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空に解き放った心 - エピローグ

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エピローグ

 四人の男女、それぞれが自分に都合の悪いことを空に解き放ってしまい次のステップへと進むことを決意した。人はある意味どこかで自分勝手である。しかし、それにより、二組のカップルは「愛」を手にしたのである。それが真実の愛かどうかはわからない。少なくとも、お互いがお互いを愛しているという認識を持つことができたのである。この後、この二組のカップルが幸せのまま、年老いていけるかどうかはわからないが、是非そうなってほしいと思う。考えや手段は決して正しいとは思えない、策略に近い計画や打算で手にした愛である。それぞれが負い目を感じながら今後愛を育んでいくことになるのだろう。ちょっとしたすれ違いで壊れるのも愛、我慢して継続するのも愛である。一人ひとりの愛に対する考え方はきっと違うだろう。しかし、それでも人は「愛している」という言葉の前に、絶対的な信頼を感じるのではないだろうか。いや、感じていたいと思っていると言った方が正しいかもしれない。会社での地位や収入が今後この二組のカップルにどのような影響を与えるのかはわからないが、頑張る社員や役員は頑張る分だけ「愛」を削り、そのエネルギーを仕事に向けてしまうのかもしれない。そして、少しずつ亀裂が入り始め、完全に割れてしまうことになるケースもある。この二組のカップルは、「愛」ということで言えば今が一番高い位置にあるのだろう。四人の嫌な記憶をみんなが捨て去って、得られた愛を長く続ける努力をこの二組のカップルには期待してみたい。

 しおりには、今後システム開発部門の設立という難題がのしかかっているし、翔はしおりをアシストしながらコンサルティング部門とシステム開発部門のスムーズな橋渡しを実現していかなければならない、また、新しい部門の給与体系や社員規定などもしおりとともに作っていかなければならない。今の幸せを噛み締めながらこれから訪れる葛藤を乗り越えて欲しい。また、健二は突然手にした代替の愛に溺れているが今の状態を継続して札幌のセンターをより大きくし社内でのより高い地位を目指すことになる。そのために里香は持ち前の分析力を駆使して全面的にサポートしていくに違いない。この二人三脚は海外での開発業務実施という流れの影響を直接受けることになるだろう。里香はその辺りはすでに察知していると思うが立ち向かうには、健二がもっと上のポジションにつかないと会社自体を動かすことができない。そのジレンマとの戦いが待ち受けているかもしれない。さらに、しおりと健二は今後も仕事上の接点が出てくる可能性は高い。その時は翔と里香が間に入ることになるのかもしれない。いずれにしても今後は、どちらのカップルにも高い壁が待ち受けているが、共に乗り越え、この二組のカップルが提携してIT業界のビジネスの流れや会社の在り方を変えていってくれることを期待したい。またどこかで話の続きに触れることができる日が来ることを願って。

 大きく輝くオレンジ色の朝陽のように、四人それぞれの想いの太陽が青空の頂点を目指して登って行こうとしている。空に解き放ってしまった心はもう戻ってくることはない。



おわり


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愛を得るための策略や心の動きを綴りました。あなたの経験と重ねてお楽しみください。

仕事で活躍する2組の男女の恋愛を描きました。それぞれが相手を得るために策略を実施します。それを登場人物4人の目線で異なる短編として書き上げ…

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