僕はノブに手をかけ扉を開けた。
ギィー
重い扉を押して開け、部屋の中の暗さに少し躊躇しながらも僕は足を踏み入れた。どうやら反対側にも扉があるようだ。薄く灯りが漏れている。部屋の中には何もない。暗い部屋を一歩ずつ慎重に足を進めて反対側の扉まで進んだ。
今度は引っ張って開ける扉のようだ。僕は入った時と同じようにノブに手をかけゆっくりと引っ張って開けた。眩しい朝の太陽が心地よかった。その先には見慣れた友達たちが登校して来ている。
時計を見ると不思議な扉を開けて入った時の日付のままで、時間だけは朝8時を指していた。
了
410文字
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