【SS】優柔不断 #毎週ショートショートnote
僕はローディーの仕事に就いている。まだ、3年目なのでよくわからない。いろんな人からいろんなことを言われる。正直、どうすればいいかわからなくなるんだ。ミュージシャンからの指示と運営責任者からの指示がまるで逆の時、僕は困ってしまう。喧嘩になるのは嫌だから、両方にわかりましたと言ってしまうんだよね。
リハーサルの時間になって「誰だこの配置にしたのは」という怒号が飛び交う。仕方なく僕は「ごめんなさい、僕です」と正直に答えてしまい、ひどい言葉を浴びせられる。後輩からは「風見鶏ローディー」などと呼ばれ、誰も僕を認めようとはしない。
自分でも自分に腹が立つけど、ミュージシャンの言い分も運営責任者の言い分も理解できるから、どっちにもつけず折衷案で逃げようとすることが中途半端な対応に見られてしまうのだろう。なんとかしなければといつも思うけど、僕のこの性格は治りそうにない。
だったらいっそのこと、自分の考えだけを貫き通してみようかな。
410文字
ちなみにローディーというのは、ミュージシャンを助ける裏方の仕事をするスタッフです。
以下の募集への参加です。(毎回ムズイお題に悩まされてます)
裏お題での投稿です
出題日 5月7日
お題 伝書鳩パーティー
裏お題 風見鶏ローディー
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