【SS】裏方のカリスマ #毎週ショートショートnote
僕は有名ミュージシャンのコンサートの手配を一手に仕切っている。誰もが一目置いているローディーだ。トラックの手配からコンサートでの楽器の配置に至るまで全てミュージシャンと会場をマッチングさせるように僕は判断する。僕の仕事が正しかったかどうかはお客様がちゃんと判断してくれる。あの拍手の音が全てを物語るのではないだろうか。
業界では、僕のことをカリスマローディーと呼んだり風見鶏ローディーと呼んだりしているようだ。この時の風見鶏は、悪い意味ではなく、一番対応しなければならない方向を的確に判断しているということで使われているらしい。僕は満足している。僕の手腕にコンサートの成功がかかっているのだから。ある日、僕は陰口を聞いてしまった。
「あの人、何もわかってないよね。あの人の奥さんが全てを指示してるっていうのにね。あの人の言うとおりにやってたら成功するコンサートも失敗してしまうよな」
それ以来、僕は妻の方向を見るようになった。
410文字
ちなみにローディーというのは、ミュージシャンを助ける裏方の仕事をするスタッフです。
以下の募集への参加です。(毎回ムズイお題に悩まされてます)
裏お題での投稿です
出題日 5月7日
お題 伝書鳩パーティー
裏お題 風見鶏ローディー
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