【SS】静かに流れる時間 #毎週ショートショートnote
お題 カフェ4分33秒
タイトル 静かに流れる時間
裏通りに一風変わったカフェがオープンした。扉を開けて出てくるお客は一様にすっきりとした顔になっている。どうしても気になったので僕も一人で入ってみた。いつもなら彼女と入るのだが、たまたま今日は一人だった。恐る恐るドアを開ける。11時5分前。
「いらっしゃいませ。急いで好きな席にお座りください。あと5分も立たないうちに珈琲が奏でる演奏時間に入ります。毎時丁度から4分33秒の間は、静かに目を閉じて珈琲の演奏をお楽しみください」
意味を理解することができないまま、目を閉じた。やがてマスターがドリップする音が聞こえ始める。
ポトポトポト。ポコッポコッポコッ。
同時に珈琲のなんとも言えない香りが、狭い店内を満たしていく。次第に音は無くなり、静寂が訪れる。目を閉じているので、一人でいるような錯覚も経験する。
我に返った僕は、静寂を堪能したあと、すっきりした気持ちで静かに珈琲を味わい、心を整えた。「4分33秒」の演奏を思い出しながら。
410文字
🙇🏻♂️お知らせ
中編以上の小説執筆に注力するため、コメントへのリプライや皆様のnoteへの訪問活動を抑制しています。また、ショートショート以外の投稿も当面の間は抑制しています。申し訳ありません。
以下の募集への参加です。 (毎回ムズイお題に悩まされてます)
出題日 9月10日
お題 カフェ4分33秒
裏お題 パフェフンフン33秒
先週のお題のショートショート
🌿【照葉の小説】ショートショート集 ← SSマガジンへのリンク
☆ ☆ ☆
いつも読んでいただきありがとうございます。
「てりは」のnoteへ初めての方は、こちらのホテルへもお越し下さい。
🌿サイトマップ-異次元ホテル照葉
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければチップによるご支援をお願いします。皆さんに提供できるものは「経験」と「創造」のみですが、小説やエッセイにしてあなたにお届けしたいと思っています。いただいたチップは創作活動費用として使わせていただきます。